■ラップ傾向
[全体ラップ]
06年 12.5−10.9−11.3−12.0−12.1−12.1−11.3−11.0−12.3
07年 12.9−10.6−10.9−11.5−11.6−11.9−11.4−11.6−11.8
08年 12.7−11.5−11.6−11.9−11.6−11.5−10.5−11.3−12.0
09年 13.0−11.3−11.5−12.2−12.0−11.7−10.9−11.1−11.6
10年 12.9−11.2−11.4−11.5−11.9−12.0−11.1−12.1−12.3
[前半３−５Ｆ、上り３Ｆ]
06年 34.7−58.8 → 34.6 1.45.5 良
07年 34.4−57.5 → 34.8 1.44.2 良
08年 35.8−59.3 → 33.8 1.44.6 良
09年 35.8−60.0 → 33.6 1.45.3 良
10年 35.5−58.9 → 35.5 1.46.4 稍重
ミドルペースの申し子、ダイワメジャーが出走していた06年、07年は前後半３ハロンがいずれも34秒台の平均ラップ。
瞬発力の鬼、ウオッカが出走していた08年、09年はともに上がり33秒台マークの切れ味勝負。
そして昨年は、稍重馬場ながら前半５ハロン通過58.9秒というハイペース。
このように、毎日王冠にはこれと言った定番ラップはなく、メンバー構成や中心となる馬のタイプによって展開が異なるため、流れを読むのが難しい。
今年は、昨年ペースを握ったシルポートがエントリーしている。
0.7秒差にバテた昨年ほどのハイペースにはならないにせよ、08年や09年のようなスローからの切れ味勝負にはならなそうだ。
[通過順]
06年 １着 02-02-02 ２着 06-04-03 ３着 07-07-05 16頭
07年 １着 10-09-08 ２着 08-09-11 ３着 02-03-02 14頭
08年 １着 05-05-05 ２着 01-01-01 ３着 02-03-03 16頭
09年 １着 06-05-05 ２着 01-01-01 ３着 09-08-08 11頭
10年 １着 06-06-06 ２着 03-04-03 ３着 09-08-08 10頭
逃げ馬が馬券圏内に残ったのは、スローだった08年と09年を逃げたウオッカのみ。
開幕週と言えど、直線が長い府中の９ハロンを逃げ切るのは厳しい。
基本的には好位〜中団待機の馬が有利だが、追い込み馬が直線一気に突き抜けるのも至難の業である。
■結論
おそらく、今回もシルポートがペースを握るだろう。
競りかける馬も不在で、いつものミドルペースが濃厚。
となれば、今回と同じくシルポートが逃げた昨年、２着に健闘したエイシンアポロンが浮上する。
２〜３歳時は、ローズキングダムやヴィクトワールピサと互角に渡り合ってきた実力者だが、休み明けが嫌われているようで、現在単勝ブービー人気の低評価。
当然、この人気なら買わない手はないのだが・・・
01年10人気３着ダイワテキサス（８歳）、05年９人気１着のサンライズペガサス（７歳）、06年９人気３着ローエングリン（７歳）、09年４人気１着カンパニー（８歳）、09年10人気３着ハイアーゲーム（８歳）。
そして、昨年９人気３着のネヴァブション（７歳）など、このレースはなぜか人気薄の高齢馬が激走する傾向にあるようだ。
ならば、30代後半の中年馬券親父たる私は、フレッシュな４歳馬ではなく、あえて熟年のベテランを狙ってみたい（笑）
本命は、シンゲン。
約１年の骨折明けに加え、決して得意とは言えない中山、しかも適性より若干長い2200メートルという距離。
これらの不安要素から、実力馬とは理解しつつも、『３着以内も厳しいのではないか』と言われていたのが、昨年のオールカマーに出走する前のシンゲン評である。
結果は、グランプリホースのドリームジャーニーをクビ差退ける快勝。レース前に囁かれていた不安は、杞憂に終わった。
では、今年は条件的にどうなのか。
宝塚記念から約４ヶ月の休み明け、６勝をあげている東京、３戦３勝の芝1800メートル。
あらゆる面で昨年より条件好転の上、メンバー構成もレベル的に大差なし。
帰厩から約１ヶ月間たっぷり乗り込んでの調整も、昨年とほとんど同じだ。
何より、昨年のオールカマーもシルポートがペースを握っていたということが極めて重要である。
前後半３ハロン34.8→34.7の平均ラップだった09年のエプソムＣは、上がり最速を駆使して0.2秒差の完勝。
同じく前後半３ハロン34.9→34.3で流れた09年新潟大賞典も、上がり最速33.6秒マークで２着以下を0.5秒突き放す圧勝劇であった。
昨年のオールカマーも、35.7→35.3のイーブンペースだったが、いつより前の位置から上がり３位の34.8秒で、グランプリホースの追撃をクビ差退けている。
その一方で、37.4→34.5という極端な後傾ラップだったウェルカムＳは、格下相手に0.7秒差10着の大敗。
道中で13.0−13.0という中弛みが入った08年の中日新聞杯も、0.2秒差ながら６着に敗退している。
また、33.6→35.2の前傾ラップを描いた今年の宝塚記念も、休養明けとは言え1.6秒差に敗れ去った。
このことから、シンゲンは一貫した持続ラップで速い上がりを駆使するのが得意であり、前半や後半に比重が偏るレースはどうやら得意ではないようだ。
シルポートがいつもの持続ラップを刻んでくれれば、地力の違いで突き抜けることも不可能ではないだろう。
◎シンゲン
[全体ラップ]
06年 12.5−10.9−11.3−12.0−12.1−12.1−11.3−11.0−12.3
07年 12.9−10.6−10.9−11.5−11.6−11.9−11.4−11.6−11.8
08年 12.7−11.5−11.6−11.9−11.6−11.5−10.5−11.3−12.0
09年 13.0−11.3−11.5−12.2−12.0−11.7−10.9−11.1−11.6
10年 12.9−11.2−11.4−11.5−11.9−12.0−11.1−12.1−12.3
[前半３−５Ｆ、上り３Ｆ]
06年 34.7−58.8 → 34.6 1.45.5 良
07年 34.4−57.5 → 34.8 1.44.2 良
08年 35.8−59.3 → 33.8 1.44.6 良
09年 35.8−60.0 → 33.6 1.45.3 良
10年 35.5−58.9 → 35.5 1.46.4 稍重
ミドルペースの申し子、ダイワメジャーが出走していた06年、07年は前後半３ハロンがいずれも34秒台の平均ラップ。
瞬発力の鬼、ウオッカが出走していた08年、09年はともに上がり33秒台マークの切れ味勝負。
そして昨年は、稍重馬場ながら前半５ハロン通過58.9秒というハイペース。
このように、毎日王冠にはこれと言った定番ラップはなく、メンバー構成や中心となる馬のタイプによって展開が異なるため、流れを読むのが難しい。
今年は、昨年ペースを握ったシルポートがエントリーしている。
0.7秒差にバテた昨年ほどのハイペースにはならないにせよ、08年や09年のようなスローからの切れ味勝負にはならなそうだ。
[通過順]
06年 １着 02-02-02 ２着 06-04-03 ３着 07-07-05 16頭
07年 １着 10-09-08 ２着 08-09-11 ３着 02-03-02 14頭
08年 １着 05-05-05 ２着 01-01-01 ３着 02-03-03 16頭
09年 １着 06-05-05 ２着 01-01-01 ３着 09-08-08 11頭
10年 １着 06-06-06 ２着 03-04-03 ３着 09-08-08 10頭
逃げ馬が馬券圏内に残ったのは、スローだった08年と09年を逃げたウオッカのみ。
開幕週と言えど、直線が長い府中の９ハロンを逃げ切るのは厳しい。
基本的には好位〜中団待機の馬が有利だが、追い込み馬が直線一気に突き抜けるのも至難の業である。
■結論
おそらく、今回もシルポートがペースを握るだろう。
競りかける馬も不在で、いつものミドルペースが濃厚。
となれば、今回と同じくシルポートが逃げた昨年、２着に健闘したエイシンアポロンが浮上する。
２〜３歳時は、ローズキングダムやヴィクトワールピサと互角に渡り合ってきた実力者だが、休み明けが嫌われているようで、現在単勝ブービー人気の低評価。
当然、この人気なら買わない手はないのだが・・・
01年10人気３着ダイワテキサス（８歳）、05年９人気１着のサンライズペガサス（７歳）、06年９人気３着ローエングリン（７歳）、09年４人気１着カンパニー（８歳）、09年10人気３着ハイアーゲーム（８歳）。
そして、昨年９人気３着のネヴァブション（７歳）など、このレースはなぜか人気薄の高齢馬が激走する傾向にあるようだ。
ならば、30代後半の中年馬券親父たる私は、フレッシュな４歳馬ではなく、あえて熟年のベテランを狙ってみたい（笑）
本命は、シンゲン。
約１年の骨折明けに加え、決して得意とは言えない中山、しかも適性より若干長い2200メートルという距離。
これらの不安要素から、実力馬とは理解しつつも、『３着以内も厳しいのではないか』と言われていたのが、昨年のオールカマーに出走する前のシンゲン評である。
結果は、グランプリホースのドリームジャーニーをクビ差退ける快勝。レース前に囁かれていた不安は、杞憂に終わった。
では、今年は条件的にどうなのか。
宝塚記念から約４ヶ月の休み明け、６勝をあげている東京、３戦３勝の芝1800メートル。
あらゆる面で昨年より条件好転の上、メンバー構成もレベル的に大差なし。
帰厩から約１ヶ月間たっぷり乗り込んでの調整も、昨年とほとんど同じだ。
何より、昨年のオールカマーもシルポートがペースを握っていたということが極めて重要である。
前後半３ハロン34.8→34.7の平均ラップだった09年のエプソムＣは、上がり最速を駆使して0.2秒差の完勝。
同じく前後半３ハロン34.9→34.3で流れた09年新潟大賞典も、上がり最速33.6秒マークで２着以下を0.5秒突き放す圧勝劇であった。
昨年のオールカマーも、35.7→35.3のイーブンペースだったが、いつより前の位置から上がり３位の34.8秒で、グランプリホースの追撃をクビ差退けている。
その一方で、37.4→34.5という極端な後傾ラップだったウェルカムＳは、格下相手に0.7秒差10着の大敗。
道中で13.0−13.0という中弛みが入った08年の中日新聞杯も、0.2秒差ながら６着に敗退している。
また、33.6→35.2の前傾ラップを描いた今年の宝塚記念も、休養明けとは言え1.6秒差に敗れ去った。
このことから、シンゲンは一貫した持続ラップで速い上がりを駆使するのが得意であり、前半や後半に比重が偏るレースはどうやら得意ではないようだ。
シルポートがいつもの持続ラップを刻んでくれれば、地力の違いで突き抜けることも不可能ではないだろう。
◎シンゲン
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