競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュのオーシャンＳ【１】／ラップ傾向と危険な人気馬

ひとつ気付いたことがあります。

私の予想トピックって、【１】に書いてある内容が一番正解に近いですよね（笑）
結論に近づくにつれて、正解から遠ざかってる感があります。

それは、回顧にも言えるのかな？
最近で言えば、有馬記念の回顧がＡＪＣＣで役立てられなかったように、回顧は正しいのにそれが未来の繁栄に繋がっていかないんですね。

それはおそらく、【１】のトピックを書くときやレース直後に回顧を書くときこそ、一番素直な気持ちでレースの本質を掴もうとしているからではないでしょうか。
この素直な気持ちのまま、素直な見解のまま結論を書けば、少しは的中率も上がるのではないかと思うのですが、なぜかいつも【１】で書いた内容にそぐわない馬を本命に抜擢してしまいます。
どうしてそうなるのかは簡単な話で、私という人間が腹黒いからでございます（笑）
素直じゃないんですね。

実際、私が【１】や回顧で書いている内容というのは、当たり前のことをそれっぽく書いてるだけの、まさに常識的なことばかり。
誰もが気付いていることを、いかにも知ったような風に書いているだけで、私に言われるまでもなく皆さんが何となく理解していることをなぞっているだけなんですね。
でも、それが一番正しいし、覆しちゃいけない部分でした。

長々と書きましたが、何が言いたいかと言うと・・・
このコミュで私が書いたことは、【１】と回顧だけを参考にして下さい（笑）
決して、私の結論は参考にしてはいけません！
言われるまでもなく、してる人なんかいないか（笑）

と言うわけで、早速その重要な【１】を途中までアップ致します。
まぁ、ごくごく当たり前のことしか書いてないんですけどね。



■ラップ検証

2002年　11.5−10.2−10.3−11.3−11.4−12.6（32.0→35.3）　1.07.3　良
2003年　11.8−10.5−11.0−11.7−12.1−12.6（33.3→36.4）　1.09.7　重
2004年　12.0−10.3−10.9−11.5−11.5−11.9（33.2→34.9）　1.08.1　良
2005年　12.2−10.7−10.9−11.0−11.1−12.0（33.8→34.1）　1.07.9　良
2006年　12.1−10.4−10.8−11.3−11.3−12.7（33.3→35.3）　1.08.6　稍重
2007年　11.8−10.5−11.2−11.6−11.3−11.8（33.5→34.7）　1.08.2　良
2008年　12.0−11.0−11.1−11.4−11.2−12.2（34.1→34.8）　1.08.9　良
2009年　11.8−10.6−11.0−11.4−11.7−12.7（33.4→35.8）　1.09.2　稍重

中山芝1200メートルは、スタート直後から約400メートル間に、高低差約４メートルの下り坂を駆け下りる構造になっている。
そのため、テン２ハロン目から最速ラップが刻まれ、ゴールに近づくにつれて徐々にペースダウンしていくラップ構成が定番。

エムオーウイナーが逃げた2008年は、テンの３ハロンが12.0−11.0−11.1と緩めに推移したが、坂を下りながらの先行争いになるため、基本的に前半３ハロンは33秒台前半まで早くなるようだ。
この前半３ハロン通過ラップは、馬場状態に関係なく同じように33秒台の時計が刻まれており、不良馬場で行われた先週のアクアマリンＳも33.7秒であった。
馬場差による影響が出るのは後半に差し掛かってからであり、それはすなわち序盤で飛ばした先行勢の失速を意味している。

2002年　１着 01-01　２着 04-04　３着 06-08　４着 06-05　５着 13-13　良
2003年　１着 09-09　２着 16-15　３着 12-11　４着 14-15　５着 14-14　重
2004年　１着 07-05　２着 04-05　３着 01-01　４着 07-08　５着 15-14　良
2005年　１着 02-02　２着 01-01　３着 08-06　４着 02-02　５着 04-04　良
2006年　１着 12-11　２着 04-02　３着 16-14　４着 02-02　５着 01-01　稍重
2007年　１着 03-03　２着 03-03　３着 01-01　４着 10-08　５着 14-14　良
2008年　１着 04-04　２着 01-01　３着 02-02　４着 04-04　５着 09-10　良
2009年　１着 07-07　２着 05-03　３着 10-10　４着 12-12　５着 01-01　稍重

上は、近８年で掲示板を確保した馬たちの通過順だが、これを見てまず気付くことは、馬場状態によって好走する馬のタイプがまるで違うという点だろう。
良馬場では圧倒的に先行馬が有利なのだが、少しでも馬場が渋ると途端に差し追い込み馬が上位を独占する。
逃げ馬の成績を見ても、良馬場が【１.２.２.０】で複勝率100％を誇っているのに対して、渋った馬場では５着がやっと。
先週土曜に不良馬場で行われたアクアマリンＳも、１〜５着馬の４角通過順は12→03→15→01→09であった。

良馬場でも重馬場でも、前半３ハロンは同じようなラップで推移しているため、単純に馬場が重い分だけ先行勢にかかる負荷が大きくなる。
負荷が大きくなれば、当然後半３ハロンの失速が前倒しになり、ラスト１ハロンの落ち込みも大きくなるため、後ろから差してくる馬でも間に合うという寸法だ。
逆に良馬場のときは、前半３ハロンを33秒台前半ですっ飛ばしても、逃げ馬が確実に３着以内に残れるほど、先行勢が圧倒的有利となる。
馬場の変化によって、好走馬のタイプが極端に変わるというのも、このコースの特徴と言えるだろう。



■キンシャサノキセキを斬る

33.4 → 11.0−10.9−11.8（33.7）　33.7 → 33.4　04-04　0.0差２着　57.0　08年高松宮記念
32.8 → 11.7−11.9−12.0（35.6）　33.1 → 35.3　03-03　0.1先１着　56.0　08年函館ＳＳ
33.9 → 11.3−11.0−11.7（34.0）　34.4 → 33.7　08-09　0.2差３着　56.0　08年キーンランド
33.6 → 11.4−11.5−11.5（34.4）　34.2 → 34.0　07-07　0.2差２着　57.0　08年スプリンターズ
34.7 → 11.1−11.4−11.7（34.2）　35.4 → 33.9　04-03　0.0先１着　57.0　09年スワンＳ
33.7 → 12.1−10.6−11.0（35.3）　34.9 → 34.7　16-11　0.2先１着　57.0　09年阪神カップ

33.4 → 10.9−11.1−11.7（33.7）　33.9 → 34.0　07-07　0.8差３着　57.0　07年セントウル
33.4 → 11.4−11.7−12.7（35.8）　33.5 → 36.0　02-02　0.3差10着　57.0　09年オーシャン
33.1 → 11.5−11.4−12.0（34.9）　33.3 → 35.5　03-02　0.8差10着　57.0　09年高松宮記念
32.9 → 11.2−11.5−11.9（34.6）　33.3 → 34.6　05-07　0.4差12着　57.0　09年スプリンターズ

これは、2008年以降にキンシャサノキセキが出走した1200〜1400メートル戦のラップ詳細である。
上段６鞍が0.2秒差以内に好走したレースで、下段４鞍が0.3秒差以上負けた凡走レースだ。

以前は、1400メートルでも折り合いを欠くほど気性に問題を抱える馬だったので、前半で早いラップが刻まれるレースが得意なのかと思いきや、意外にもこの馬が好走したレースは総じて前半が緩い。
好走６レースの中で、レースラップの前半３ハロン通過が33秒台前半より早かったのは、08年の高松宮記念と同年の函館ＳＳのみ。
それに対して、勝ち馬から0.3秒差以上をつけられて敗退した４レースは、すべて前半３ハロンを33秒台前半より早く折り返している。

好走６レースで、自身の前半３ハロン通過が33.5秒より早かったのは08年の函館ＳＳだけ。
例えば、同じ高松宮記念でも、２着に好走した08年で自身が刻んだ前半３ハロンは33.7秒、10着に大敗した09年が33.3秒。
スプリンターズＳも、２着だった08年が34.2秒で、12着に敗れた09年が33.3秒である。
近２走は７ハロン重賞を連勝し、短距離路線にこの馬ありと改めてその存在を誇示したが、両レースで刻んだ自身３ハロン35.4秒、34.9秒は、ともにスプリント重賞で通用するようなラップではない。

つまり、今のキンシャサノキセキは、自身の前半３ハロン通過が33.5秒を境に早くなればなるほど、確実にパフォーマンスを落とすということだ。
好走レースの中では例外的に前半が早かった2008年函館ＳＳにしても、斤量が56キロだったからこそ激流に対応できたのだとすれば、58キロを背負わされる今回も同じようにハイペースを凌げるかは微妙。

前述したように、中山芝1200メートルは下り坂を駆け下りながら先行争いに縺れ込むコース。
少しでも前半のラップが早くなれば、昨年のように再び馬群に沈むシーンも十分考えられるだろう。



つづく・・・