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介護職のこれからを考えるコミュのいい話ですよ

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8月17日付けの朝日新聞夕刊にとっても素敵な記事が載っていましたのでご紹介します。

歌声 認知症の母と共に
大阪のシャンソン歌手・安土さん

認知症の母を連れ、ライブハウスや路上で歌うシャンソン歌手がいる。60歳でメジャーデビューを目指す安土明中子(みなこ)さん(59)だ。手で拍子をとりながら歌に聴き入る母。客席で生まれる交流。一つの介護の形がある。

客席が育む”介護”

大阪市中央区の御堂筋沿いのライブハウスで7月中旬、明中子さんは低音を響かせて「愛の賛歌」を歌っていた。
「あなたの燃える手で 私を抱きしめて」
母の貞子さん(85)は隅っこの観客席で小さな体を丸め、にこにこして聴いていた。両手を口の前で合わせ、拍子をとりながら。
家は大阪市生野区の桃谷商店街近くのたばこ屋。貞子さんは99年に夫を亡くし、店を切り盛りしてきた。しかし、5年前からおつりをたびたび間違え、たばこの銘柄もわからなくなり、認知症と診断された。05年に店を閉めた。

ここ半年、病状が進んだ。要介護3と認定され、週3日デイサービスへ行く。
明中子さんは30年近くライブハウスで歌ってきた。母を一人家に置いていくのが心配になった1年ほど前、「一緒にライブの仕事に行ってみようか」と聞くと、貞子さんは「行く、行く」と喜んだ。貞子さんは寝ていても、明中子さんの歌声が聞こえるとガバッと起き出して聴き、顔色もよくなるという。症状が進んだ後でも、「オー・シャンゼリゼ」など一緒にハミングすることもある。貞子さんが客席で聴いていると、「かわいいおばあちゃん」と若い人が集まってくる。「人とふれあって母の刺激になれば」と明中子さんは願う。

コンサートで歌い終わった明中子さんに、客席から「歌に深みが増したね」と声がかかり、拍手がわいた。明中子さんは母の肩を抱き、「お母ちゃんのおかげ」とこたえた。介護を通して自分をみつめるようになった。トイレの用や食事の世話がうまくいかず、けんかもする。「もう、うんざり」と声を荒げてしまうと、貞子さんは「私が全部悪い」とちぢこまる。そんな母を見て、申し訳ないことをしたと思う明中子さん。

「私自身が試されている」と感じる。母との毎日があるから、自分はこんな人間なのかと突きつけられる。そのことで、より真摯に歌に向き合えるようになったと思う。

明中子さんのシャンソン仲間の加藤則子さん(58)も7年前に認知症と診断された父(89)がいる。離れて暮らしていて、2ヶ月に1度会いにいく。「戦争で中国東北部に行った話をして」とせがむと、何度でも生き生きと話してくれる。できないことが日に日に増えても、昔の思い出は残っている。「いまを大事にしたい。明中子さんのお母さんも昔から好きな歌を聞くことで刺激を受けていると思う」

「認知症の人と家族の会」(京都市)の代表理事、高見国生さん(63)は100の家族がいれば100通りの介護があると言う。「お母さんが幸せな時間を過ごしていることが大切です。社会に出て人と言葉をかわすのはいいことですし、介護者が無理もせずにでき、認知症の人も機嫌よくしているなら、それも一つの方法ですね」

コメント(6)

写真がありましたので追加で載せておきます。

とってもいい笑顔ですね。わーい(嬉しい顔)
記事を読ませて頂いて、おもわず笑顔になりました。
いろいろな介護の仕方があって当たり前ですもの。
楽しく、こちらも笑顔を頂いて、お仕事を続けられたらと思います。


短くてごめんなさい。


思わずウルウルきました涙良いお話ありがとうございますexclamation ×2

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