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a:b:r:a:x:a:sコミュのTree of Gnosis

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来月、岩波からの刊行が予定されているヨアン・P・クリアーノの『霊魂離脱とグノーシス』とは、あの "Tree of Gnosis" のことなのだろうか?

"Tree of Gnosis" の訳はこちらの研究会が早くに手をつけていた。
ひさしぶりに見たら更新が止まっている模様。


クリアーノ研究会
http://sapporo.cool.ne.jp/hokusyu/


なんにせよ岩波から邦訳が出るのはよろこばしい。
これで日本でもクリアーノ評価が高まるかもしれない。


クリアーノは、挑戦的、野心的な宗教学者だった。若いくせに博識なのはもちろん理屈の突進力が普通でない。あやしさはエリアーデゆずりだがもっと危険な魅力がある(ちなみに小説を書くところも師匠ゆずりか)。グノーシスはもちろんだが、僕の好きなイスラム神秘主義やフィチーノ、ブルーノにスポットを当ててくれるのも琴線をくすぐられる。

ルーマニアから亡命し、エリアーデの片腕にして後継者と目されていたが、1991年、41歳でシカゴ大学のトイレで銃殺される。政治がらみらしい。


衝撃だったのはやはり『ルネサンスのエロスと魔術』(工作舍)。
http://www.kousakusha.co.jp/DTL/renaero.html


この書では、ギリシャ〜ルネサンスそしてポスト・ルネサンス〜近代の、大胆な精神史を描いてみせる。「近代」という運動の見えざる動脈をあざやかに切りひらく。ルネサンスは自然の復権であり、その自然に想像力を通じてふれようとするしぐさがエロスであり魔術である。しかしルネサンスの反動としてのキリスト教+近代精神は自然を支配し材料とし、想像力は抑圧し、エロスや魔術を悪とみなす。宗教改革もイエズス会もこのアンチ自然の流れに位置づけられる。その果てが近代なのである、と。


したがって、クリアーノのあらゆる異端精神史研究は、この、近代史に抑圧された、近代に抗ったなにものかに向けられている。その最大の成果のひとつが"Tree of Gnosis"である。


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