6時にマロニエ。作文の人は4時!コミュのロードマップ（完成）

今回登場してもらった人は人材系企業内定者のA君と地方紙記者職内定のBさんです。2人の就活の軌跡を見ていきましょう。

見てみると2人とも12月頃から会社説明会に頻繁に顔を出し始めているようですね。学校にいけばスーツ姿の学生が多く見受けられ、とりあえず周囲に流されて就職活動を始める学生も多いようですね。
年が明けると、大手出版社などのエントリーシートが公開されたりとエントリーシートに対する準備を始める必要が出てきていますね。そしてA君、Bさん両者に共通していることは始めてのエントリーシート、「何を書いていいのかわからない、何をアピールしたらいいのかわからない」ということ。A君が言うように、就活初期と後半では書き方が変わってくるようです。これは数多くのESをこなしているうちに、自分のアピールポイントや志望動機などが自分の中でシャープになってくるからでしょう。そりゃあ何十枚も「志望動機？ええと・・」「自己アピール？ええと・・」と悩んでいれば己の中で確固たる答えがでてくるのでしょう。最初のエントリーシートは、悩んで当たり前。

3〜4月になると陥りやすいのが、そう負のスパイラル。A君、Bさんともにはまっていますね。面接に落とされまくってへこみ、周囲に内定者がちらほらと出始め、面接、説明会、ES作成と楽しい時間をなかなか見つけられない辛さ。2,3月はほぼ毎日スーツを着る生活を送る人が出てくると思います。そんな毎日似たような生活をしていると気持ちも自然と落ち込むようになります。だからこそ気分転換が大事！と声高に言いたいところですが、「動いていないと不安」と言う人も多く、パーっと気分転換しようにも近くに迫った面接やESの締め切りが頭を離れず、できないと言う人が多いようです。こんなときに、就活を同じく経験している友達が大切なようです。二人とも、就活仲間がいて似たような悩みを共有できたからこそ就活を頑張れる。「どこどこに何次面接で落ちた・・」という友達同士の愚痴りあいがどれだけ鬱屈した気持ちを晴らしてくれたか。

5月になり始めると、就活が一段落する人がちらほらと出始めます。内定をもらい終了する人、内定をもらったけど納得できず第一志望の選考に懸ける人、モチベーションが下がりあえて就活を休止するなど。この頃になると、初めの頃と比べES作成と面接のコツを掴んだという人が多くなってきます。ESを添削してもらったり、面接の敗因などを自分で考えてみてその敗因を次回にフィードバックし続けた人が強くなります。この頃になるとＢさんのようにＥＳで落ちることはほぼなくなったり、面接で求められる受け答えもわかってくる人が増えていきます。２、３月に苦労し、頑張った人ほどその結果がこの時期に出てくるといってよいでしょう。

ＡさんＢさん、二人ともこの時期になると内定を持っていますが二人が口を揃えて言っていたことがあります。「内定をもらってからより、もらう前のほうが頑張っていた気がする」
内定をもらったことで精神衛生上はよくなるかもしれませんが、その代わり「この会社に行きたい」という貪欲さが減ってしまうという可能性があるというわけです。「内定あるから、ここに受からなくても、受かった会社行けばいいや」という、悪く言えば投げやりな考えが生まれてしまうかもしれないということです。内定を持つことがプラスになるかマイナスになるか、人によって違います。

二人の就職活動を振り返ってみました。ちなみにＡ君は第１志望ではないけれど、残りの大学生活を充実させることの大切さに就活を通して気付き、内定をもらった会社に行くことに決意しました。勉強、遊び、趣味、と後悔しない学生生活を送っています。Ｂさんは希望どおり記者に内定し、残りの学生生活を謳歌しています。

「就活は短いスパンの中で何回も落とされたり、自分の未来について真剣に考えざるを得なくなったりと捉え方によっては大変かもしれない。時には泣いたり、逃げ出したくなることもあるかもと思う。でも、そのプロセスを経ることによって、今思えば、就活を始める前より大人になったと思う。「就活」というドラマの主人公は自分です。そのドラマが無味乾燥なものになるか、感動的なものになるかは自分次第です。楽しんで乗り切ってください！」

一足先に就活を終えた二人からのメッセージです。