【ﾜｲﾝ】ﾌﾞﾄﾞｳｵｰﾅｰコミュの公認資格「モーゼル観光ワイン体験ガイド」とは・・？

管理者のドイツ公認資格「モーゼル観光ワイン体験ガイド」とは、モーゼル地方の首都とも言えるトリーァ（すでに紀元前に古代ローマ帝国によって建設されたドイツ最古の都市）の官庁が与える資格で、モーゼルワインの醸造・ブドウ栽培に関する講習・研修およびモーゼル地方の観光資源・観光産業に関する講習・実習・エクスカーションなどに参加し、ワインをテーマとするガイド試験に合格した人に与えられます。資格者の多くはワイン関連産業に携わっている人たち（ワインの知識と経験にガイドの素養）ですが、他にも地域観光地のガイドもいました（ガイドの経験にワイン知識）。私には両方が欠けていましたので、いちどに両方の資格をとったようなものでした。（日本人では私ただひとり）

その後機会をみては各地のテースティングに出かけたり、モーゼル地方の歴史を勉強しました。特にローマ支配以降、ゲルマンの民族移動があり、ドイツ地域が統一され、そして分裂する歴史、しかも、それにも関わらず、ローマ時代の影響が延々として現代まで続いているヨーロッパ史に深い感動さえ覚えました。トリーァを観光すると、この２０００年の動きが狭い町の中ですぐにわかりますので、ドイツではぜひお勧めのところです。少しばかり離れたところには、２０００年前のローマ式遺跡の発掘現場で地方豪族の屋敷が再現され、ローマ風呂に入ることもできるところがあります。

まだまだワイン醸造、ブドウ栽培、歴史などを勉強中ですが（たとえば、数日前に日本の前史に関することを読んでいたら、中国東部の歴史描写の中で、古代ローマ帝国との比較があったりして、私にとっては貴重な情報でした。ヨーロッパ史を説明するときに、日本の歴史と比較すると、日本の方々によく理解していただけるようです）、モーゼルのワイン・ブドウ＆観光に関して、よりよい＜通訳＞になりたいと思っています。

写真：トリーァのローマ城壁門「ポルタニグラ」（紀元２世紀）