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宮崎 伸一郎 先生コミュの<2>ボール見らずに、グラウンドを見よ

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<2>ボール見らずに グランドを見よ
 昔、私がテレビを見ていましたら、こんなことがありました。
山川静夫さんというNHKのアナウンサーがおられますが、プロ野球の実況中継のアナウンサーになりたかったらしいんです。
実況中継の練習というのがあり、素人の野球チームの応援にいって、放送だけするのです。横に先輩がついていて、いろいろとアドバイスをする。

あるバッターがカーンとボールを打ち、高くあがっていったそうです。
「打ちました、いい音です。大きい、大きい」と山川さんがバックネットで放送したらしいんです。実際はぜんぜん大きくなくてキャッチャーフライだった。「すみません。大きくありませんでした」

そのときに先輩のアナウンサーが山川さんにこんなことを言ったという話があって、私は「ほぉっ」おもって聞いたことがある。
先輩のアナウンサーは何と言ったかというと「山川君、ボールが高くあがったらボールを見たらいかんよ。グラウンドを見るんだ」と言われたそうです。
「だれがどんなふうに動いて、だれがどんなふうに構えているか、見なさい。ボールは構えているところに落ちてくるから」と言われたそうです。  

これは私たちの行事もそうです。行事がたとえばボールだとして、だんだんあがっていくのを見るだけになってしまいます。
「あがったぞ」「なにかやるらしいぞ」打ち上げ花火みたいなもんです。
ところが、私たちにとって大切なのは、その打ちあがったものの下に動いて入るということなんです。
そのことによって自分はなにを得ることができるか、その行事によって自分はこういうことを参考にすることができた、これがよかった、これでたすかったというものをいかに下で受け取るかということです。
だから私たちの身体が動いてなければどんな行事をしてもその後は続きません。ということは覚えておいていただきたい。

家族を治すのが 真のおたすけ これは登校拒否の子たちや非行の子でもそうです。みなさんたちのおたすけの中にもそんな方がおられるとおもいます。

家の中でみんないい人だと1人だけ悪い人っているんです。お父さんもお母さんもまじめ、いい人で話もよく聞いてくれる、お兄ちゃんは成績優秀でいい大学に行っている、弟も素直でやさしくてスポーツ選手、真ん中の息子だけどうしようもないというのはありませんか。
シンナーを吸って暴走族に入って学校には行かないで女の子をひっかけまわして、どうなっているのかという相談を受けられませんか。

その子は打ちあがったボールです。打ちあげたのはその家です。それを忘れてはいけない。
その子をみなさんが見て「そんなことしたらだめだよ」みんながその子を見ているんです。
私は大切なのはその子が落ちてくる場所をつくるのがおたすけだとおもいます。家の中に居場所がないんです。
みんなおりこうさんでいい人で。果たしてそうでしょうか。

子供というのは不思議なもので、何人か子供さんがおられましたら、それから子供だけではないんですが、家庭の中には必ず1人はその家のいろんなごみ、ごみといっては申し訳ないけどいろんな人が捨てた物をひろっていく人がいます。

こんな考え方は嫌い、こういう生き方はだめとかいってたことを、子供が3人いたらそのうち1人はひろいます。
ひろって手にいっぱいになって、もう持てませんといったときに問題をだします。  影の役割を 果たしている

つまりその子がやっている役割はその家で必要な役割です。かたよりすぎているのです。みんないい人でかたよっている。だからおかしくなってしまう。
1人の子が影の仕事をしなければ、光ばかりあたっているようだが、実は光があたっているときというのはたくさん強い影ができているはずです。

いいときこそ気をつけなければいけない。何もかもうまくいっているときこそ、影が強くなっているかもしれない。
家の中ならばみんながいいときにはだれか影の役割をもってくれている人がいるのかもしれない、と考えなければならない。

その人のおかげでという言葉が家で出始めたときにその子の存在価値があらわれてきます。だからその子の居場所というのは、おまえがいてくれてよかったとみんなが思うことです。

そこまでおたすけをしていかないと 「この子だけなんとかしてください」 「修養科に入れたらよくなりますか」 と言って3ヵ月入れますが、そのあいだにこっちの人たちはいい人ばかりですからだめですよ。
いい子になって帰ってきたと思っていますが、他に残った4人がそれぞれで家の中の影、お道の言葉でいったらいんねんです。
それをちゃんと自覚してなかったら、必ずまたその子に同じ仕事をさせます。帰ってきたら 「まだよくなってない」 「ぜんぜん変わっていません、だめです」 と言って、子供が一生懸命やろうとしてたけれども、だめになることばかりを目標にみてしまいますからすぐ同じ役割をしてしまう。

「シンナーまたやりました」 「教会にいっても変わりませんね」って。 そうじゃないです。それは私たち教会の会長と奥さんたちも考えないといけないのは、おたすけの方向が間違っている可能性が強い。

1人を変えるのではなくて4人を変えないといけない。この4人のまじめでおりこうさんの人たちがおかしいんです。
1人の子がこんなに悩んでいるのにいい人でいられる根性というのは何なのでしょうか。
こういうふうに物事を考えていかれたらすこし違った発想ができるのではないかと思います。  
今日はそういうことをお話させてもらいたいと思います。

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