ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ロバート・F・ケネディコミュのボビーの思い出(1)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
古書店で偶然、手にした

小島 甫著 『精神の脈搏』
北国出版社 昭和53年4月12日 322頁 

という本に、ケネディ兄弟の印象を書いた一節があり、とくにロバート・ケネディ司法長官(本書では「検事総長」となっている)には、直接、司法長官室で会って、1時間ほど歓談したそうで、そのときの印象を詳しく書いてあったので、紹介したい。

********************************

<こどもの好きな弟のケネディ>

弟で、さきに来日した検事総長ロバート・ケネディには約1時間、夕方の役所で話す機会があった。石川県知事室の半分に満たない広さの部屋に、チョークで描いたわけのわからぬ絵が十枚あまり、無造作にはってあり、「子どもが描いたんだが、自分も何の絵かわからない。これは飛行機じゃないかな」という。机の上に七人の子どもたちの写真が並べて立ててあり、日本の婦人の感想を聞かれて「困ったなぁ、どう返事したらいいかなぁー」と澄んだ目を宙に浮かせる。「「コーヒー、あげましょうか」とベルを押すでなく、自分で隣の室へ注文に行き、日本に行っての感想の一番はじめに「どこへ行ってもあんなかわいい子どもたちを見たことがない」という彼。

<アメリカの政治に希望と安心感>

検事総長という日本での映像と、それは似ても似つかぬもので、私はこの子どもにベタぼれになっている総長がいっぺんに好きになってしまった。大統領選挙のとき、彼ロバートが母親たちの票をさらったとも聞いたが、私がアメリカで会い、話した多くのなかで「すばらしきアメリカ人」の印象を持ったのはこの人であった。ケネディ大統領の人気の何%かはロバートが持っているのではないか、とみるのは行き過ぎだろうか。
彼は「ニューフロンティアとはどういう意味か」との質問に「それは新しい革命的な精神をいうのだ」といい切った。私は軍備の問題で現代のアメリカの政治にいくつかの不安を抱いていたが、こういうタイプの人を検事総長にするアメリカの政治に、私は希望と安心を感じた。これはアメリカの支配層に腐敗のにおいを感じなかったこととともに、私が持ち帰った大切な印象である。

(同書P180〜P181)
********************************

(注)著者の小島 甫(こじま はじめ)氏は、金沢市出身、大正4年生まれ。
昭和12年早稲田大学専門部政治経済学科卒。北国新聞社に入社後、政経部長、社会部長、編集局長を経て、北国新聞社副社長。昭和52年4月、62歳で死去。



ボビーのインタビュー(ユーチューブ)
Bobby Kennedy appears on the Jack Paar show

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ロバート・F・ケネディ 更新情報

ロバート・F・ケネディのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。