マイクの物語コミュのヤンと散歩

ヤン：１時間ぐらいならいい運動だ。行くぞユリアン。

ユリアン：はい。

ピタッ。

ヤン：どうしたユリアン？歩くのは嫌いかい？

ユリアン：いえ、

ヤン：では、何故歩かない？

ユリアン：そっち。逆方向ですよ。

ヤン：！！・・・・う、まあ、その私はわざと間違えて、ユリアンを試しただけさ。

ユリアン：そうでしたか。

あえて突っ込まないユリアンは優しい子だった。

ヤン：さあ、それじゃあ気を取り直していくぞ。

ユリアン：はい！

元気よく返事するユリアン。
しかし・・・・

ヤン：ゼェ・・・ゼェ・・・もう付く頃かな？

ユリアン：まだ１０分しか歩いていませんよ。

ヤン：おかしいな・・・・・私の体力がまさかここまで落ちていようとは。

ユリアン：おぶりましょうか。

ヤン：なっ！どこの世界に息子におぶってもらう父親がいるんだ。

ユリアン：と、いいつつ僕の後ろに回るのはどうしてなんですか？

ヤン：え、まあ。そのなんだ。たまにはおぶられるのもいいかな、と。

ユリアン：それでは行きますよ。

ひょい！
筋肉も脂肪もないヤンは１０代前半のユリアンでもあっさり持ち上げられた。
そして、

ヤン：さあユリアンもう少しだ！がんばれ！

ユリアン：ゼェ・・・・ゼェ・・・さすがにこの距離はきついかな。

ヤン：どうしたユリアン。そんなんじゃプロのフライングボールの選手になれないぞ。私がお前の年の時にはよく父親をおぶって三時間ほど歩いたものだ。

ユリアン：ゼェ・・・・ゼェ・・・ばればれのうそつかないでください。それと、・・・ゼェー・・・僕の将来は・・・ゼェー・・・軍じ・・・・

ヤン：それ！もうちょっとだぞ！走れユリアン。

ユリアン：この人は～・・・

最近、有能なヤンばかり書いていたので、たまにはこんなヤンも書いてみないと。