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日本の生命線・台湾防衛運動コミュの台湾の歴史教科書は再び中国化するかー「抗日」強調で「祖国」教育復活も

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■「南京虐殺」も消え行く台湾の教科書だが  

「台湾で台湾人意識が高揚している」とはよく聞くが、それはかつての国民党独裁政権時代、台湾人への「中国人化教育」の結果、「中国人意識」が普遍的になっていたからだ。学校で教える「本国史」と言えば中国の歴史のみで、台湾史は抹殺された。国民党栄光の「抗日」の歴史も強調された。「南京虐殺」も教えられ、反日意識も扶植された。台湾人を親日から反日に変えることで、中国人意識の扶植は成功と捉えられたのだ。

ところが今は「私は中国人ではなく台湾人だ」とする台湾人意識が高まっている。その大きな原因の一つには李登輝、陳水扁など台湾人政権の本土化(台湾化)政策下で行われた歴史教育改革があった。

九七年には中学校で初の台湾史課程「認識台湾」(台湾を知る)が導入された。〇六年には高校でも初めて、「本国史」が「台湾史」と「中国史」とに分離された(そして教科書は従来の国定から自由化に)。

台湾人は中国人と違い、歴史を政権維持のための人民統治の具にはしない。したがってそれらに反映された歴史観は客観的で公正、つまり史実を求めるものである。「認識台湾(歴史篇)」の教科書などは日本でも話題となり、「日本の教科書もこれに学ぶべきだ」との声がしばしば聞かれたものだ。

それらでは日本統治時代も台湾近代化時代と捉えられ、反日宣伝のための歴史捏造など見られなかった。当時の呼称も事実に従い、「日拠時代」(日本占領時代)から「日治時代」に切り替えられた。戦後日本は台湾を放棄し、その法的地位は未定だとし、「日本の中国への台湾返還」と言う捏造に基づく「一つの中国」を否定するものも現れた。

「南京虐殺」の記述も大幅に縮小され、あるいは無記載となった。

もちろんこうしたことは大きな問題となった。在台中国人勢力、さらには海の向こうの中共まで、これらを「台独」「非中国化」の教科書だなどと、ヒステリックに罵ったわけだが、理論では勝てなかった。〇八年、ふたたび在台中国人主導の国民党政権が発足しても、台湾人意識の拡大はとまらない。歴史教育とはいかに大切であるかを、日本人にも教えてくれる話である。

だが中国人は、どうしても台湾人の思想改造を復活させたいらしい。

■台湾人の思想改造を試みる馬英九政権

台湾で日本の学習指導要領に相当のするが課程綱要(課綱)だが、現在高校の歴史課綱の改訂が検討中だが、そこにおいて、そうした動きが見られるのだ。

教育部(文科省)が任命した改訂委員の一人に中国文化大学(台湾)哲学部の王暁波教授がいる。

中国統一派の雑誌「海峡評論」編集長にして中国統一連盟副主席。香港のフェニックステレビの解説員も務める頑迷な統一派学者だが、民進党の立法委員(国会議員)たちは六月二十九日、記者会見を開いて「王暁波氏は自身の統一理念を台湾の歴史にもと込もうとしている」と非難した。

そして「馬英九政権は思想改造のやり方を放棄せよ」とも。

一体何が起こったのかと言うと、「教育で民衆を中国化する計略、計画あり」と言う。高校の歴史課綱の改訂作業が進む中、王暁波氏が作った台湾史の「早期」の項目の研修草案には、国民党や中共などの中国人が行う政治宣伝が含まれていたのだ。

そこで、いかなる記述が問題になっているかを見てみよう。

草案では、まず台湾史を中国の呉の時代(三国時代)や隋の時代にまで遡らせているが、これなどは明らかに国民党、中共の歴史捏造に従ったものだ。

『三国志』には呉の孫権が夷州へ派兵したとあり、『隋書』には煬帝が琉求に派兵したとあることから、「夷州」「琉求」は台湾を指すとし、これらの「歴史」を以って「台湾は古より中国の一部分」だと宣伝するものなのである。

近年国連で中国代表が台湾の国連加盟申請を阻止するため、この偽史などを記した文書を各国代表に配布しているが、まさに中共と同一の立場に立つかのような王暁波氏の歴史観に対し、台湾人の反論は非常に明快だ。

■台湾人学者の明快な反論・正論

政治大学台湾史研究所の戴宝村教授はこう批判する。

「もし中国がそれほど早くから台湾と関わっていたと言うなら、なぜその後の時代に関する文献記載が存在しないのか。三国時代から宋時代までの八、九百年間、なぜ空白なのか。この間台湾で何が発生したのかを、歴史の先生は生徒に何と説明すればいいのか」と。

草案ではまた十六世紀の台湾に関し、「中国の海賊が台湾へ来て、顔思斉、鄭芝竜とともに台湾を経営した」とするが、これについても戴宝村氏は、「統一派学者は台湾の先祖は中国の海賊だと言いたいようだが、顔思斉が実在したかは証明できない。鄭芝竜も長期間台湾に滞在したわけではない」「そもそも宋の人も海で活動する中、澎湖で漁をしている。台湾人の先祖は漁民か商人だ」と皮肉る。

張炎憲・前国史館長も「明末期には中国の海賊と日本の海賊は密接に往来していた。鄭成功も鄭芝竜と日本人妻との間で生まれている。当時は日本の海賊以外、台湾欲しさにオランダ、スペインも台湾へやってきた。中国の海賊に触れるだけでは史実に合わない」とし、十六世紀の台湾は「国際競争時代と看做すべきだ」と主張するが、正論だろう。

「国際競争時代」を迎え、台湾の歴史は幕を開けたとするのが「認識台湾」での教え方でもあった。

十六世紀の台湾に関し、草案が言及を避けたのが東寧と言う国家の存在である。民進党の林淑芬立法委員は「台湾初の独立王朝は東寧王朝だ。鄭芝竜の子、鄭成功(※正確には鄭成功の子、鄭経)が中国から離れ、独立しようとして建てたものだった。なぜこれを課綱に入れないのか」と批判している。

これもまたもっともな指摘であろう。「古より中国の一部分」と宣伝しなければならない中国人学者は、こうした「台湾独立」の歴史には絶対に触れたくないのだ。

■「抗日」史観の強調しかできない中国人

そのほか、時代は下るが二十世紀に関する記述にも問題がある。「中日戦争」については台湾人が抗日戦争に参与したことが強調されている。実はこのあたりの歴史は、王暁波氏の専門分野でもあるが、これは「台湾人が『祖国』の抗日に参与したことを強調するもの」なのだそうだ。

このあたりは「抗日勝利六十周年」にあたる〇五年、国民党の馬英九主席が国民の中国人意識回復を期待して展開した「抗日英雄」顕彰キャンペーンでも強調されたものだ。つまり「台湾人も中華民族として抗日を戦った」との思想宣伝である。「抗日」の強調によって台湾人の間に中国人意識を蘇らせようとしたが失敗に終わった。

だが中国人は、このような手段をどうしても放棄する気はないらしい。

王暁波氏は三月、香港メディアの電話取材を受け、「もし皇民史観(日本統治時代を評価する歴史観)を教科書に取り入れたら、馬英九は歴史の罪人となる」と叫んだとか。

その際こうも言っていた。

「委員会の一部の者は、高校の歴史教科書には日拠時代に日本人が台湾の近代化の基礎建設で成す所があったと書けと言いながら、台湾同胞五十年間の抗日史には一言も触れようとしない。台湾同胞の愛国主義精神を抹殺した歴史教科書を師弟に渡せばどんな成人となるのか」と。

だが戴宝村氏の「台湾人の祖国の抗日参与」云々に対する批判も、相変わらず痛快である。「抗日戦争に参与した台湾人はきわめて少数」として上で、「そのロジックに従うなら、二十一万人もの台湾人は日本兵として南洋へ行くなどした以上、日本の方がさらに台湾人の『祖国』と呼べるのでは」と言っている。

民進党の管碧玲立法委員も、「もし台湾人の抗日を以って祖国の意義を説きたいなら、台湾人が二・二八事件以降、祖国に幻滅し、台湾独立意識で覚醒したことにも触れるべきだ。そうしなければ統一派史観だけを反映させる教科書となってしまう」と訴えた。

■中国の歴史捏造工作への武器は「史実」

こうした批判に対して教育部の張明文・中等教育司長(局長)は、「歴史課綱の改訂問題はまだ討論中。統一派史観などと言われて大きな被害を受けた。教育問題の議論に戻るべきだ」と語るが、教育問題に政治を持ち込んだのは教育部自身である。

草案の内容は昨年すでに決定していたが、その内容のひどさが今年二月、良識派の周婉窈委員(NHK「JAPANデビュー」に出演した学者)によって明らかにされ、外部で批判が巻き起こった。そこで教育部は慌てて関係者に緘口令を下している。

張明文氏は「六月に草案を完成させるつもりだったが、七月でも終わらないかも知れない。教育部は新しい課綱を来年すぐに実施しろとは求めていない。草案ができたら公聴会を開く」と説明するが、もし情報が漏れていなければどうなったのか。

中国人にとり、政権の正統性を照明するのが歴史である。もちろんその歴史とは政権の都合のいいように書き換えられたものなのだが、もちろん歴史を客観的に検証する能力を持つに至っている台湾人に、いまさら露骨な政治史観を押し付けることなど困難だ。

しかし中国人のこうした台湾人に対する思想改造の執念が恐ろしい。何としてでも中国人化させようとする執念がだ。やがては中共の力を借り、台湾を本当に「中国の一部」としかねない。

翻って日本を見れば、教科書での歴史捏造を推進する左翼勢力も、日本を「中国の属国」にしようと、同胞の思想改造を試みているのかに見える。事実、左翼の歴史教育の影響で、中国に物を言えなくなっている者がどれほどいることか。

何も戴宝村氏や張炎憲氏などの優れた学者でなくても、歴史を政治利用する中国文化は、「史実」「真実」と言う武器で打ち破ることができる。だから日本国民も台湾国民も、堂々とそれに立ち向って行かなければならない。

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