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旧神戸商船大学コミュの昔話 45 メルカトール図法

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さて、シドニーを後にした「青§丸」は、シドニーから暫くは東にコースをとっていたが、その後はコースを67度にして、ただひたすらに走る。
小学校の世界地図にある様に、子午線に対して同じ角度で行けば、目的地に着けるのがこの地図の良いところ。 ただ、北極や南極などの緯度が高い場所では、(経度)子午線の間隔が同じなので、小さな土地も大きく見える(カナダ・グリーンランド・ソビエト連邦)がいやにでかく見えたよね)のが欠点。 地球表面上での2点間の最短距離は大圏コースであるが、今回は4日ほどの航程であり、一番手抜きのイージーな航法である。

そんな手っ取り早い航海は、勉強にはなりゃしない。 案の定、神様が怒った!。
コースを追いかけるように「トロピカル サイクロン」が発生しているのである。

でかい、風はそれほどでもなかったが、大きなうねりが船を揺らす。 うねりの波高は7m以上、サイクロンに追いつかれるたら、10m以上の高さのうねりになるだろう。
気が気ではないが、ただひたすらに航走る。 士官も怖さを知ってはいるだろうが、横波にならないように注意している。
ふと、横波=転覆沈没 などという数式が頭をよぎるので、救命胴衣の在処(部屋のロッカー)を確認する。
小柄なA山君は、「大丈夫だよ、士官に任せておけば良いよ。この船のGMだって、安定して居るんだから」と言うが、気が気ではないよ〜。 こんな事なら、保険でもかけておけば、、、(受取人は誰かな?ははは)

何とか、珊瑚礁に囲まれた島に着いた。
狭い水路を通っていくと、木製の桟橋が見える。
こんな場所では心許ないなぁと思うが、それでも前後に10本ほどのホーサー(もやい綱)をとる。 普通なら、6本程度なのであるが、今夜はサイクロンが通り過ぎるので、これでも少ない方である。
案の定、夜遅くなってから、「バシッ!」と大きな音がした。
直径8cmもあるホーサーが切れたのだ。 その夜、学生ではなく、船員がホーサーの増締めを行った。
翌朝、見ると、桟橋の一部が壊れていた。 実はこれがこの国一番の岸壁設備なのだ。
良くこんな国から、日本へ相撲やラグビーに来るかと思う。
この港の名前は「ヌクアロハ」、トンガ第一の港です。周りに物標がないので、気をつけないとたどり着けないですョ。

コメント(2)

メルカトール勉強になりました。

ホーサぶちきれは怖かったですね。
サイクロンの恐ろしさを知りました。

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