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金丸弘美コミュの黒糖焼酎「喜界島の朝日酒造」

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金丸さんの視点は食べ物の原点から歴史の背景、現代の最先端の
ニーズまで幅広くグローバル!

かつ作り手の心まで伝えてくるレポートと客観的評価、可能性と提案
反面、問題点を知るだけに厳しい批評も見事です。

ホームページもリニューアルし金丸弘美氏の全仕事が紹介されています。
これから、沢山の情報が発信されると思いますので期待しましょう!

メルマガの紹介です。
自分の大好きな黒糖焼酎のお話、農大の卒業生30代の若手経営者との話
嬉しいお話です!


こんにちわ。金丸です。
今日は「喜界島の朝日酒造」の話です。

奄美諸島の喜界島を訪ねた。昨年11月に訪ねた奄美大島にある
「酒屋まえかわ」の前川晴紀さんから、「ぜひ喜界島の『朝日酒
造』を訪ねたほうがいいですよ。とても美味しい焼酎を造ってい
ますから」ということだったので、出かけることにしたのだ。

喜界島は奄美大島の隣、周囲は48キロ。サトウキビ栽培がさか
んなところだ。古くからのサンゴの石垣の町並みがいくつもあり、
静かでとても美しい島だ。あちこちに自生しているという菜の花
が、黄色い可憐な花を咲かせている。ヒカンサクラが満開。ピン
ク色の花が美しい。黒い斑点の蝶もみかけた。島はすっかり春だ。

喜界島には奄美大島空港から双発機で10分で着いた。空港には
朝日酒造の喜禎浩之(きてい・ひろゆき)さんと外内淳(とうち
・すなお)さんがまっていてくださった。さっそく、二人の案内
でサトウキビ畑を抜けて黒糖の工房に向かう。朝日酒造では、サ
トウキビを無農薬で栽培をし、自社の工房で、黒糖を作り、そこ
から焼酎を造っているのだという。

工房ではちょうど黒糖ができたばかり。窯が二つあり、まず一つ
の釜で炊きながら灰汁をとり、そして二つ目の窯で炊き上げる。
粘りが出てくると、さらに中に螺旋の羽がついた攪拌器に入れて、
じっくりと練る。そして小さな箱に取り出し、ゆっくり自然乾燥
させる。できたての黒糖はチョコレート色。味わいはほどよい苦
味と酸味をもった上品な甘さ。これをコーヒーをともに食べると
最上だ。

サトウキビは、一年半をかけて栽培をしたものを使うという。通
常は10ヶ月サイクルで栽培をするのだそうだが、朝日酒造は、
8ヶ月も長い。それによって大きく成長し、そのほうが量的に、
多くとれるからだという。最近は機械(ハーベスター)で刈ると
ころも多いが、朝日酒造では、すべて手刈り。機械で裁断すると
細かくなり、切り口が増えることから酸化し劣化が早いとのこと。
また根本からきれいに刈れないから無駄がでるとのことだった。

サトウキビ畑の後、本社の醸造場を見学させてもらった。黒糖焼
酎は、まずコメを蒸して麹菌を入れて発酵させ、それに黒糖を溶
かしてあわせてから発酵させるのだという。そして蒸留させて焼
酎が誕生する。さらにできた焼酎をタンクで寝かせる。

貯蔵するために新しく作ったという貯蔵蔵は、和風建築を取り入
れ、そこにサンゴの石垣を張り巡らした、モダンで、しかし風情
があり、地域の景観を配慮したもの。なかは天井が高く、清潔で、
木がふんだんに使われている。ここで5年ものの焼酎いただいた
のだが、香りに気品があり、口の中にふあわりと溶け込むような
豊かな味わい。幸せな一瞬だった。

喜禎浩之さんは専務で、4代目。まだ30代の若さだが、新しい
焼酎つくりに挑戦している。材料や工程、レッテル、建造物まで
もが、デザインが行き届いている。古い歴史ある製造法を守りな
がらも、化学的視点や、新しい道具も取り入れながら、最上の焼
酎を生み出している。実に志が高い。きけば東京農大出身で、卒
業後に3年間、鹿児島で焼酎会社で仕事をし、そして家の酒造元
に入ったという。

材料から伝統を生かしながらも新しい酒造りをするセンスが、佐
賀県の蔵元・天吹酒造に似ていると思ったら、なんと喜禎さんと
は同級生と判明した。その日、喜禎さんと外内さんと、夜に飲む
こととなり、最上の一日となった。翌日、朝から外内さんが迎え
てくださり、喜界島を案内していただいた。島は、海も素晴らし
いし、風情のある景観がたくさんある。ここで長期滞在プランを
提案すれば、都心からは、多くの人を迎え入れることができるだ
ろう。

■12月26日配信、兵庫県豊岡市のコウノトリを戻した取り組
みは、「熊本日日新聞」平成20年1月20日「コウノトリ共生
で地域活性化」として掲載しました。新聞の掲載原稿はホームペ
ージで転載しましたのでお知らせします。
http://www.banraisya.co.jp/kanamaru/rensai/rensaidetail.php?&no=11&a=1

金丸弘美(食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサー)
◎ホームページhttp://www.banraisya.co.jp/kanamaru/home/index.php
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