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シュタイナー的生活を楽しむコミュの悟性魂の時代から意識魂の時代へ

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悟性魂の時代から意識魂の時代へ

第4週 4/21〜4/27

 「私は自分の存在の本質を感じる。」
  そう語る感情は
  陽光の明るい世界の中で
  光の流れとひとつになる。

  そして思考の明るさに熱を贈り
  人間と世界を
  かたくひとつに結びつける。
     (Rudolf Steiner 高橋 巌訳)
………………………

今回の中欧訪問で、意識魂への時代の流れについて、

深く考えさせられた。

シュタイナーは『世界史の秘密』の中で以下のように語っている。

「歴史上の出来事の数々は個々人の力や能力のみでなく、

個々人を道具として高次の世界から

地上に働きかける存在を前提とすることによって

正しく理解できる。」(『世界史の秘密』西川 隆範訳 水声社 p27)

このことを前提にして、歴史をひもといていくととても興味深い。

シュタイナーによる時代区分によると

悟性魂の文化の時代であるギリシア・ラテン文化期

(B.C747 ~A.D1413 )は、1413年に終焉を迎えた。

その象徴が1453年の東ローマ帝国

(キリスト教化されたギリシア人のローマ帝国)の滅亡であろう。

そして第五文化期(現代)(A.D1413〜3573 )である意識魂の文化の時代は

1413年から始まるのである。

では「意識魂の時代」とはどのような時代をいうのか?

意識魂の時代とは、簡潔にまとめると、

世界についての判断の基準が、

集団社会や集合魂ではなく、

一人ひとりの個人の中にある、

と本能的に感じることのできる時代のことである。

その意識魂の時代の夜明けが十五世紀に訪れ、

そしてその時代の昼が「現代」なのである。

一人ひとりの個人の中に存在する

「自由」の衝動を大切にする生き方こそ

「意識魂の時代」である現代にふさわしい生き方である。

ある一つのイデオロギーに頼って生きているのは、

過ぎ去った「悟性魂」の時代を生きているのであろう。

今の時代に合った「意識魂という魂」を生かそうとしないと、

現代人は自分の中の「時代衝動」を生かすことができず、

どこかで「時代衝動」とのすれ違いを感じるのである。

そして、いかなる欲求を満たしたとしても

心の底からの満足はできないのである。

今の「意識魂の時代」と合わないから満足できないのである。

外的社会的な環境に、自分を適応させることに

生きがいを感じるのではなく、

自分の中から必然的に生まれてくるものに

従って生きようと願う魂を、

シュタイナーは「意識魂の時代」と呼んだ。

一番わかりやすい例は、良きサマリア人のたとえであろう。

聖書に登場する良きサマリア人こそ(たとえ話であるが)

意識魂に生きた人物であろう。

(良きサマリア人については以下を参照)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=66604397&comm_id=1919673

では、歴史的に見て、意識魂は、

どのように目覚めていったのであろうか?

シュタイナーは、イギリス議会政治に

「意識魂の時代」の萌芽を指摘している。

一人ひとりの個人の中に存在する

「自由」の衝動を大切にする生き方こそ

イギリスに端を発する「議会制民主主義」である。

「誰に神が働いているかわからない」

だからこそ一人一人の意見を大切にしていこうというのである。

シュタイナーの『民族魂の使命』(西川 隆範訳 イザラ書房)を引用してみたい。

「イギリスが果たした世界史的な成果は、

意識魂が自我に入り込んだ事に由来します。

イギリスから現われた世界史的な使命は、

外的な国内法という形態の設立から現われるものに関連しています。

意識魂と自我の結合は、

内的にはまだ存在していませんでした。

意識魂が、外に駆り立てられる自我と

どの様に結びつくかを洞察するなら、

イギリス民族の世界史的な業績が、

その衝動に由来するものである事がわかります。

イギリスで議会政体が始まったのは、

意識魂の衝動が、世界史の舞台に現れた事を

意味します。」(『民族魂の使命』p197)

そして、意識魂の時代の準備を果たしたのが

ギリシア・ラテン文化期の悟性魂の時代であると

以下のように語っている。

「ギリシア・ラテン文化期には、悟性魂が形成されました。

そして、ギリシア・ラテン期には、

悟性魂の衝動が与えられただけではなく、

すばらしい霊視的経験をもって進化がされなければなりませんでした。

それらすべてが、中部ヨーロッパ、北欧、

ゲルマンの諸民族の意識魂のなかに注ぎ込まれました。

その作用が、これらの民族に魂の性向として残りました。

南方のゲルマン民族は意識魂を内的に準備するために、

物質界に移された古い霊視の意識内容によって

内的に満たされるべきものを、

まず形成する必要がありました。

十九世紀にフィヒテ、シェリング、ヘーゲルによって

代表された中部ヨーロッパの哲学は、

昇華された古代の霊視力の成果であり、

人間の内部において獲得された

神的−霊的な力との共同の成果にほかなりません。」(『民族魂の使命』p198)

イギリスが果たした世界史的な成果は先程述べたが、

中部ヨーロッパにおいて、

その役割の一端を果たしたのが、

ハプスブルグ家の「マリア・テレジア」(上の写真)ではなかろうかと

今回、ハプスブルグ家の本拠地オーストリア

さらには、ゆかりの地である

ブラチスラバ城やシェーンブルン宮殿を

訪問して感じたのである。

ハプスブルグ家は、13世紀から20世紀初頭まで

約650年間にわたり、ヨーロッパの政局、

文化の発展に絶えず関わり続けてきたのである。

こんなにも長く続いたのは、

ここに一つの時代霊が働いてからであろう。

そのハプスブルグ家の中でも、

マリア・テレジアの果たした役割は大きいように思う。

「意識魂」へと至る道として、

マリア・テレジアが行った特筆すべきことは、

数多くあるが、ここでは二つ取り上げてみたい

一つ目は

小学校の新設である。

1774年女帝マリア・テレジアは「一般学校令」を公布した。

教育制度に義務教育を導入したのだ。

それまで、貴族の子弟は家庭教師に個人的について勉強していたが

一般の人々の大半は文盲であった。

そこで、彼女は他国に先駆け、

全土に均一の小学校を新設した。

国民は、子弟をそこへ通わすべしという制度を確立したのだ。

そして、ほぼ同じ内容の教科書が渡され、

各地域それぞれの言葉で教育が行われたのである。

基本となる部分を一定レベルまで学習させることにした。

オーストリアさらには、

ヨーロッパの教育制度の基礎を築いたといってよかろう。 

理想的な教育こそが、人間が意識魂へ至る道である。

日本の出来事を見ると 1774年とは

杉田玄白・前野良沢らが、解体新書を出版した年で

江戸時代のことだから驚きである。

「わたくしの愛する国民たちが、

幸せに平和に暮らすことができるように、

そして、あつい信仰心を持って、

神のお心のままに、この国土にも

神の平安が訪れるような幸せな国を実現したい、」(マリア・テレジア)

と願ってのことである。

そして第二に「女性の地位向上」に邁進したことである。

「女性であっても男性以上の働きをして

国を治める者があるということをもって、

男性でなくては何でもできないという、

男性優位、女性蔑視という考え方は、

もうそろそろ時代遅れではないかと思うのが、

わたくしの個人的な意見でございます 」(マリア・テレジア)

このように女性の地位向上を主張した。

当時、女性は子供を産む道具としか見られておらず、

そのくせ子供を出産する時にでる血が汚らわしいとして、

奥の小部屋に放置されることが多く、

これが産褥熱となり死亡するケースが後を絶たなかった。

そこで、きちんとした衛生環境の整った場所に入れるようにした。

マリア・テレジアが活躍した1700年代に、

男性優位、女性蔑視という考え方は、

もうそろそろ時代遅れではないかと

すでに語っていたのである。

「女性の地位の向上」という個の尊厳は

意識魂への時代的衝動が

大きく働いていたように思うのである。













コメント(4)

あめじすとさん
コメントありがとうございます。

そうですね。
私もそう思います。

サッチャーさんの話で

とても感動した話がありますのでメモしておきます。

彼女の信念の強さは、

父であるアルフレッド・ロバーツの教育のたまものだそうです。

彼女の父は生まれつき目が不自由だったのですが、

イングランド中部の田舎町グランサムで小さな店を開いたのです。

貧しい長屋の一角の雑貨店でした。

まだ幼かった娘であるサッチャーは、

ある日、ほかの子がはいているような

新しい靴がほしいと父にせがみました。

しかし彼は「ほかの子の靴を見ないで、

自分の信念を見て生きよ」と述べ、

娘に強い独立心を持たせたとのことです。

ここにシュタイナーのいう

「意識魂の時代」への教育をした

お父さんの素晴らしさを感じました。

ありがとうございます
>>[2]

サッチャーさんのお話を含め、とてもためになりました。
ありがとうございます。
pawさん

コメントありがとうございます。

読んでいただきとても嬉しく思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

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