ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

シュタイナー的生活を楽しむコミュの第4週 いざ、チューリッヒへ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5/15〜5/21

 「私は自分の存在の本質を感じる。」
  そう語る感情は
  陽光の明るい世界の中で
  光の流れとひとつになる。

  そして思考の明るさに熱を贈り
  人間と世界を
  かたくひとつに結びつける。
     (Rudolf Steiner 高橋 巌訳)
………………………

先日のスイス訪問では、ゲーテアヌムに訪問して

人智学を深めるのが、一番の目的であった。

そして、ゲーテアヌムを訪問することで、

今も素晴らしい恩寵を受けたことを心から実感している。

これについてはゆっくり今後まとめてみたいと思っている。

さらに、もう一つ目的があった。

スイスは九州ぐらいの大きさの小さな国であるが、

私にとって何か一つの特別なものを感じる地なのである。

その特別なものを「生のスイス」で体感することである。

特別に感じるものの第一は、ゲーテアヌムがスイスに建てられたことである。

ゲーテアヌムの建設計画は最初ドイツのミュンヘンであったが、

ここでの実現にはいたらなかった。

スイスに「ゲーテアヌム」が建てられたのは

天の配剤であったように個人的に思うが、

それを生のスイスに触れることで体感してみたい。

第二は、16世紀、スイスは「宗教改革」のプロテスタントの拠点となった。

今回到着する空港のチューリッヒを拠点にして宗教改革をしたツイングリは

ルターと並んで宗教改革の初期の立役者の一人だが、

ルターと対立したことや、志半ばにしてカトリック諸州との内戦の中で47歳で

戦死したことなどからルターほどの知名度はない人物である。

ツイングリの後、スイスの宗教改革を引き継いだのがカルビンである。

その宗教改革の発祥の地の一つでを訪問することで何かを感じ取りたい。

なぜ、宗教改革が早々とスイスで起こったのかを感じたい。

特別な国に感じられる第三は、「永世中立国」がなぜ貫けたかを

生のスイスで感じ取りたかった。

スイスは1815年ウィーン会議で、

国家としての「永世中立国」が認められた。

そして、EUにも加盟することなく、これを貫いている。

「永世」に「中立」ということは、「永久」に「誰とも組まない」、

つまり、永久に誰と組まなくても独立を保てている。

すなわち、「永久に一人で最強」でなければならないのだ。

軍事的な同盟国がないため、他国からの軍事的脅威に遭えば

自国のみで解決することを意味する。

このため、強大な軍事力を保有するし、自分で自分を守らねばならない。

そこで、国民皆兵の、徴兵制度を採用している。

スイスの男性市民は、18歳時に兵役を務められる能力があるかどうかを調べる

身体検査が義務付けられている。

合格者は20歳の時に15週間の初任訓練を受けて、

個人装備一式と自動小銃、弾薬が支給される。

これを各家庭に保管し、緊急時に備えるわけだ。

36歳まで2年毎に3週間の訓練を合計10回繰り返すことが

義務づけられている。

そして、各家や各アパートの地下にはシェルターが設置されている。

平和を守るために日本では想像もつかないほどの厳しさがある。

20歳から数えて通算で合計260日間の兵役に就かなければならないのだ。

このようにスイスの男性の大多数は予備役軍人であるため、

各家庭に自動小銃等を停年になるまで各自で保管している。

いわゆる平和主義や非暴力非武装とはまったく概念が異なる。

職業軍人こそ多くないが、有事には銃をもって

24時間後には数十万人動員できる。

5カ国に囲まれて「永世中立国」として独自の道を歩んでいるのは、

集合魂によらず、独立した一人ひとりによって生きる時代へと

一歩進んでいるのであろうか。

そして、独立した自我を保持することを頑なに追求しているのだろうか。

EU参加の是非の国民投票でその差は僅差で否決されているが、

その差は縮まっている。

今後、国際社会でどのように「中立」を貫いていくか注視したい。

今回は生のスイス人の気質にふれて、

「永世中立国」の秘密を知りたいというのがもう一つの目的である。

実際に今回は、少なく見積もっても、30人以上の人に話しかけた。

スイス人に共通する一つの気質のようなものを自分なりに発見した。

それは、まさに私が求めていた気質と共通するものであった。

これについては、あとでまとめてみたい。

さらに、アインシュタインが相対性理論を生み出した

ベルンの地にも興味がわいた。

これも、スイスは私にとって何か一つの特別なものを感じる地なのである。

たしかにベルンの旧市街をゆっくり歩いていて、

なにか天啓を受けるにふさわしい町に思えた。

このようなことから、他に行きたかったのは、

かつてゲーテがベルンでもっとも美しいと讃えた通りにあり、

アインシュタインが相対性理論を生み出したアインシュタイン・ハウス。

中世の町並みがそのまま残っている旧市街は、

そのものが世界文化遺産となっている。

そして16世紀、スイスで宗教改革のプロテスタントの拠点となった

チューリッヒのツイングリの大聖堂。

そして、漠然と行けるものならアルプスの麓も行ってみたいと思っていた。

そして、たまたま飛行機で隣に座っていて話した人のアドバイスで

アイガーの麓のグリンデルワルドもよさそうだと感じていた。

結局すべて行きたいところへいけたのだが、

一番感じたのは、自分一人で見るのはもったいないぐらいの

別世界というのが実感であった。

もっとプランを立てるときに、事前に知っておけば良かったと思うことが

たくさんあったので、最初から順を追って旅行記としてまとめてみたい。

〈 出発 〉
5月3日の午前10時30分関西空港を出発。

10時間50分かけて、オランダのアムステルダムに着き

アムステルダムから乗り継いで

スイスのチューリッヒまで1時間25分のフライトである。

飛行機の中で、私の膝に掛けていた膝掛けが下に落ちてしまった。

エコノミークラスは狭くて、いくら取ろうとしてもとれない。

すると右側の席の20代後半ぐらいの女性が、

「取りましょうか」といって、取ってくれた。

それをきっかけに、話がはずみ、これからの行き先や、

これまでの旅での色んな経験をお互い話した。

その人は、私と全く同じ日程で、ドイツのベルリンを拠点に旅行するという。

通路側に座っている左の席の人は、40代ぐらいの男性で、

盛んに席を立ったりして、旅慣れた格好の人である。

旅行ガイドを開いていたので、

「今回はどこに行かれるのですか」と話しかけると

「デンマーク」に行くとのことである。

「一人ですか」と聞くと、

「だれもついてきてくれる人がいなくて」との答え。

「連休に一人で家にいるとおかしくなりそうなので旅にでるんです」とのこと。

年に3回は旅行するとのことである。

この方とも、アムステルダムに着くまで、

とても話がはずみ、これまで行った場所やそこでの色々な体験談、

旅の心得などを聞いた。

そして、「旅行中は、一日、毎日2食なんです。」

という話に私は反応し、

よし、今回は、一日2食で行こうと決めた。

実際、この期間、毎日2食で十分で、その方が体調も良かった。

こちらが、「ヨーロッパは、初めてで、スイスに行く」といったら、

「いきなりスイスというのは珍しいですね。

普通はイタリアなどからはじめる人が多いんですけど」という。

「2日間は宿を決めてないんです」というと、驚いていた。

こんな、旅慣れた人より私は無謀な計画で来ているのである。

スイスも行ったことがあるというのでお薦めの場所を聞くと、

「グリンデルワルドが最高でしたよ」という。

アルプスのどこかにも足をのばしてみたいとは思っていたが、

「グリンデルワルド」(上写真左)は全く考えていなかった。

せいぜい、その手前の「インタラーケン」で

一泊できたらいいなぐらいに思っていた。

さかんに、「スイスは、また行ってみたいと思っているんですよ」

と繰り返していた。

この人との、出会いが、今回のスイスの旅をさらに

思い出深いものにしてくれた。

実際、予定していなくて突然に泊まった

「グリンデルワルド」は、アイガーのすぐ麓にあり、

夢のようなアルプスの光景が眼前に広がっていた。

アムステルダムまでの10時間50分は両隣の人との楽しい会話で

あっという間に過ぎた。

ここまでは、順調であった。

スイスまでの乗り継ぎの地アムステルダムでとんだトラブルに遭遇した。
つづく

コメント(2)

飛行機には時々乗るけれど、
 考えてみれば冒険的な旅をすることを長らくしていないかも。

10代後半は ”パズル” の写真に魅かれて、やたらスイスのアイガーに行って見たい誘惑にかられたけれど、すっかりどこかへ行ってしまった。

10代前半からずっと魅かれていたピラミッドには20代半ばに行けました。
後は、べルーとイースター島かな、実現していないのは。

息子が最近やたらペルーに行きたがっているので、いつか彼と一緒に行けたらいいな。
できればシャーマンな旅を。

旅の続きを楽しみにしています。何があったのかな...!?
あやわさん
コメントありがとうございます。

ゲーテアヌムは、別次元で最高でしたが、
アイガーも最高でした。

トラブルとは大げさに書いてしまいましたが、
今回は、一人旅が初めてということもあり
ハプニングの連続でした。

「シャーマンな旅」あこがれますね。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

シュタイナー的生活を楽しむ 更新情報

シュタイナー的生活を楽しむのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング