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シュタイナー的生活を楽しむコミュのニュートンとライプニッツ 13週

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7/5〜7/11
そして私が感覚の高みにいると
魂の奥にひそむ霊火の領界から
神々の真言が燃え上る−

「予感を通して霊魂の奥底に
 霊化された汝自身を見出だせ。」
    (シュタイナー 高橋 巌訳)
……………………………

先日、本屋で『微積分入門』という本が目に留まり

立ち読みしていたら、ついついおもしろくて購入し、読み終えた。

シュタイナーがよく取り上げるように

プラトンは哲学を学ぶ前提として「数学」を学ぶことを課していた。

その理由は純粋思考に関わる訓練として
数学を学ぶことが効果的な手段と考えたからである。

ニュートンとライプニッツによって数学は一段上のレベルに到達できた。

彼らは「微分」という思考によって五感では見ることも

感じることもできない世界を純粋思考の中で見えるように導いたのである。

さて、ニュートン(1642〜1717)は、1642年にイングランドの
東海岸に位置するリンカーンシャー州に生まれた。

父は37歳の時に近郊の農家の娘と結婚したが、
ニュートンが生まれる3ヶ月前に死去した。

生まれた時、彼は未熟児だった。

12歳の時伯父のすすめで、いやいやながらキングス・スクールに行った。
成績は惨たんたるものだった。

しかしニュートンは何にでも興味を示す変わった少年だった。

体が小さく内向的で目立たぬ子であった。

ニュートンは友人たちのからかいの的であった。

だが、あるとき自分をいじめた少年と喧嘩をし、

それに勝つことが出来たことをきっかけに、

自分に対する自信を持つようになったとされる。

これがニュートンが頭角を表したきっかけだと言われている。

こうして、自分に自信を持ち勉強もできるようになったというエピソードがある。

そして、天才によく見られる徴候がニュートンにもあった。

それは、熱中すると放心状態になることだった。

このような放心状態はアルキメデスにも、
フランスの数学者ポアンカレにもあった。

独創的な仕事のためには並外れた集中力が必要なのかもしれない。

この理由は、後半で述べたいと思うが、日常の感覚世界から完全に切り離された

純粋思考の中で彼らは高次の世界に入っていたのであろうと私には思われる。

いわゆる「霊界参入」をしていたのではなかろうか。

そしてニュートンは頭角を表して
1661年ケンブリッジ大学トリニティー・カレッジに入学した。

ここでもニュートンは最初まじめな生徒ではなかった。

しかし、ルーカス数学講座の初代教授に就任した
アイザック・バローとの出会いで彼はやる気をだした。

そして、運命の「ペストの年」を迎える。

1665年〜1666年の2年間はペストが大流行した。

ロンドンでペストが大流行しており、
この影響でケンブリッジ大学も閉鎖された。

田舎の故郷のウールスソープへと戻ったニュートンは、

その後2年間この地で微分積分学と光学、万有引力などの研究に没頭した。

この一年半ほどの間にニュートンは、彼の主要な業績を発見および証明しており、
この期間は「創造的休暇」とも称されている。

こうして、この2年間に数学と物理学を書き替えるような
膨大な発見がほとんどおこなわれた。

一方ニュートンと同じ時期ドイツのライプチヒ出身のライプニッツ(1646〜1716)がいた。

彼は1675年に微分積分学の基本定理を示した。

ここから厄介な優先権(どっちが先か)争いが起こる。

ニュートンが発見したのは1666年、しかしプリンキピアを書いたのは1687年。

ニュートンとライプニッツはそれぞれ独立に、

異なった視点から微分積分法を発見した。

優先権をめぐって熾烈な争いが展開された。

ニュートンの発表はライプニッツより遅いのだが
ライプニッツより早く発見していたと主張した。

ニュートンは病的に猜疑心が強い性格であり、

ライプニッツが盗んだと主張を続けて25年間の長きに亘って法廷闘争を行った。

同時発明は時期が熟して一致したからであろう。

天上界の過程の頂点に近いほうに、あらゆる思考が
生きている領域があるとされている。

いわゆる思考の池(領域)のようなものがあるのかもしれない。

これは、プラトンの「イデア界」に通じるものであろう。

彼らは同時期に高次の数学の思考の領域に周波数が合ったのだろうう。

音楽の世界で、メロディーがひらめくということにも通じるであろう。

ニュートンとライプニッツは時代の熟しと共に
同時期にこの領域に到達したのではなかろうか。

「なぜ人間は思考することができるのか」
という問題に、ゲーテの自然科学論文を考察したシュタイナーは、

「それは宇宙に思考があり、その思考力にうながされて
人間のなかに思考力が育ったのだ」と考えた。
 
そして「人間がなぜ感情を持っているのか」
という問題に「宇宙に感情が働いているので、

その力に呼び起こされて人間が感情をもつようになった」と考えたのだ。
 
宇宙に宇宙魂や宇宙霊というものがあるので、

人間の中にも霊とか魂があり、同じように人体というものは、

巨大な生命のエネルギーが満ち満ちていて、
そのエネルギーにさそわれて

一人一人の人間に生命が宿ったのだと考えた。

そして、ありとあらゆる生命の形の中で、
宇宙にある生命体の最高の傑作であるのが
人間であり人体であるというのだ。
 
人間がこの純粋思考の境地に到達すると、 
宇宙魂や宇宙霊から時代が熟し、

高次の純粋思考に到達した人にここから思考は流れてくるのであろう。
 
ちょうど『死後の生活』にあるように

霊界に移し入れられるだけで、叡智が現実に私達の中に流れてくるのと同じである。

霊界の私達は、ちょうど物質界において周囲に自然があるのと同じように、
周囲に叡智があるという部分と通じるものがある。

ニュートンとライプニッツに同時期に高次の世界の思考が流入したのではなかろうか。

「放心状態」になるほどの並外れた集中力を伴う純粋思考により、

高次の世界の思考が流れ込み、その思考を地上において再創造したのであろう。

「さらに、今までの思考界にはなかった新しい思考を再創造したとき、

その人は、天上の思考界に寄与をなしたということになる」とのことである。
 
若き頃、数学と自然科学の世界に没頭していたニュートンは

晩年、聖書研究に没頭し、後世に「神学者」と呼ばれることもあった。

これは、高次の世界に触れることによって

何か大きな神(霊)体験をしたからではなかろうかと私は想像をふくらませている。

今日、二人が発見した微分積分は、カーナビ、化石年代の特定、

医学におけるCTスキャン、人工衛星の速度計算・・・と

数多くの実生活に応用されている。

コメント(3)

リトセアさま
コメントありがとうございます。

リトセアさまのコメントを読んで
先日、アメリカで開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで
日本人として初の優勝した辻井伸行さんのことを思い出しました。

彼のピアノの音色を聴くと
「芸術は人間が宇宙とのつながりの中で 受け取ったものの再現にほかならない」
ということを実感します。

> 人体から生み出されるあらゆる芸術、あらゆる思考は、既にそれらを自分の中に持っ
>ている『宇宙』という生命体が、表現方法として人体を借りているのではないか、とす
>ら思えてきます。
>私は西洋占星術も好きなのですが、天体がこのような状態になった時に生を受けるもの
>にはこのような才能を与えよう、そして私の持っているものを表現してもらおう、とい
>う宇宙の意志が働いて、個性豊かな人々が存在しているのではないか、とも思えてきま>した。

この部分はとても共感しました。
本当にわずかずつですが、シュタイナーのいう世界がイメージできそうです。

このように純粋思考の中で、いろいろなことを思考するのは、
確かにワクワクしてとても楽しいですね。

ありがとうございました。

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