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湯浅芳子コミュの近代女性文学の本

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「必読書など」のトピックにいろいろ書きすぎて
必読書だかなんだかわからなくなってきたので、
芳子メインじゃない本についてのトピックをつくってみました。

最近の私は、尾竹紅吉を中心に読んでいて。
『青鞜の女・尾竹紅吉伝』(渡邊澄子)はよかったです。
『青鞜』以後の紅吉=一枝の苦難などもくわしくとりあげられていました。
芳子は、村山籌子によって一枝に紹介され、
しばしば一枝を訪れたということも書いてありました。

吉永春子の『紅子の夢』は、晩年の一枝に会って魅了された著者が、
一枝をほぼそのままモデルにした『紅子』を主人公として、
紅子の人生をフィクションとして書いたもの。
冒頭の、著者をモデルとした「夏子」が「紅子」に魅了されるシーンに、
芳子が実名で出てきて、「夏子」に「紅子」のことを話しています。

芳子は「夏子」に、「紅子」が『青鞜』で騒ぎをおこしていたとき、
15歳の女学生で、遠くから『青鞜』にあこがれていたと話しています。
『いっぴき狼』の中に、17歳ぐらいのころの話として、
「青鞜社好みのセルの袴」をつくって
「颯爽と縞セルの袴をつけて歩くことになにか生き甲斐を感じた」とあるので、
当時の芳子の服装は紅吉がお手本になってたのかなーと思ったり。

同じ一枝のことを書いていても、
瀬戸内晴美の『青鞜』や高野芳子の『詩人 深尾須磨子』では、
一枝が歪曲されて書かれているという印象をうけます。
もちろん、どちらの一枝像が歪曲されたものなのかはわかりませんが・・・。

それと、全体として、晩年の一枝はそんなに不幸な人生を送っていたのかな、
という疑問を抱きました。
『青鞜の女・尾竹紅吉伝』のなかでは一枝が、
『詩人 深尾須磨子』のなかでは須磨子が、手紙を焼くところが出てきますが、
もしそれらの手紙が残っていたら、あるいはそれ以外でも資料がみつかったら、
本当はそうではなかったということが明らかになるかもしれない。

須磨子の「憲吉さん、お気のどくだと思うだろう」という発言からしても、
個人的には、深尾須磨子や大谷藤子などとの恋愛関係が
あったんじゃないかなーと思うのですが・・・。

長くなりました。

コメント(2)

あと、瀬戸内晴美の『田村俊子』読みました。
この本は、お茶の師匠・山原鶴のところに弟子入りをした瀬戸内晴美が、
鶴や芳子の話なども参考にしつつ書いているので、
鶴や芳子のこともたびたび出てきます。
芳子が中心になってつくった「田村俊子賞」の第1回受賞作でもあります。

中には、芳子が後半生をいっしょにすごした山原鶴との出会いが
俊子経由であった話なども出てきます。
芳子・鶴本人をよく知っている瀬戸内晴美だけに、
芳子・鶴の描かれ方が「らしいなー」って感じです。
私は本人を知りませんが・・・(笑)

内容的には、波乱万丈の人生を送った
滅茶苦茶なところのある田村俊子という人間の、
魅力的な部分や孤独感などが伝わってきて、よかったと思います。
俊子の作品に関する冷静な分析も、的を射ていると思いました。

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