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吉沢検校 幕末の天才音楽家コミュの春、夏、秋、冬の曲 松坂春栄の功罪

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吉沢検校の春、夏、秋、冬の曲に手事をつけたのは明治の松坂春栄で、現在名古屋以外で演奏される場合ほとんどこの手事付きバージョンだと思います。

これはもう既に吉沢検校の意図とはかけ離れてしまっていて全然別の曲として、松坂春栄の春、夏、秋、冬の曲と呼ぶべきでないかと。
そして名古屋以外の人にもこれらの曲のオリジナルをぜひ聞いてもらいたいものだと思います。

個人的な趣味からすると、手事つきのこれらの曲は、吉沢検校の曲がある完成された墨絵だとすると、後の松坂検校が、春の曲ならもっと色が付いていたほうがいいよね、花ももう少したくさんあったほうが華やかでいいよね、という感じで塗ってしまったように思えます。
邦楽では個人の作曲に別の人が曲をつないだりということはよくあるので許されるのかもしれませんが、吉沢検校はこれをどう聞くでしょうか?
「この派手な曲は私の曲か・・?」

功罪の功があるとすれば、あの手事の派手さで、これらの曲は今でもメジャーであり続けているということかもしれません。

私は何だか現行の松坂作・編曲版のこれらの曲は心情的に好きになれません。
これも私の名古屋贔屓のなせるところかもしれませんが。





コメント(4)

私もまったく同感です。松坂春栄の手事は
吉沢検校の意図した世界を完全に破壊していると思います。

西洋音楽でも、指揮者や他人が余計な手を加える伝統が
あって、出版譜さえそうした手を加えられた
ものだったりしたのです。
例えばムソルグスキーのボリス・ゴドゥノフは
リムスキー・コルサコフの手によって陳腐なグランド・
オペラに成ってしまいましたし、ヤナーチェクのオペラも
、ワグネリアンのターリヒによって無意味に
分厚いオーケストレーションに変えられてしまいました。

しかし最近は原典版を尊重しよう、という雰囲気になってきています。例に出した上記の作品も、原典版によってこそ、
彼らの天才が痛感させられるもので、
時代より作品が先を行き過ぎていたわけです。

で、功罪の功、についても、そうだと思います。
ムソルグスキーにしても、ヤナーチェクにしても、
知人たちは、忘却の闇に埋もれるよりは、と
善意でしたことであるんですよね。
ましてや筝曲だと、一度廃絶すると、取り返しが付かない…。
これらの曲がポピュラーになったのは功の部分でしょう。

ただ、西洋音楽と同様、これらの曲も、そろそろ
原典で評価すべきではないかと思います。
言い換えれば、松坂春栄編曲版は、十分歴史的(受容史的)
な仕事は果したのだから、そろそろお役御免ということで
いいのではないでしょうか。
唄部分の雅やかさと均整美だけで十分聴かせる作品だと
思います。
ありすさん
コメントありがとうございます。
原典、オリジナル楽器など全て元に戻す必要があるかどうかはともかくとして極端な改編はやはり元の曲の味わいを知ってほしいなと思います。

まあ
そういう意味で言えば、春夏秋冬などに尺八入れて合奏なんてのも意図とは違いそうです。
千鳥の曲は微妙なところですね。
>ろめいさん
そうですね、何が何でも原典で演奏しなければならない、
という意図で言ったわけではないのです、ご容赦を。

そういえば、私は曲そのものもそうですが、楽器についても
西洋音楽におけるピリオド楽器運動みたいなものが
でてきてもいいのでは、とは思っています。
例えば、箏に絹糸を使えば、音色は勿論ですが、演奏そのものにも
影響が出てくるわけですし(三重押しなどはかなり楽に
、しかも音程も正確に出しやすくなるはず)。
後は、三絃にしても箏にしても、その時代、地域の
モデルを使用する、というのも含めます。
京三味線は、確かに一般的なコンサートホール向きでは
ないでしょうが、西洋古楽を演奏するような
ホールくらいの規模なら、面白いのではないかと。

勿論、この場合でも何が何でも、というわけではなく、
そうした試みがあってもいいのではないかな、
という意味です。
ありすさん
>楽器についても西洋音楽におけるピリオド楽器運動みたいなものがでてきてもいいのでは、とは思っています。
同感です。
所詮、三曲は大ホールでやるような代物ではないと思っていますのでまず会場はせいぜい200人程度の大きさ。それ以上ではニュアンスの部分が伝わりにくいように思います。
楽器も筝であれば絹糸、生田琴というような形、尺八も古典本曲というなら江戸時代の楽器、もしくはその作りの楽器でやりたいですね。
尺八などはその頃の楽器は今の耳できくとどうしても音程に違和感があるので、昔の人は今の曲とは少し違う旋律で聞いていたのかもしれません。

少しもとの話題からずれていますがご容赦

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