日記ロワイアルコミュの心よりお詫び申し上げます

朝起きてmixiにログインすると

【友人からの紹介文があります】

と言う見慣れないお知らせを見つけた。

mixiで紹介文を書いてもらうことなんて久しぶりだなー

でも一体誰だろうなー

どうせイタズラだろうなー

などと考えながらクリックすると

そこには最近マイミクになったYさん(女性・25歳)によって書かれた紹介文があった。

関係：ひゃー

ちょー変態

と見せかけといて

実はめっちゃ周りを見てる

困ってるの隠してるつもりでも

ｽｸﾞにﾊﾞﾚちゃいます

そんなｼｬｰｸさんについつい甘えちゃう

見た目ちょぃ怖だけど

実はめっちゃ優しい

そんな変態です

一読して私は理解した。

これはラブレターだと。

舞い上がった私はすぐにボイスで呟いた。

「Yさんが紹介文書いてくれたけど、これはラブレターだな。遠距離だけど・・・悪くない」

すると、すぐにYさんからレスがあった。

「週1で東京来てくれますか

美味しいもの食べさせてくださいね

」

春がきーたー♪

春がきーたー♪

どーこーにーきたー♪

こぉ！こぉ！にぃ！来たぁ！！！！１

季節はまもなく秋。

でも私自身は春満開であることを確信した。

「いつでも行きます！」

2秒で返信した。

彼女はまたすぐにレスをくれた。

「FUJIYAMA一緒に乗ってくれますか

」

FUJIYAMA？

FUJIYAMAってのは

あの富士急ハイランドのアトラクションFUJIYAMAのことだろうか。

私は人より金玉が大きいせいか、ジェットコースターの類が一切ダメ。

TDLのスペースマウンテンでも恐い。

超恐い。

しかし、背に腹は変えられない。

「もちろん」と返信・・・

するつもりであったが、このタイミングで私におふざけの神様が光臨してしまった。

「その後に俺のFUJIYAMAにも乗ってくれるなら☆」

今、思い返せば後悔の2文字しか浮かんでこない。

面白くないだけでなく、気持ちが悪い。

それでも、彼女はレスをくれた。

「ごめんなさい。全身全霊を込めて謝罪します

」

このタイミングならまだ引き返せたかもしれない。

ちょっとした悪ふざけで済んだかもしれない。

しかし、私に舞い降りたおふざけの神様はこれだけでは許してくれなかった。

気付けばこう返信していた。

「仕方ない。許そう。いや、Yさんが緩そうって意味じゃないよ☆」

今、思い返すと蛇足の2文字しか浮かんでこない。

これほど余計な一文を私は未だかつて目にしたことがあっただろうか。

許そうと緩そうを掛けて笑ってくれる女性が一体どこにいるのだろうか。

それでも、それでもまだ心優しい彼女はコメントをくれた。

「私に関わる全ての人に謝罪してください」

彼女は怒っていた。

尋常じゃない怒りだ。

今まであった絵文字がどこにもない。

これは謝らなくてはいけない。

それこそ全身全霊を込めた謝罪を。

こんなことをしたところで彼女に誠意が伝わるとは思わなかったが

私はパソコンの前で正座をし

一語一句決して間違えることのない様、丁寧に丁寧に非礼を詫びる文を打った。

「心よりアワビ申し上げます」

マイミクを切られ、アクセスブロックされた私には

二度と彼女とアワビする機会は訪れなかった。