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日記ロワイアルコミュの私の夫はADHD 〜発達障害〜

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みなさま、こんにちは。
早速ですが、私の愛すべき夫ちゃんについて、いくつかのエピソードを紹介したいと思います。


【エピソード1 料理中】

我が家は諸事情と話し合いにより、夫ちゃんが家事を担当しています。
が、この男、料理と並行して洗い物をするってことができないので、料理が終わったときには台所は結構な惨劇。


私「肉に火が通るのを待つ間に、ちょっとお皿でも洗っておくと良いんだよ」
夫「わかった、洗ってみるね!」
私「がんばれ」
夫「ジャーシャカシャカふんふふ〜〜ん♪(洗い中)」
私「…なんか焦げくさくない?」
夫「…あ〜〜! 肉焼いてるの忘れてた〜〜(泣)。」
私「何でやねん!」


【エピソード2 パソコン中】

お昼すぎ1時頃、パソコンで仕事を始めた夫ちゃん。

私「5時に娘ちゃんの保育園、お迎え頼める?」
夫「わかったぁ♪ それまでに晩御飯も作っておくね♪」
私「ありがとう」
夫「(仕事中)」
私「…もう4時半なんだけど、大丈夫?」
夫「えええ〜〜!! いつの間に〜〜!!??」
私「ヲィw」


【エピソード3 私の実家】

父に頼まれ、パソコンの修理をしていた夫ちゃん。
私と話していた母が夫ちゃんに話しかけます。

母「ねぇ、それで夫くんはどう思う?」
夫「…。」
母「夫くん?」
夫「…。」
私「夫ちゃん!」※距離3M
夫「…。」
私「夫っちゃん!!!」※距離1M
夫「…。」
私「夫ちゃん!!!」※肩を叩く
夫「…ん? どうしたの?」
私「…呼んでたんだけど…。」
夫「あ、そうなの? 何なに?♪」
私「(´ω`#」


せっかくなので、もう少し前のエピソードも紹介したいと思います。

【エピソード4 大学時代】

私「なんで留年したの?」
夫「出席日数が足りなくて…」
私「朝、起きれなかったの?」
夫「う〜ん…。夕方ゲームを始めたんだけど、気づいたら夕方になってて…」

私「…はい?」


【エピソード5 小学校時代?】

夫「俺ねぇ、怒られてばっかりだった。」
私「なんで?」
夫「教室にいなかったから」
私「どこに行ってたの?」
夫「う〜ん…外歩いてたり、廊下で本読んでた。」
私「せめて教室で読んでたら?」
夫「読んでた。怒られた。」
私「w」


【エピソード6 小学校時代?】

夫「学習塾に通ってたんだけどね。引き算が嫌いだったの。」
私「私も足し算のが好きだなぁ。」
夫「ある日、引き算の計算問題がいっぱい出されてさあ。」
私「うんうん。」
夫「引き算イヤだったから…」
私「うん?」
夫「プリントの“−”に一本書き足して、全部“+”にしちゃった。」

私「…何その発想!!!」

マ ジ で 面 白 い ん で す け ど ! ! ! 


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ 


他にもまだまだエピソードはあるのですが、代表的なのはこれくらい。
あとはこれをコピペしたような内容が、1日に7〜8回起こると想像してください。

ハッキリ言って、

す っ ご い メ ン ド ク サ イ で す 。


「一回で聞けやぁ!!」
「一分前のことくらい覚えとけぇ!!」
「呼ばれてることに気づけやぁ!!」

と心の中で怒鳴りながら(8割くらい口に出してしまいますが)、天使の微笑みで再度用件を伝える私。
友人から羨ましがられるくらいの、なかよし夫婦です。うふ。

そんな夫ちゃんは、たんなる天然だとか、難聴とか、若いのにスッカリボケちゃって…ではありません。


注意欠陥・多動性障害。

ADHDです。

これは発達障害の一種で、完全に生まれつきのもの。
脳の障害で、本人のせいでも、ましてや親の育て方のせいでもありません。


主な特徴としては、

●集中力がない、または集中し過ぎる。
●多動で落ち着きがなく、貧乏ゆすりなどどこか体を動かしている。
●時間感覚がない。
●感情の幅が大きい、または小さい。
●一度に複数のことができない。
●他のことに意識が向くと、さっきのことが完全に頭から抜けてしまう。
●空気読まないor読む必要がわからない。

などなど。
人によって個人差が大きいので、「絶対そうなの」と言いきれるものじゃありません。
あくまで傾向です。

夫ちゃんの場合、その特徴がかなり顕著で、何かに集中すると他のことを完全に忘れてしまったり、耳や目に入らなくなるので、コミュニケーションの上でも障害が発生していまいます。


繰り返しますが、これは「生まれつきの脳の障害」であって「病気ではない」ので、ハッキリ言って治りません。
多少の症状緩和薬はあっても、治療薬とか、特効薬はありません。

一生付き合っていくものです。

でも、小学校のとき廊下を走り回ってても大人になって走り回ってる人はそういないように、成長するにつれて特徴が多少なり抑えられていくことがほとんどです。
本人が、社会や自分との関わり方を学ぶからです。

この「発達障害」なんですが、他にも「アスペルガー」や「自閉症」などいろいろあって、その違いも些細なものだったりするので、専門家でも診断が分かれたりするから大変です。

社会の認知度もまだまだ低いです。

特にアスペルガーは、某巨大掲示板などを中心としたネット社会では、知的障害者に対する非常に侮蔑に満ちた表現として遣われることが多く、見るたびに憤りを感じております。


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


それでも、以前に比べてずいぶん発達障害が世に知られてきてるので良いですね。
日ロワでもそういうテーマの投稿作品が増えてきて嬉しいです。
「知ること」って本当大事。

ときどき、

「何も知らなきゃ“差別”ってことも知らないんだから、わざわざ学校で教えなきゃ良いんだよ」

とか聞きますけど、あれ、絶対ウソ!


…だって、私はイジメちゃってたもん…。

子どものころ。
クラスに1人はいたような「変わった子」。

靴に画鋲入れるようなイジメはしてないけど、

「その子は自分たちよりドンクサイ」ってだけで、
「その子は自分たちとは違ったことをする」ってだけで、
「その子はいつも先生に怒られてる」ってだけで、

その子のことを見下してた。
笑ってた。


何も知らなかったから、「自分より劣ってる人間」として「見下してた」。
人間として、最も醜いことの1つです。

…って、「知ってる」今なら、わかる。

だから、「知ること」って大切なのです。


なんなら、夫ちゃんのこと、もっともっと知ってほしい。

どれだけドンクサクて、
どれだけメンドクサクて、
どれだけイラッとして、

そして、どれだけ面白いか。

夫ちゃんといると、自分が思い込んでいた概念が全部崩されて、どんどん新しい世界が見えてくる。
どんどん、ユニークな発想で笑わせてくれる。

毎日が、楽しくて仕方ないのです。

どれだけドンクサクて、
どれだけメンドクサクて、
どれだけイラッとしても、

私には魅力的で仕方ないのです。


つまり私の解釈する「発達障害」とは、

「一生抱えていくハンディ」ではなく、

「生まれつき持っている、とっても個性的でユニークな魅力」

なのです。
今の社会では、「ハンディ」としてしか存在できない側面も確かにあるんですけど…。


だから、ひょっとしたら微妙な発言なんだけど…。

まだ夫ちゃんの発達障害の診断が出てなくて、大学病院で検査を受けてたとき、私はず〜っと心の中で、

「夫ちゃんが発達障害でありますように。」

と願ってました。
もし発達障害だと確定すれば、夫ちゃんのドンクサイとこも、メンドクサイとこも、イラッとするとこも、全部、

「夫ちゃんのせいじゃない」

って保障してもらえるから。
だから診断が出て、私は嬉しかったのです。


ついでにお医者さんに言われました。

「旦那さん、かなり症状が強い方なので、よく大学まで行けましたねぇ」

って。
発達障害の人はその日常のトラブルから、かなり生活しづらく、社会に出られない人が多いんですって。
でも夫ちゃんは幸いなことに、IQがかなり高かったので(もうホント、ぶっちゃけめっちゃ賢い)、そういう不便をなんとか補ってこれたそうです。


そんな夫ちゃんに「発達障害で何が一番つらい?」って聞いてみたら、

「人と同じようにやってるつもりなのに、なぜか自分だけミスをする。
 なぜか自分だけ怒られる。
 なぜ怒られてるか自分でもわからないのに、反省してないってさらに怒られるところ。
 自分がいると必ず人に迷惑をかけるから、“要らない人間”って思われることが一番ツライ。」

と返ってきました。


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


小学校教諭という立場の私は、日々、こういう子どもたちと接しています。

大きな学校で、学年に1人はこれくらい強い発達障害の子、もう少し症状の軽い子ならたいていクラスに2〜3人はいます。
それくらい発達障害は、当たり前に多いのです。
ただ叱るだけでは、その子たちを育てることはできません。

1時間の授業すら座っていられず、廊下に飛び出してしまうような子たちの指導は「理解」と「共感」なくしては有り得ないのです。


理解がないために、こう言った人がいます。

「発達障害って治らないんやろ? だったら、病院とか行っても仕方なくない? ひたすら体で覚えていくしかないじゃん(体罰という意味ではなく)。」


…違うw
そうじゃない。

それは目の悪い人に、「メガネに頼らんと遠くのものを見ろ」と言ってるくらい無茶なことで、努 力 や 根 性 で ど う に か な る な ら 、 ど う に か な っ て ん の w


まぁ前述したように、発達障害は治るものじゃないし、コレっていう特効薬があるわけでもないので、その発言の気持ちはわからなくもないけどね。

大事なのは、その子と、その子をとりまく周りの人が、
「その子の特性をよく理解して、適切な育ち方を模索してあげること」
なんじゃないでしょうか。


エピソード1で述べた
「我が家は諸事情と話し合いにより、夫ちゃんが家事を担当しています。」
の諸事情ですが、夫ちゃんは現在、主夫で外で働いていないのです。
少しの内職とか、親戚からの頼まれごとをしているだけ。

どうしても外で働けないのです。
いろんな能力が高いのにどうして? とずいぶん悩みましたが、それこそ、

「1時間の授業も座ってられない子が、特別な教育や支援なしに、社会人として普通に働くようになるのがどれほど難しいか」

という、現実のようです。
夕方にゲームを始めて、ふと気づいたら次の日の夕方になっていたような夫ちゃんですからw


だから、リハビリ的な感じで家事をバンバン仕込んでいるところです。



話は戻りますが、まぁそもそも『発達障害』という言葉自体が誤解を招きやすいのでしょう。
『身体障害』でも『知的障害』でも同じこと。

「障害」という響きが、どうしても「健常者より劣っているという、悪いイメージ」を持たせてしまう。


…違うんですよ。

障害はねぇ…障害はねぇ…。
メガネのない、視力の弱い人と同じ。

「補ってくれるツールがないために、生きづらさを感じてる人」

なんですよ!
「障害物リレー」と同じように、

「生きる上で、周りに障害を感じてる人」なんですよ。

その人が劣っているとか、悪いとか、そんなんじゃないんです。



最近は「害」という字が悪いイメージを持たせるから「障がい」や「障碍」と書こうという風潮があります。
でもそれじゃ足りないと思う。

悪いイメージ無しに、ある程度的確に表現する言葉ってないもんかなぁ?
なんなら血液型みたいに、AタイプとかBタイプって言っても良いし。


これは私の経験上の主観なんですけど、発達障害の人って、本当にすごいし面白い。

彼らは能力の偏りが大きいので、出来ないところは確かに全然できなかったりするんだけど、出来ることろは無茶苦茶できる。
得意なことへの能力が高いし、きちんと理屈を説明すればよっぽど理解が早い。
人に対して悪意を持つ子も少ないし、慣れればとても人懐っこくて可愛い。

もちろん…個人差はありますけど。

ともかく私は発達障害を持っている人を非常に魅力的に感じているので、少しでもそういう子たちが生きる術を身につけてくれたら良いなぁと思ってます。


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました。
これをキッカケに少しでも発達障害のことを知ってくれると嬉しいです。

「知ること」が「理解」への第一歩ですから。


今日紹介した発達障害の特徴やエピソードは、あくまで「夫ちゃん」に焦点を当てたものなので、実際は他にもたくさんの特徴や個人差があります。

またこれまで培ってきた、接し方や考え方のコツなんかも書きたかったのですが、文章量がとても多くなってしまうのでそれはまた別の機会にでも。




…そうそう。


発達障害は父から息子への遺伝率がかなり高いそうです。
女児にも遺伝しますが、また出てくる症状が違うとのこと。

そして私のお腹には今、第二子がいます。
おそらく男の子だそうです。

これだけ強烈な夫ちゃんの息子ですから、確実に何かの発達障害は持っているでしょう。
ただでさえ大変な子育ての苦労が倍になりそうな気もしますが、私は息子ちゃんが産まれてくるのがとっても楽しみなのです。


いったい、どんな面白いことを見せてくれるのかなって♪

コメント(417)

一票、該当する三年生の長女、クラスで一番本読みで私が知らない知識スゴいです。下の子達にも好かれます。服すぐだめになります特にひざ(笑)

一票 うちの子供もADHDです。+性同一性障害ですが、読んでちょっとほっこりしましたぴかぴか(新しい)
一票。私もADHDの疑い(カウンセリングによる)があります。これを読んで少し気が楽になりました。
はじめまして。
検索でこちらの日記に辿り着きました。
私は今33歳の独身♀ですが、付き合って3ヶ月程の彼にADHDをカミングアウトされました。
正直まだまだ分からない事も多く不安だらけだったのですが、こちらの日記の明るい書き方にちょっと心が軽くなりました。ありがとうございました。

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