日記ロワイアルコミュの壮絶出産日記

出産の時を思い出してみる。
長男の時は、病院入りして2時間、分娩室に入って、10分で産まれた
ちょ〜〜〜安産だった。
あと5人はいけると思った。

よく
この世の痛みではないとか
鼻からスイカを出すようだとか
腹ん中アイスピックでかき混ぜられてるようだとか
言われてますが

全然ＯＫ!

だから
ナメていた

２人目は全然ちがうの・・・

同じだったのは
"つわり"が
全くなかったコト

ラッキー

次男のときは

尋常じゃないお腹の痛みと出血で始まった。
長男をじいちゃんに預けて、
一人寂しくタクシーで病院に向かった
タクシーの運ちゃん病院間違える(ゴーン)
１ペナ

早く　早く　早く　早くぅーーー!!

痛いよ〜　痛いよ〜　コレ絶対陣痛じゃないよ〜

はい、陣痛じゃなかったんです。

無事いつもの病院について、エコー診てもらって
"分娩監視装置"にくくりつけられる。

『あなたが痛いって言うんだから、よっぽどなんでしょうね〜』のんきな院長先生に言われる。

ドコゥン　ドコゥン　ドコゥン　ドコゥン

規則正しい心臓の音

(あー・・・よかった・・・無事だ・・)

ドコゥン　ドコゥン　ドコゥ・・ン　ド・コゥ・・・ン・・・・(シーン)

「せ・・センセーッ!止まっちゃったーーッ!!」

叫ぶわたし

『どれどれっ』再びエコー
『緊急帝王切開になります。ご主人の連絡先は？』

「こ・・これです〜。電話して下さい〜」


酸素マスクに点滴確保。血管が沈んでいるためか点滴漏れる
２ペナ

看護師さん「ご主人と連絡取れません。先生どうしますか?」
先生『うーむ・・・・』

身内の承諾書がないと手術できないんだそうだ。
自分の親ならOKだけど、旦那の親は親戚扱いなんだって
初めて知った。

私は自分の親は他界してるので、旦那に連絡がつかなけりゃどうにもならん。

時間はどれくらい経ったんだろう。

やっと連絡ついて旦那病院に到着
旦那はロフトでのんきに買い物していて、着信音に気付かなかった。
３ペナ

本来書面に残さなければならない所を口頭確認のみで手術が始まった。
それほど切羽詰っていた。

『麻酔します』
腰椎に麻酔薬がキュゥッと入る。
『ここは感覚ありますか？』フェースブラシのようなモノで腿の辺りを触られる。

「あの・・全然効いてないんですけど・・・」
「ほら！足も動くし!この状態で切られたら、暴れそうです!!」

酒が強いと麻酔が効きにくいという話は本当だったのか・・
そういえば、以前の卵巣手術も全身麻酔だったのに、痛かったよな・・・
押さえつけられたもんな・・・・
意識もバッチリあったもんな・・・・

もうあんな痛いのイヤァーーーーー!!

結局近くの総合病院の麻酔医の指示で、通常の2倍の麻酔を打たれる。

でも意識はあったし、ギュウギュウと内臓を触ってる感覚もわかる。

痛くはないけどなんとも気持ちが悪い。

天井のライトに自分の腹ん中が写っているのだが、目が悪くて良く見えない。

残念・・・

ピンク色の赤ちゃんが出される。

(なんて、きれいな色の赤ちゃん・・)

違うだろっ　違うだろっ！

赤ちゃんはもれなく赤黒いんだよっ！

ピンク色なのは酸素が回ってないんだよー

もちろん赤ちゃんは泣かなかった。

奥で色々な処置をされて

小さな声で

「ふぇ〜〜〜〜〜・・・」と泣いたとき

私は緊張の糸が切れて

意識をなくした・・・




・・・・・・・・・

真夜中、腹の痛みで目が覚めた。

麻酔が切れたのか？

ナースコールを押そうと身体をねじる。

ね・・・ねじれないんですけど・・・

腰から下がまったく動かーーーん!!

しくしく・・・痛いよ〜　痛いよ〜 ・・



朝、巡回の看護師さんに聞いてみた。

「お腹がすごく痛いんですけど、足が全然動かなくて、昨日はナースコールを押せませんでした〜。コレは麻酔の影響ですか？」

『あ〜まだ覚めきってないのね。お腹は後陣痛ね。１人目より、２人目のほうが強いの。でも鎮痛剤も効きにくいし、子宮が元に戻ろうとしてるコトだから我慢してね』

さらに

『あ、ちょっと身体起こしてみようか。早く動かしたほうが回復早いのよ』
キリキリキリキリキリ・・(ベッドを起こす)

(マ・・・マジ!?昨日の今日でもう!?涼しい顔して鬼か!?)

「あっ！あの・・・っ！ウチの子は？どうですか?!」

『赤ちゃん、頑張ってるわよ』



そしてそのまま放置プレイ

まだ下半身はいう事をきかない。

でも足の指先は動くようになった。

一生懸命動かしてると・・・



わき腹がつった・・・

もはやどこが痛いのかもわからない。


旦那は毎日、朝、晩と病室に顔を出した。

仕事は大丈夫なのか？

そして、大変わかりやすい悲痛な表情でベッドサイドに座る。

ふふっウソのつけないヤツ・・・なんて思ってる場合ではない。

「子供はどうなったの〜」と襟首つかみたい気持ちだが、他人様が沢山いるので、冷静に聞く。


私「何か、あったの？」
旦那『イヤ・・頑張ってるよ・・・・』

お・・お前もか〜〜！！ホントのことを言え〜〜〜

旦那『じゃ・・・仕事行ってくる・・・』

逃げられた・・・



帝王切開後は普通の病室ではなく、回復室という所に入る。

ここは帝王切開で赤ちゃんを産んだお母さんばかりがいる。

大抵はまる１日回復室に入り、その後はかわいい赤ちゃんと一緒に一般の病室に移動する

私は２倍使った麻酔のため、２日間回復室にいた。

そして一人で一般病棟に移動した・・・



２人部屋で、一方はかわいい赤ちゃんとしっぽりやっている。
『ふ〜ん、そうなの〜。さあオムチュ替えるね〜〜〜』
なんて、言ってる。

一方ふて寝を決めるわたし。
心の中で、(くっそ〜!!どいつもこいつも隠しやがって！明日こそ巡回のときに院長の襟首つかんで、詰問してやる！）
と思っていた。

も〜私がどんな気持ちかおわかり〜？
情報を与えられず、ただ頑張ってますよって言われてもさ〜
どんな小さな情報だってほしいんだよっ！

悶々としながら、眠ったんだか、眠れなかったんだか良くわからない朝を迎えた４日目、ガラガラとベビーコットの音が近づいてくる。


『は〜いお待たせ〜。お母さんでちゅよ〜』



ウチの息子だ!

すごく小さい・・・けどすごくかわいい!

長男のときと軽く一回りは違う。

ベビーコットが大きく感じるほどだ。

あとから院長センセが入ってくる。

ここでやっと全部聞くことができた。

"常位胎盤早期剥離"

陣痛が起こる前に胎盤がはがれてしまう

赤ちゃんは胎盤から酸素をもらい老廃物を流しているので、
胎盤がはがれると窒息してしまうのだ。

ときには母子共に亡くなることもある

帝切後も何度も呼吸が止まり危なかったこと

こっそり旦那を呼んで、ダメかもしれないから早く名前をつけてあげるように言ったこと

母親は過敏になってるので、絶対悟られないようにすること

あと１時間遅かったら２人とも危なかったこと

『よく自分で判断して、来たね。良かったね』といわれた。

確かに！

たぶん初めてなら陣痛と間違えていたかも知れない。


・・・・よくやった！！自分！！・・・


何年かあとに、管理入院していたのに、"常位胎盤早期剥離"
だとわからずに、子供を亡くしたお母さんの記事を新聞でみた。
そこでは妊婦が異常を訴えたのに、病院側が処置をしなかった。



オソロシイ


私が通っていた病院は、その点○
この病院でよかった。


6年前の出来事

今は運動機能に遅れがありながらも、すくすく育っている。