共にオーティス・レディングをカヴァーしたり、ソウルフルなヴォーカリストがメインということで、上田正樹&サウス・トゥー・サウスと比べたくなるが、 URCとしては、ラテンやポップ志向があってミクスチャー度が高く、よりロック的なキングコングパラダイスのほうが好みだった。ヴォーカリストとしての南條倖司の実力も、上田正樹に優るとも劣らないものがあることは、今回の音源を聴けば瞭然だろう。彼らが77、79年にリリースした2枚のアルバム、『Taliking About FUSSA』(東宝/TAM)『1000/1青い空になれ』(徳間/バーボン)が現時点で入手困難なのは遺憾な事態だ。CDリイシューを強く望む。