FOOTBALL 欧州移籍マーケットコミュの4月のマーケット-2

4月のマーケット-2


*Ｇ大阪の１５歳宇佐美にチェルシー興味

今季中のトップチーム昇格が内定しているＧ大阪ユース所属のＵ−１６日本代表ＭＦ宇佐美貴史（１５）が、チェルシーから練習参加のオファーを受けていたことが２５日、分かった。
打診があったのは今月上旬。Ｕ−１６フランス遠征での活躍に、「ぜひ近くに置いてプレーを見てみたい」１９９５〜９６年にＧ大阪に在籍し、現在スカウトを務めるヒルハウス氏（４４）が熱烈ラブコールした。サテライトでの練習参加（約１週間）を要望し、Ｇ大阪にも正式な文書を送付した。

各国のスター選手を抱えるビッグクラブからのオファーにも宇佐美本人は「まだまだガンバで成果を上げないといけない」などと固辞したという。しかし、ヒルハウス氏は「これからも宇佐美には注目している」と返答したという。


*ベッケンバウアー会長、ラームの移籍を示唆

バルサやユナイテッドのようなクラブに移籍する

フランツ・ベッケンバウアー会長は、同チームに所属するフィリップ・ラームと契約を更新できなかったことを認め、同選手が1年後にバルセロナかマンチェスター・ユナイテッドのようなクラブに移籍するだろうと主張した。

「ラームの要求は取締役会の判断よりも高いものだった。もちろん、自分の要求を主張するのは当然の権利だ。しかし、その要求が通るかどうかはまた別の問題だと言える」

「ただ、彼がすぐにチームを去るということではない。彼との契約は2009年まである。それに、別れ言葉が彼の口から話されたとも思っていない。彼はここでワールドクラスのプレイヤーであることを証明した。彼がチームに留まってくれるなら、それがベストなことだと言える」

「しかし、大きなオファーがあり、その選手が海外でプレーすることを決断したとき、その考えを変えることはできない。彼はあと1年ここでプレーし、バルセロナやマンチェスター・ユナイテッドのようなクラブに移籍するだろう」


*ベンゲルの怒り「インテルはフレブから離れるべき」

インテルがアレクサンデル・フレブに目を付けていることは周知の事実だが、現時点ではまだ彼はアーセナルとの正式な契約下にある。
ベンゲル監督はインテルの動きを快く思ってはいない。金曜日にはクラブの公式サイト上に怒りのコメントを掲載した。

「アーセナルの選手に興味を持っているクラブがあると言われているが、われわれは何の連絡も受けていない。これは受け入れ難いことだ。私がこういうことを言うのは今後２度とないだろう。私がある選手を欲しいと思えば、クラブの会長と話をしに行く」

インテルに対するベンゲルのこの態度は、今後の交渉にも響くことになるかもしれない。

「新聞は自由に憶測を書けばいいが、クラブが獲得を公言しながら何の連絡もしてこないというのは納得できない。ルールにも反しているが、まだこの件を訴えるまでには至っていない」
　ベンゲルの言葉は警告として受け止めるべきだろう。インテルがやり方を変えないのであれば、アーセナルはしかるべき場所に訴え出る可能性もある。

契約満了を迎えることになりそうなマシュー・フラミニに関しては事情が全く異なる。フラミニにはミランやユベントスが興味を見せている。

「彼に関しては来週が最終的な決断の期限になるだろう。４月末には決まると以前にも言ったが、その通りになりそうだ。彼は残留を望んでいると思うし、クラブとしても彼には残ってほしい。契約は提示したが、彼が条件に不満なのであれば間もなくそのことが分かるだろう。私は選手の給料に関してクラブの方針に従わなければならないし、彼には適切なオファーをしたつもりだ」


*Ｃ・ロナウドがレアル・マドリーにメッセージ

クリスティアーノ・ロナウドは将来的な移籍を示唆し、レアル・マドリーに期待を持たせている。そう遠い将来のことではないかもしれない。「いつかスペインでプレーしてみたい」とＣ・ロナウドはチャンピオンズリーグ（ＣＬ）準決勝のバルセロナとの第１戦を終えたあとコメントしていた。

カルデロンのクラブは数カ月前の時点でマンチェスター・ユナイテッドにＣ・ロナウドの契約状況を問い合わせていた。とはいえ、交渉は非常に困難だと言わざるを得ない。ユナイテッドにチーム最高の選手を手放す意思は全くない。

ユナイテッドはクリスティアーノ・ロナウドに対して年俸９６０万ユーロ（約１５億７０００万円）で２０１４年までという新たな契約を提示したばかりだ（現在の契約は２０１２年まで）。この契約を結べば、世界で最も高給取りの選手の１人となる。Ｃ・ロナウドは回答を保留しており、ユーロ（欧州選手権）２００８を戦い終えてから新しい契約にサインしたいと考えている。

なぜ即答を避けたのだろうか？　
イングランドでの生活は順調だが、今シーズンですべてのタイトルを獲得してしまう可能性もあり、新たな挑戦を求めて旅立ちたいと考えるかもしれない。たとえばレアルを再びヨーロッパの頂点に引き上げるという挑戦だ。また、カンプ・ノウでのＰＫ失敗に対して受けた痛烈な批判に大きなショックを受けていることも事実だ。プレミアリーグとＣＬで計３５ゴールを記録した今季の活躍を考えると、この批判は全く予想外のものだった。これもまた、将来的にイングランドを離れて白いユニホームに着替える理由の一つになるかもしれない。


*グイサにバルセロナとバレンシアが興味？

注目を集めるスペイン人得点王

マジョルカに所属するグイサは、今シーズン強烈なインパクトを残している。リーグ戦の得点ランクでは、２３得点を挙げているルイス・ファビアーノ（セビージャ）に次ぐ２位。２１ゴールという数字は、ラウール（レアル・マドリー）を抑えてスペイン人トップだ。この活躍により、スペイン代表にも定着し、ユーロ２００８出場は確実といわれている。

これに他のクラブが興味を示さないはずはない。イタリアやイングランドにも同選手の獲得を狙っているというクラブがあるという。スペイン国内ではバルセロナとバレンシアが強い関心を持っているようだ。

バルセロナはチキ・ベギリスタインＴＤ（テクニカル・ディレクター）が、グイサの代理人であり恋人であるヌリア・ベルムデスとコンタクトを取ったようだ。

一方のバレンシアは、新しくディレクターに就任したファン・サンチェスがすでにマジョルカに対して１０００万ユーロのオファーを送ったといわれている。移籍金の一部としてＦＷジギッチを譲渡するという案もあるようだ。

グイサを簡単に手放したくないマジョルカは、選手に契約更新を打診している。移籍金の引き上げが狙いと見られるが、これはすでに手遅れのようだ。グイサ本人はビッグクラブへのステップアップを熱望しており、自らの移籍が困難になるようなことはしないだろう。


*クロアチア代表監督、クラニツァールのアーセナル移籍を予想

「ヴェンゲルはわかっている」

ニコ・クラニツァールのアーセナル移籍が噂になっている。この件について、クロアチア代表で同選手を見ているスラヴェン・ビリッチ監督は次のようにコメントした。

「ヴェンゲル（アーセナル監督）は、自分が望む選手を手にしたいと思っている。そしれ、彼はニコがプレミアリーグで戦えることを知っているね」

「ニコはポーツマスで有名になった。そして、ヴェンゲルは彼がチームに何を与えられるかをわかっている」

アーセナルは、フラミニやフレブといった中盤の軸が抜ける可能性がある。そのため、代わりを務められる選手の補強を目指しているようだ。


*フラミニ獲得に前向き。ミラン監督「最高の補強になる」

今季限りでアーセナルとの契約が満了し、ACミラン移籍が噂されるフラミニ（24）について、ACミランのアンチェロッティ監督が語った。

ACミラン専門チャンネルのインタビューに応じたアンチェロッティ監督は「最高の選手だ。我々との対戦（欧州CL）で、彼は素晴らしい動きと能力の高さを示した。彼のような選手は、どのようなチームでも対応することができるだろう。アーセナルとの契約が満了し、ACミラン移籍を希望しているようだが、我々にとっても最高の補強となる」と獲得に前向きな姿勢を見せた。


*トッテナム、クロアチア代表MFモドリッチ獲得

この夏の移籍市場で注目の選手の一人と見られていたクロアチア代表のMFルカ・モドリッチ（22歳）が、来季トッテナムでプレーすることになった。ロンドンのクラブが26日、合意に達したことを認めた。
　
ディナモ・ザグレブの司令塔モドリッチには同じプレミアリーグのマンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナル、ニューカッスルや、バルセロナ、インテル、バイエルン・ミュンヘンなども興味を示しており、ニューカッスルのキーガン監督が今週正式にオファーを出したとも報じられていた。
　
しかし、獲得に成功したのはファンデラモス監督。契約は５年間で、移籍金は1580万ポンド（約32億4000万円）と言われる。


*ブレーメン残留を強調するジエゴ

「今はユニフォームを変えようとは思わない」

ユヴェントスやレアル・マドリーを筆頭に、欧州のビッグクラブが関心を示しているブレーメン所属のブラジル代表ＭＦジエゴ。だが、先週に引き続き、同選手は来季もチームに残留する意向であることを改めて強調している。少なくとも、もう１シーズンはブンデスリーガで過ごすつもりのようだ。

「僕は今いる場所で上手くやっている。ここではベストのシーズンを送ることができたし、ブラジル代表にも戻ることができた。どうして、ブレーメンを出なきゃいけないんだい？今のクラブとは、まだ３年の契約が残っているんだ。契約が切れる前に退団する可能性もあるだろう。でも、今はユニフォームを変えようとは思わない。もう一年、僕はブレーメンに残るんだ」