FOOTBALL 欧州移籍マーケットコミュの6月のマーケット-15

6月のマーケット-15


◆ユーヴェとローマがベラミー獲得に関心？

ベニテス監督はマンシーニ獲得を希望

短気で知られるＦＷベラミーに、リヴァプールのベニテス監督は愛想を尽かしたようである。同選手を移籍市場に出すことを決断したようなのだ。

今日の『ガーディアン』紙が報じたところによると、同選手の獲得にイタリアのトップクラブ２チームが浮上しているようだ。その２チームとは、ユヴェントスとローマである。

ユヴェントスのラニエリ新監督はプレミアシップ時代の経験からイングランドの市場に精通しており、すでにベラミー獲得の打診を図っているという。１７００万ユーロの評価額に対し、ユーヴェは１５００万ユーロをわずかに下回る額をオファーしているようだ。

だが、リヴァプール側はローマとの交渉を優先しているとのことだ。リヴァプールはローマＭＦマンシーニの移籍を交渉に織り込みたいと希望しているのである。


◆インテル行きを示唆するエトー代理人：「インテルは欧州ビッグクラブのひとつ」

「セリエＡは素晴らしいリーグ」

バルセロナ残留を望んでいるエトーではあるが、バルサが放出を決断した場合、移籍先を決めるのはエトー本人になるだろう。そして、その移籍先とはインテルかもしれない。ここ数週間、チェルシーやリバプール、アーセナル、ミランと共に彼の獲得に積極的な姿勢を見せるクラブだ。代理人を務めるホセ・マリア・メサージェス氏は、エトーがリーガに集中できるよう、最終節が終了するまで将来について深くは話したくないとしているが、大まかな考えは次の通りだ。

「バルサのフロント陣から放出の意思を伝えられ、来季サミュエルが別のチームのユニフォームを着ることになれば本当に驚きだ。そのような事は起こらないと思うが、万が一そうなった場合、移籍先を決めるのは我々である。繰り返し言うが、現時点で問題はない。エトーがバルセロナ残留を訴えているからだ。しかし、状況が変わったならば、リーガ終了後に将来について検討する。インテルは歓迎すべき移籍先？インテルは欧州ビッグクラブのひとつだし、イングランドと同様にイタリアのリーグ戦は素晴らしい。」

エトーに対して現在インテルが準備しているオファーとは、アドリアーノ＋1500万ユーロだ。しかし、バルサ側はアドリアーノに加え、ティエリ・アンリ獲得資金を手に入れるために、その倍の移籍金を要求している。アーセナルはエースであるアンリの放出を認めており、同時にベンゲル監督は移籍額の高さを理由にエトー獲得に白旗を揚げている。つまり、インテルが警戒すべきライバルはチェルシーである。だが、ミランも獲得のチャンスは充分にあると確信している。


◆バルサ、ムトゥに巨額のオファー（トゥット・スポルト紙）

ジュリーを狙うフィオレンティーナ

バルセロナがイタリアの移籍市場に目をつけている。ターゲットはローマのＤＦキヴとヴィオラのＦＷムトゥだ。なかでもムトゥには巨額の移籍金を用意しているという。ライカールト監督が彼を非常に気に入っており、フィオレンティーナに対して1500万ユーロもの大金をオファーしている。来季のチーム補強に向けてライカールト監督本人がムトゥ獲得を指示したようだ。

キヴ獲得にも近々乗り出すであろうが、彼の獲得にはインテルとの争奪戦に勝利しなければならない。また、フィオレンティーナはトーニが移籍した後だけにさらなる攻撃の要の放出には慎重に検討する必要がある。いっぽうでヴィオラはそのバルセロナのジュリーに対して3年契約のオファーを提示した。数日以内に選手からの返事が届くと見られる。


◆リヨン会長：「ディアラはポーツマスに行くだろう」

秒読み段階

フランス代表ＭＦアルー・ディアラのポーツマス移籍が近づいている。これを明かしたのは、所属するリヨンのジャン・ミシェル・オラース会長。同会長によれば、まもなくポーツマスとの取引が完了するという。

「ポーツマスが一番良いポジションにいる。ディアラはまもなく旅立つだろうね」。

同選手の移籍金は６００万ポンドと伝えられている。しかし、いまだにブレーメンも関心を示している様子だ。

また、ポーツマスは新たなストライカーも探している模様。ＦＷカヌの将来が不透明なこともあり、レドナップ監督が選手をリストアップしているようだ。


◆フェネルバチェがＡＣミラン・ロナウドに破格のオファー

セリエＡ・ＡＣミランの元ブラジル代表ＦＷロナウドにトルコリーグ・フェネルバチェが獲得オファーの準備を進めていることが分かった。１７日付スペイン紙アスが報じた。同紙によれば、創立１００周年を迎えるフェネルバチェのユルドゥルム会長が熱望しているという。同会長は移籍金１０００万ユーロ（約１６億４０００万円）と年俸７００万ユーロ（約１１億４８００万円）を準備。３年契約という破格条件を検討しているという。ミランはウクライナ代表ＦＷシェフチェンコ（チェルシー）の復帰を狙っており、放出の可能性は十分ある。