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駄文置き場コミュのEndress Circle 三回目「LESSON」

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流れで三回目ですよ。
どーでもいいことでしょうけど、感想置き場やら何やらアホみたいに作成したけど、参加してくんなきゃ意味ないすよね。
でもあえて置いておく俺のセンスが光る。←死ねばいいのに


以下、駄文の始まり↓

コメント(4)


 が
「!?」
 男の顔が更に引きつった。
 振り下ろした男の拳を
 敦也がそのまま手で受け止めていた。
 笑ったまま。
「あのさぁ」
 ニヤァーっと、敦也が笑みを強くする。
 傍で見ていたキャプテンの背筋に悪寒。
「人間ってキレると何でも出来るらしいんだけどさ…ひょっとすると、拳も握りつぶせるんかね?」
 敦也の手首の血管が浮き出るのが、後ろの瑞穂にもハッキリと分かった。
 思わず冷や汗が出る。
「どーよ?一回試してみねえ?」
 言ったかと思ったのもつかの間。
 敦也の顔が笑顔のまま引きつる。
 いきなりだった。
 男が悲鳴を上げるのと
 敦也の掴んだ拳が

 ギリリリリリリリィッ!!!!!

 という音を立てたのは。
「あがあああああああああっ!!?」
 情けない声を上げて男が敦也の手をはがそうとする。
 だからといってそこで離すような敦也じゃない。
「あーあ…」
 瑞穂が思わず頭を抱える。
「アホやー…やめときゃいいんにイラんことして…」
「そんなこと言ってる場合かって!エースの手が壊れるじゃないか!!」
 慌ててキャプテンが止めに入る。
 敦也の手を掴んで引き剥がそうとする。
「海道君やめてくれ!彼はウチのエースなんだ!」
 その言葉に、やっと敦也は反応。
 パッと手を離して、ため息。
 肩で息して、そのまま掴まれた手を見つめる男。
(なんだこのハンパねえ握力…?化け物じゃねえか…)
 対して敦也はと言うと
 掴んだ方の手をグッパッグッパッ。
「おお、握力落ちてない」
 なんだか喜んでいた。
(しばらくは低下した力を戻すつもりだったけど、握力がこんだけ大丈夫ってことは…バッティングはすぐに何とかなるかも)
 なんだか陽気だった。
「てめえ…」
 半眼で男はうめく。
「ふふーん」
 敦也は、そんな男に
「野球やってるんなら、経験者の握力が並外れてることぐらい分かってる話だろが。それをわざわざ利き手で掴まれに来るたあゴキゲンな野郎だなー」
 間延びした口調で宣告する。
 完全に、上から目線で
「で、誰が死ぬわけ?」
 続けた。
「ちょっと、もうそのへんでいいやろ…?」
 瑞穂は再び敦也のシャツのすそを掴んで制止を試みる。
「…そーだなー。一応、エース様なんだしねー」
 敦也もニヘラッと笑って制止する。
 と、やおらキャプテンの方を向き
「…勝手なことしてすんません」
 頭を下げる。
「全く、勘弁してくれよな!彼はエースなんだぞ!!」
 どーやらキャプテンは物怖じしないタイプらしい。
 敦也は安堵のため息をもらす。
 と…
「このままで済ますと思うなよ…」
 声が聞こえた。
 静かに
 敦也が振り返る。
「俺も済ますつもりねえけど?」
 ニヤリと笑って。
 さてここから
 不良の、実に不良らしい典型的なやりとりが始まります。
「俺を誰か分かってそのクチ叩いてんだろうなぁ中坊上がりよお…?」
「エース様、で、あらせられるのでしょ?みえなーい」
「ホザいてろよクソが…いいか、俺が一声かけりゃ、何百人の仲間が来るんだぞ…?」
「そんときゃ逃げるから別に呼んでくれていいよ」
「俺は3年の森だ…よーく覚えとけよ…」
「おお!モリモリエース!!女の子にモテモテ!!」
「ええ加減にせえっ!!」
 パシンッ。
 瑞穂が敦也の胸を裏手で叩く。
 何故かキャプテン大爆笑。
 男…森は、頭を抱えながら
「馬鹿にしやがってええええええええっ!!」
 叫んだ。
「エースで…森で…モリモリ…ぎゃははははははは!!」
 どーやらキャプテンの笑いのツボはかなり低い位置にあるらしい。
「ぐぐぐぐぐぐぐっ…!!」
 拳を握り締めてうめく森。
 そのまま
「行くぞっ…!」
 言って立ち去る。
 慌てて付いていく二人の男たち。何故かニヤニヤしながら。
 一方、表情が曇っている瑞穂。
「…ケンカは、やめてや?」
 口から出る声色も、あまり気分がよさそうではない。
「わりぃ、我慢出来なかった…」
 悔しそうに、去っていく森たちを見つめる敦也は、答えた。
「ケンカしに来たわけじゃねえのに…」
「…でもちょっとだけ爽快やったんも事実やったりする」
 クスッと笑って、瑞穂。
 敦也の方をにこやかに向いて
「お互い野球部なんやし、野球でキッチリしーな」
 敦也のシャツの襟を正しつつ、続ける。
「…言っとくけど、事の発端はお前なんだからな?」
「わかってるってー♪」
「分かってないよ絶対こいつ…」
 頭を抱えて、敦也はうめく。
 と
 ふと
 何かに気付いた。
「…ところでよ」
 冷めた目で
 敦也は、静かに問いかけた。
「あの人はいつまで笑ってるんだ…?」
 一点をみつめながら。
「さあ…」
 首をかしげる瑞穂。
「その…ケンスケ君の家は…お金持ちなのかい…?え、中の下くらい…?じゃ、これからケンスケ君のことをケンスケと呼ばせてもらうから。ぎゃはははははは!!」
「ケンスケって誰や…?」

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