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駄文置き場コミュのEndress Circle 二回目「ナンジャイ」

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いやタイトルに意味なんかないんですよ。
キエるマキュウですよ。

まあ、続きモンなんで二回目。三回目以降も書き始めてるので、読めばー?←死ねばいいのに


以下、駄文の始まり↓

コメント(6)

 視点は世界。
 日はもう暮れかけていた。
 A地区内に
 不同
 という小都市が存在する。
 その
 駅前の大通りの向こうに要塞がある。
 巨大なタワー。ドーナツ型。
 周りに大きな建物がないため、余計に大きく見える。
 まあ
 学校なわけだが。
 授業はすべて終わり。
 慌しく人並みが一、二。
 それぞれの歩幅で動き回る生徒たち。
 見ろ、人がゴミのようだ。
 色々な人がいる。
 真っ直ぐ校門に向かう者。
 校舎内をうろうろする者。
 別の教室で部活を始める者。
 校舎の外の部室へ向かう者。
 そして
 部室へ力いっぱい引きずられる者。
「いでっ!いてぇっつうのにコラ!!いい加減にしろって痛い痛い!!」
 わめき叫んだのは金髪の男。
 海道敦也。学生である。
 背は高い。180くらいか?真っ白だったカッターシャツは背中が黒く濁っている。
「痛いってば瑞穂!ねぇ聞いてる!?ちょマジ痛いって!!」
 さっきからの敦也の声にふたすら無視する
 茶髪の長髪、同じく白カッターの女は
 塚原瑞穂、同じく学生である。
 しかめっ面で力任せに敦也を引っ張り続ける。
 と言っても敦也より背が高いわけでもない。
 むしろ背は低い方で、150くらいかと思われる。
 筋肉質なわけでもない。
 腕や足は細い方。体つきも、どちらかと言えば細い。
 かといってスレンダーというわけでもないのだが。
 グラビアちっくって感じ。
 校舎の外で
 ひたすら敦也を瑞穂は引っ張る。
 やがて行き着いたのは…
『野球部』
 と書かれた看板が色あせた、プレハブ。
 隣にも、その隣にも同じようなプレハブが並んでいる。
 看板の名前は、それぞれ違うようだが。
 部室、というやつである。
 そこで瑞穂は
 ピタリ
 と立ち止まる。
 思わず敦也も、腰をさすりながら
 立ち上がる。
 若干ホコリをかぶったらしく
 金髪が茶色くなっている。
 しばらく無言で二人は
 部室の前で立ち尽くす。
 中からは何も聞こえない。
「…もう部活はじまってんの?」
 静かな世界を壊すのは敦也。
 瑞穂は、しばらく無言だったが
 やがて、肩を落として
 言葉を返す。
「いーや違う。始まってるんは部活やない」
 きょとんとした顔で敦也は瑞穂を見つめる。
「部活やなくて…扉に耳つけてみ?」
 苦い顔をしながら、瑞穂は促す。
 言われるままに敦也は
 扉に耳をつけてみる。
 すると
 静かな中に確かに
 カチャッ、カチャッ
 という音が聞こえる。
 そして
「それローン」
 という声が聞こえた。
 敦也は思わず耳を離す。
 部室の中には人がいる。
「つか、部室で麻雀かよ…」
 冷や汗を垂らしながら、敦也はつぶやいた。
「麻雀です…」
 うなだれながら、瑞穂もまた。
 流れる汗をぬぐいながら、敦也は
 部室と反対の方向を向く。
 反対側はグラウンドだ。
「どっかで準備してる奴、いねえの?」
 じーっとあたりを見回しながら、敦也。
 同じように見回して、瑞穂。
「もう準備は終わってるみたいやね。ランニング行ってるんちゃうかな」
「じゃあそいつ戻ってくるまで待つか…」
 腰を下ろして、敦也はぼやく。
 …
「そーいや瑞穂って何で俺を引きずってたの?」
「ん、何か興奮してしまってたから」
「お前はイノシシか」
「うっさいはーげ…あ」
 どーでもいいやりとりをしばし。
 瑞穂は、向こうから来る
 上下ジャージの、黒い髪の男に向かって
「おはようございまーす!!」
 言ってお辞儀する。
 その声に、向こうから来る男はゆっくりと笑顔で手を振る。
 短髪の、整った顔立ちの男。
 敦也も思わず立ち上がる。
 やがて二人の前に、男が立ち止まる。
「でけぇ…」
 思わず敦也はつぶやいた。
 少し見上げないと顔を見れないからだ。
 瑞穂は、同じく見上げながら
「おはようございますキャプテン」
 ニコニコしながら挨拶。
 キャプテンと呼ばれた男は
 同じくニコニコしながら
「おはよう瑞穂ちゃん。今日も元気だね」
 爽やかな挨拶をしてのける。
 敦也はこの間、完全に置いてけぼりである。
 静かに二人のやり取りを見つめる。
 瑞穂は、そんな敦也の背中を軽く押して
「キャプテン、彼が言ってた海道君です」
 キャプテンに軽く紹介。
 敦也は、とりあえず頭を下げ
「海道敦也です。一応リトルで野球やってました。ポジションはセンターです」
 自己紹介。
 キャプテンも同じく頭を下げる。
「はじめまして。僕がキャプテンの足達正二です」
 で、二人とも頭を上げる。
 瑞穂はこの間、やたらニコニコしている。
「ちなみにウチの彼氏です」
 と、敦也の肩に手をのせる。
「そうかー」
 適当な相槌をキャプテンは打つ。
 で
「お腹空いたなーカブ?………なぁにぃぃぃぃっ!!?」
「ノクリアかいっ!!」
「…え?」
「いや、なんでもない」
 赤い顔をしながらキャプテンは手を振る。
 キャッキャと笑いながら瑞穂は敦也の手を振る。
「え…どうした?」
「おもろいやん!?二人で考えてん!!」
「部活をやれよお前わっ!!」
 思わずツッコミを入れる敦也。
 その光景を笑いながら見つめるキャプテン。
 不思議な光景である。
「話は瑞穂ちゃんから聞いてるよ。三橋にいたんだって?」
「あー、はい。一応」
「一応て。4番だったんでしょ?丁度『常勝軍団』とか呼ばれてた頃だから、相当すごいんじゃないの?」
「あー…でもただ4番ってだけで…他にもすげえのいっぱいいたし」
「謙虚だなぁ」
「謙虚じゃなくてマジ。一緒に入ったもう一人のやつなんか俺より守備めっちゃうまいし」
 簡単なやりとり。
 その間瑞穂はぼけっと二人の話を聞いている。
 やがて
 ガチャ。
 という音が横で聞こえた。
 思わず3人は振り向く。
「あー…ダリぃ」
 という声と共に
 4人くらいの男が部室から出てくる。
 相変わらずのニコニコ顔のキャプテンに
 半眼でその光景を見つめる瑞穂。
 そんな2人が目に留まったらしい。
 男たちの中から
 金髪長髪の背の高い男が
 ズカズカと、目の前に出てくる。
「毎日熱心に気張ってんなあキャプテン?」
 背が高いとはいえ、キャプテンよりは低い。
 ポケットに手を突っ込んだまま、見上げて男は問いかける。
 キャプテンは表情を崩さず
「おかげさまで」
 軽く返す。
 それが気に入らなかったのか
「けっ」
 口をこぼして男は
 今度は瑞穂の方を向く。
 半眼のまま、瑞穂は男を見上げる。
「よお瑞穂」
 その瑞穂を見下げて男はにやっと笑う。
「あーどーも」
 思わず視線を逸らして瑞穂は適当に相槌。
 別に気にも留めていなかったらしい。男は構わず瑞穂に近づき
 瑞穂の肩をガッと掴む。
「俺の何が気に入らないわけ?なあ、ちょっとは俺に気を使えよ仮にもエースだぜ?」
「全部気に入らん。何もかも気に入らん。存在自体がうっとしい」
「あ"!?」
 瑞穂の言葉に青筋を立てて声を上げる男。
 しかも誰かに肩を叩かれる。
 思わず男は振り返る。
「…ンだコラ、誰だよお前」
 敦也だった。
 男の方が敦也よりも背が高い。
 といっても見上げるほどではない。
「そいつの彼氏だよ」
 睨みつけながら敦也。
 その言葉に
「彼氏ぃ!?ハハハお前が!?」
 笑いを上げる男。
 そのままの表情の敦也。
 瑞穂は既に男の手をほどいて敦也の後ろに回りこんでいる。
「ハハハなんだ瑞穂!こんなのがいいわけ!?」
「あんたよりゃマシやって」
 ため息をつきながら瑞穂は言葉を返す。
 その間、敦也は表情を全く変えない。
「本当にお前、男見る目ないんだなぁ。びっくりだよ。なあ、いいからこいつと別れて俺と付き合えって。そっちのほうがいいって絶対…」
 言って男は身を乗り出そうとするが
 目の前には壁がある。
「オイ…どけやコラ」
「お前なら言われてどくのか?」
 初めて敦也がニヤリと笑う。
「おいおい…まさか俺とやんのか?なあ?」
 あきれた声で男が言う。
「お前以外に誰がいるわけ?」
 そのまま言葉を返す敦也。
 慌てて瑞穂が敦也のシャツを引っ張る
「アカンて。ケンカなんかしたら」
 敦也には全く聞こえていないらしい。
「なあ、お前以外に、誰がいんの?猿じゃねえんだからちょっとは考えてからモノ言えって」
「あ"あ"!?」
 怒りの頂点に男は達したらしい。
 敦也の肩をひっつかみ
「てめえ死にてえんかコラ!!」
 言って拳を振り上げる。
 笑ったままの敦也。
 顔が引きつる男。
 そのまま拳を敦也に

 振り下ろす。

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