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潮谷義子(前熊本県知事)コミュの(選挙議論に教育改革を)指導者育成に 率先垂範の教育必要 

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(選挙議論に教育改革を)指導者育成に 率先垂範の教育必要 

 江戸期の儒学者佐藤一斎の『言志四録』に、「師とは、第一に天(真理)、第二に人物(賢人)、第三に書(四書五経)」とあります。佐藤一斎に影響を受けた吉田松陰の「松下村塾」から多くの志士が出ました。多彩な偉人が出た要因に、松陰の教育方針と生き方に在ると思います。

 「松下村塾」では、四書五経を基に、当時の時事問題(情報・知識)を個々のレベルに合わせて教材にし、調べ論じる実学方式と知りました。現代の入試制度を識者たちの中には、知識偏重と指摘する人もいますが、学問の基礎に多様な知識の積み重ねは不可欠です。要は、どんな教育をするかが問題と思います。

 新聞テレビでは、常に教育問題が論じられますが、いっこうに改善せず、かえって社会変化に間に合わず複雑になっています。今回の熊本県知事選挙も、教育の仕組みの議論は活発ですが、一人ひとりの教育を根本からの見直す議論はありません。

 四書五経「礼記」の一説に、西周の宰相・謝安の逸話があります。学者である謝安に妻が、「あなたは子供達に何も教えない」と詰問すると、「私は毎日教えている」と答えたとありました。一番影響を与えるのは、周りの大人の生き方そのもの。これからは、吉田松陰や謝安のように、教師も親も子供達の先生になる率先垂範で示す教育が必要と思います。

 熊本は、幕末明治期、横井小楠、矢嶋楫子ははじめ、多くのリーダーを育てる「教育県」でした。今後は、変化のスピードが速くなり、多様な危機や国際関係に時務に長けた指導者(俊傑)が求められます。今後、教育改革を継続し、指導者たちが育つ「教育立県」を目指して欲しいと思います。

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