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エビデンスに基づいた服薬指導コミュの美肌におよぼすコラーゲンサプリメントの効果

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 コラーゲンは動物組織の細胞間に存在する細胞外マトリックスの主要構成成分であり、アミノ酸配列中にhydroxyprolineを含んでいる。in vitroではI、IIおよびIII型コラーゲンの分解物あるいはhydroxyprolineを含むジまたはトリペプチドが線維芽細胞の遊走能を亢進させることが古くから知られていた(PNAS, 75:871-875, 1978)。最近、hydroxyprolineを多く含むコラーゲン由来ペプチドとしてPro-Hypの機能が解明されつつある。in vitroにてPro-Hypは線維芽細胞だけでなく、好中球や単球の遊走能も亢進する。Pro-Hypはゼラチン25gあたり1.7g含まれ、コラーゲン分解物9.4-23gをヒトに経口投与すると血中に25-60 nmol/ml検出される。マウスにプロリンをラベルしたゼラチンを経口投与すると皮膚を含む全身に分布し、12時間後をピークに達して少なくとも96時間は高濃度が維持されること、また摘出小腸を用いた実験によるとコラーゲン分解物は13.5kDaまでなら小腸から吸収されることが明らかとなっている(J Nutr, 129:1891-1895, 1999)。またPro-Hypはヒト血清と24時間incubationしても75%は残存するほど、ペプチダーゼ抵抗性である。以上の結果より、経口摂取されたコラーゲンはアミノ酸に分解されて皮膚にとりこまれるだけでなく、コラーゲン由来のペプチドが線維芽細胞に作用して積極的に皮膚の生理機能に関与するものと推察される。
 動物レベルでは、ブタに0.2 g/kgのコラーゲンを経口投与するとアルブミン投与群と比較して線維芽細胞の濃度や直径、さらにコラーゲン線維径も太くなることが明らかとなっている(J Nutr Sci Vitaminol,52:211-215, 2006)。またマウスに0.2 g/kgのコラーゲンペプチドを経口投与するとUVB照射による角質層の薄皮化を防ぐことができる(Biosci Biotechnol Biochem, 73:930-932, 2009)ことからも、経口摂取におけるコラーゲンの有用性が裏付けられている。
 残念ながら、ヒトに対する美肌効果は不明な点が多い。日本語文献(応用薬理、73:183-190、2007)によると、コラーゲンペプチド4000mgを含有した飲料の8週間連続摂取は、肌の粘弾性を有意に改善させると報告されている。自覚症状においても、「化粧ノリ・化粧もち」、「すべすべ感」、「毛穴」の項目で有意な改善が確認された。VAS評価では、多くの項目において試験食群、プラセボ群の両群で、摂取前後に有意な改善が見られた。この他にもコラーゲン摂取による美肌効果は報告されている(健康・栄養食品研究、7:45-52、2004、Cosmetology, 12:102-112, 2004)が、症例数も限られており、エビデンスレベルIIからIIIくらいとするのが妥当かと思われる。

(Arch Dermatol Res, 300:479-483, 2008参照)

コメント(1)

コラーゲンはアミノ酸補給源としての栄養素以外にも、ちゃんと薬理作用がありそうです。
蛋白制限などがない限り、患者が希望するなら服用を中止する必要はないと考えます。

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