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その創造物は今!?コミュのみすてたまはじ 4

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いつものように見捨てられてしまった『3』の後を継ぎ、不死鳥のように舞い戻った最新作!!

今回は果たして、いつごろ見捨てられてしまうのか!?

もはや、見捨てられることが前提となった本シリーズに明日はあるのか!?

それでは、いつもの決まり文句で始まりましょう。

我をばみすてたまはじ!

コメント(10)

俺の名は加賀見 右近(かがみ うこん)。
身長 173? 、体重 70?、年齢 17歳のナイスガイだ。
ちなみに座右の銘は『赤信号 渡るは漢のファンタヂィ』だ。
そして、バスケットボールが大好きで、パスをもらったら、シュートしかしない3ポイントシューターであり、宇宙拳法の達人でもある。これまでボランティアで、密かに宇宙人の侵略から、守れるときだけ世界を守ってきた。
そう。それは俺が主人公だからだ。
主人公たるもの世界を救うのは当然だという意見もあるだろう。
しかし、俺にも都合というものがある。
そこんところを理解してほしい。
その都合を無視して世界を救ったとしても、世界を救った次の日から生活ができないのなら意味がないだろ?
そうなったらこの力で強盗をするか、万引きをするか、とにかく生きるためにどうにかするしかないのだ。
今のように……。
俺は手に持っていた商品をそっとポケットの中に忍ばせた。
そして、何事もなかったように素早く店を出る。

…………

32秒55

ベストタイムには及ばないが、なかなかの高タイムだ。そして俺はまたもや完全犯罪を成立させてしまった。しかし、これは生きるためには仕方のないことなのだ。生きていくためには喰わねばならないのである。だが、そんなことより俺は、ふとあることに気がついた。
この先、俺は一体どうなっていくのだろうと・・・

別に生まれつき不幸な環境で育ったわけでも無いし、特別に幸せというわけでもない。

ただ、人と違って刺激な毎日を過ごしているだけで、むしろ「ソレ」だけで言えば人よりツイている人生かもしれない。

だってそうだろ?

人は平穏である事に「つまらない。」「退屈だ。」と嫌気をさしながら、実際は平穏を手放したがろうとはしない。

そう考えると俺は、平穏という日常に居ながら常に刺激的な毎日を送っている。

実にツイている!

・・・と、でも思わなければ割に合わない。


「ふぁ〜」


さて、帰るか。



「おい!」
声がかかる。しかし俺はふり向かない。その代わりに左へ大きく飛びのく。響く銃声。寸分たがわず放たれた銃弾は、たった今俺がいた空間を貫いた。

「なかなかやるではないか。掛けられた声に反応していたら、確実によけられなかったぞ。」

そして、どこかで聞いたようなセリフを吐く。

その男は黒かった。それを男といっていいのか分からなかったが、男の声を発したそれは、まぎれも無く人間ではなかった。ただ、黒いだけの人の形をした塊。目のようなものは一応あるが、白い石ころのような印象しかない。よく見ると、全身のいたるところが、斑点のようになり淡く点滅している。

「宇宙人の侵略か?」

そして俺は、いつものように尋ねた。
「・・・」

「おいおい。だんまりか?」

「・・・」

「はぁ〜・・・さっさと片付けて帰るか。」

「カ、ガミ・・」

「!? おい!! お前、今何て?」

「カガ・・ミ・・・」

「何で俺の・・名前を・・・?」

「チガ・・ウ・・・」

「な、何言ってんだよ!? 俺が加賀見だ!」

「チ・・ガ・ウ・・・オマ・・ジャ・・・!!!!」


その瞬間、そいつは闇に飲み込まれていく様に消えていった・・・


「!!!!!!」


いつの間にか背後に気配を感じる。


「おい! さっきのはお前か?」


最初に聞こえた俺を呼ぶ声は、さっき消えてったヤツではなかった。


「・・・あぁ。」


この声だ。
そして、振り向くとそいつは居なかった。
気配は特定できなかったが、声がまた聞こえ始めた。


「・・・長かった。」


それを最後に完全に気配が消えた。


「何だったんだ・・・今のは。」


気にはなったが、考えても仕方が無い。



「・・・フッ、帰るか。」
帰る……帰る……帰る……カエル……カエ…ル……?

一体どこへ?

俺の帰る場所……。

在りし日の姿へ……?

……そんな事は、金髪の魔王にでも任せておけばいい。

だが、俺の帰る場所というのは……?

「ここか?」
          
気がつくと俺はその場所に立っていた……。
住み慣れたはずの街、見慣れたはずの路地。確かに知っているはずの何気ない風景が、すみれ色に染まる黄昏時の空気と混ざり、溶けている。

「あまり見覚えがないな……。」

とりあえず俺は、家があるはずの方向へと足を進めた。

「何かが違う……。だが、何が違うのかというのは説明できないな……。」

先ほどのことといい、何かが起こりつつあるのは間違いないようだ。妙な違和感を覚えつつ、俺は家への足を速めた。


一方そのころ……。
「神崎ィ!しっかりせんかっ!!」

とある神社の黄昏時に怒声が轟く。
例えば低級霊がいるとすればこの怒声だけで消滅してしまう勢いだ。
ただ、いるとすればの話。


「はい!す、すみません!こ、ここ今度こそは!」

「もういい!今日はおしまいじゃ!!」

「・・・」

神主らしき人物が顔だけ見れば小学生でも通じるような童顔の15.6歳ほどの少年と境内で対峙している。

この辺りの寺社仏閣では大きい方であることと、安倍晴明のゆかりであると噂されている事により参拝客が比較的多い。

奇麗に清掃された境内は、おそらくこの童顔の小動物の様な少年が丹念に掃除をしたのだろう。


神主と思しき老人が小柄な小動物のような少年に説く。

「よいか。お前がいくら隔世純血だとしても、今の力ではヘドロに命を投げ捨てるようなものじゃ。従って、お前の基礎的な能力の確立をせねばならん!わかっておるな?」

「・・・はい」

「・・・それにな。隔世の血は邪な存在を近づける。物の怪しかりじゃ。そんな環境の中でわしがいつまでお前の盾となれるかわからん。もう先も長くはないじゃろ・・・」

「そ、そんな、お師匠さん!」

「聞け!・・・もちろん今でもお前を遥かに凌ぐ力はもっておる。しかしじゃ。時間だけは皆、平等に与えられておる。出来るだけ多くをお前に受け継がせておきたいんじゃ」


「・・・」

「よいな」

「・・・はいっ!」

黄昏時、二つの影と1つの時間が流れてゆく。
「フッフッフッフッフッフッ……。見せてもらったぞ。」

そして、妖しい声が響き渡る!

「何者じゃ!?」

気配を察知し、声を張り上げる老人。

「後ろだ……。」

音もなく老人の背後に回り、ぼそりとつぶやく異形。それは、黒いだけの人の形をした塊。目のようなものは一応あるが、白い石ころのような印象しかない。よく見ると、全身のいたるところが、斑点のようになり淡く点滅している。そう、この老人は知る由もないが、先ほど、右近の前に現れた存在と同じである。

「俺は、人の背後に回るのが趣味なんだ……。」

再びぼそりとつぶやくと、ふわりと風に溶け、消えた。

「なんだったんだ? 今の……?」
「うろたえるな!」

「ですが・・・あれは一体何なんですか」

自らの両肩を抱きオロオロとする小動物のような少年に、諭すように老人が話し掛ける。

「よいか、神崎。もう、時間はない。制限時間はワシの思っておった所よりも遥かに目前にじゃったという事じゃ」

「そ、そそ、そんな?!何の話ですかお師匠さん!!?」

「よいから聞かんか!時間が惜しい。・・・頼む」

「・・・お、お師匠さん?」


普段とは違う師匠に戸惑いを隠せなかった。
それでも、何か嫌な事が起きるのは自分の胸のざわつきが確信させた。
そして、少年は何かを決心した。

「師匠・・・お願いがございます!」

明らかに、その身に纏ったオーラが変化した。
顔つきも少し険しく、そしてたくましくなった。
そんな少年の変化に少し驚き、それ以上に嬉しく思う玄水。
「裏世界」と呼ばれた自分にもあった若かりし日と愛弟子を被らせて思いを馳せる。
そして、自分の最後の役目を果たす時がきた事を改めて感じる。
先ほどまでの弟子の出来では時期尚早だったが選択の余地は無かったが、今のこの弟子にならと、自信と決意で満ちている。
表情が一瞬和らいだ。
途端、険しさを取り戻した表情で弟子に問う。

「これからしばらく、これまでとは比べものにならない程の過酷を強いる事になる。じゃが、これしか方法は無い・・・よいな」

「・・・はい!」

「では始める。ついて参れ」


一抹 玄水。
かつて世界を震えさせたと言われた彼の人生が終着点へと進路を決められた。
同時に、神崎 翔という少年の進路は最も苛烈な方向へと向けられるのであった。

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