私の希望の勤務時間帯は、１日のうちで一番賑わう18時からだったが、これも快く受け入れられた。
はっきり言ってお金のことはどうでもよかった。
正直、お金のことを考えたら、とてもではないが働こうとは思わなかっただろう。
いくら1990年だったとはいえ、時給700ウォン(当時のレート換算でも200円に満たない)くらいだったからである。
出勤初日ということもあり、17時くらいにはすでに店の前にいた。
いくら何でも早過ぎる。
少し時間を潰さなければと店員にバレないように店の前をうろつきながら、中の様子をうかがっていた。
周りから見れば、どう考えても変な人だったことだろう。
15分くらい前に、元気よく挨拶をしながら店に入った。
この日は、私にとって生まれてはじめてのアルバイト(仕事)をする記念日となった。
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