聖書のおはなし小部屋コミュのマナ　出エジプト16章?

モーセは、主に言われたとおりにして、苦い水を甘い水に変えた時、
出エ15：26で、

＜「もしあなたが、あなたの神、主の声に必ず聞き従い、彼の目にかなう正しいことを行い、彼の命令に耳を傾け、すべての掟を守るならば、わたしがエジプト人に下した病をあなたには下さない。わたしはあなたをいやす主である。」 ＞

キリストであられる主は、このように彼らに告げられました。これは、一つのご命令です。

それから、エリムへ行き、70本のなつめやし茂る12の泉湧くほとりに宿営しました。ゆっくり休んだ後、また、このイスラエルの民は、雲に導かれるまま、
旅を続けます。

シンの荒野へ向います。エジプトを出てから一ヶ月、始めて荒野に宿営しました。彼らの食料は乏しくなり始め、家畜も減り始めていました。

モーセは、この大群衆にどのようにして食物を与えたらよいだろうか。
イスラエルはまたもや、つぶやき始めます。

＜イスラエルの人々は彼らに言った。「我々はエジプトの国で、主の手にかかって、死んだ方がましだった。あのときは肉のたくさん入った鍋の前に座り、パンを腹いっぱい食べられたのに。あなたたちは我々をこの荒れ野に連れ出し、この全会衆を飢え死にさせようとしている。」 ＞（出エ16：3）

彼らはまだ、飢えてはいませんでした。ただ、将来を恐れたのでした。
彼らは、荒野の旅をどのようにして生きていくのかわかっていませんでした。
彼らは、子供達が飢え死にする様子を想像しました。

主は、これまで、彼らを救って下さったお方に、人々の心を向けようとして、
いろいろな困難を彼らに経験させ、食料の供給も止められたのでした。もし、欠乏の中にあって神に呼び求めるなら、神は、神の愛と守りについてはっきりした証拠をお与えになるのです。そして、神は、出エ15：26で約束されたとおり、
神の戒めに聞き従うなら、病気にならないといわれました。しかし、この民は、自分も子供たちも飢え死にするかも知れないと罪深い不信に陥りました。

イスラエルの民は、困難にあうたびにモーセにつぶやき、少しも信仰が発展しませんでした。それは、長年、エジプトという偶像崇拝の中心で生活してきたからです。不思議な力で奴隷の身分から救われ、不思議な力で守られてきたというのに、未だ、不信から抜け出ることはできない民なのでした。

私たちも、環境に毒されることの怖さを覚えなければなりません。テレビ、音楽、雑誌、本、心を守るのは、私たち自身です。

これまで、さまざまな困難を体験したにも関わらず、
「神は、われわれのために大いなることをしてくださった。奴隷であったのに、大いなる国民にしてくださった」とは、言わないで、途中の困難について話し、このたいくつな放浪はいつ終わるのだろうと思っていました。

神は、彼らに約束をされたのです。

＜神は続けて言われた。「わたしはあなたの父の神である。アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」モーセは、神を見ることを恐れて顔を覆った。 主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。
それゆえ、わたしは降って行き、エジプト人の手から彼らを救い出し、この国から、広々としたすばらしい土地、乳と蜜の流れる土地、カナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の住む所へ彼らを導き上る。＞（出エ3：7〜8）

このイスラエルの荒野の旅の話が書かれた目的は、世の終わりの神のイスラエルの益のために記録されました。飢え、乾き、疲れたとき、彼らの救済を神がどのようになさったかという記録は、人間の各時代の神の民に対する警告と
教えに満ちています。

彼らの旅は、約束の地、カナンへ入る前の前準備のための学校のようなものでした。神は、古代イスラエル人の経験した試練をへりくだった心と教えを受ける精神を現代の私たちが振り返り、私たちの最終目的地、天のカナンへはいる準備に役立てるように望んでおられます。


さて、彼らが、モーセやアロンにつぶやいた後、主は次のように語られました。

＜主はモーセに言われた。「見よ、わたしはあなたたちのために、天からパンを降らせる。民は出て行って、毎日必要な分だけ集める。わたしは、彼らがわたしの指示どおりにするかどうかを試す。

ただし、六日目に家に持ち帰ったものを整えれば、毎日集める分の二倍になっている。」 ＞（出エ4〜5）

今日は、これでおしまい。