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対テロ戦争の行方コミュのアル・カイダの大物逮捕

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世論の批判を浴びながらも、米国のFBIやCIAの要員らが水面下で続けているテロリストに対する捜査は、ゆっくりと、しかし着実に前進している。

そのことをはっきり示したのが、2003年3月1日にパキスタンで、アル・カイダの大物テロリストである、カリド・シェイク・モハメド容疑者(37歳)が逮捕されたことである。

クエート国籍を持つモハメドは、2001年9月に世界貿易センターを倒壊させた、同時多発テロ事件の首謀者の一人として、米国捜査当局が身柄の確保を急いでいた人物だった。

彼は、1993年に発生した世界貿易センターでの最初の爆弾テロにも関わっていただけではなく、米国の航空会社の旅客機11機を同時に空中で爆破するとともに、一機を米国ラングレーのCIA本部に突入させるという、「ボジンカ作戦」を計画したとして、1996年に米国の検察庁から起訴されている。

このテロ計画は、異なる場所で同時にテロを実行するという点で、9・11事件と共通するものがある。

さらに去年チュニジアのユダヤ教会の前で、アル・カイダとつながりのあるテロリストが液化ガスの入ったタンクローリーを爆発させて、ドイツ人観光客ら20人以上を殺傷したテロ事件が発生したが、自爆の直前に犯人はモハメド容疑者に電話をかけていることがわかっている。

このテロ組織に関係のある事件のほとんどに名前が現われることから、捜査関係者の間では、モハメド容疑者を「アル・カイダのフォレスト・ガンプ」と呼ぶ者もいる。

トム・ハンクス主演のこの映画では、米国の歴史の様々な場面に、主人公が顔を出すことで知られているからだ。

米国の捜査当局にとって、アル・カイダのテロ実行指揮官とも言える人物を捕らえたことは、9月11日事件発生以来、最大の金星と言えるかもしれない。

筋金入りの反米原理主義者が、捜査官の尋問に対して、簡単に口を割るとも思えないが、ビン・ラディンの潜伏場所も含めて、アル・カイダを壊滅させるための情報を得ることができるかどうかが、捜査の焦点となるだろう。

しかし、楽観は禁物である。

米国のアフガニスタンに対する戦争、そしてパレスチナ人とイスラエル人の抗争、そしてイラク危機で、アラブ系市民の血が流されることによって、第二のアル・カイダが生まれる危険が高まり、米国とイスラエルを憎悪する自爆テロ志願者の温床が作られつつあることも、我々は忘れてはならない。

(ミュンヘン在住 熊谷 徹)

筆者ホームページ・http://www.tkumagai.de

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