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ロジカル・シンキングコミュの【推論の検討】 犯罪と環境の相関性

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あるコミュニティで見つけた推論です。
「環境と犯罪は関係あるか」という問いに対して解答を示そうとしています。
荒れ気味だったので多少リライトしてますが、本筋はそのままです。

この推論は正しいでしょうか。
正しくないとしたら、どこが問題でしょうか。
なお、「(本当に)犯罪と環境は関係あるか」は、とりあえずここでは検討対象外とし、
あくまで推論の正誤のみを検討することにしましょう。

●以下推論

(a)環境を必要条件だと仮定する。

 (a1)「犯罪者ならば悪い環境で育った」は偽。育ちの良い犯罪者はいる。
 (a2)「悪い環境で育たなければ犯罪者でない」は偽。良い育ちの犯罪者はいる。
 (ac)したがって、環境は犯罪の必要条件ではない。

(b)環境を十分条件だと仮定する。

 (b1)「悪い環境で育てば犯罪者になる」は偽。悪い環境で立派に育つ者もいる。
 (b2)「犯罪者でなければ悪い環境で育ってない」は偽。良い環境でも罪を犯す。
 (bc)したがって、環境は犯罪の十分条件ではない。

(c)以上より、「環境」は犯罪の必要条件でも十分条件でもない。

(結論) したがって、環境と犯罪は無関係である。

コメント(12)

環境が犯罪の必要十分条件であれば、環境は犯罪に影響がある、は真ですけど、

必要十分条件でなければ無関係、は偽だと思います。

環境単体が必要十分条件でなくても、
他の要素と組み合わされば必要十分条件になりうる可能性があるのではないでしょうか。
環境の定義が曖昧ではないでしょうか。
環境と一口に言っても経済的状況、家族構成、受けた教育、経験内容、出会った人などなど様々な要素を含んでいます。

「環境が良くても罪を犯す」が経済状況としての環境であれば筋は通ってると思います。
ただ環境が経済的状況を意味したとしても、現実に則して考える場合、「経済的状況が良い場合と悪い場合の一人辺りの犯罪を起こす率に有意な統計学的差異がないこと」が示されないといけないと思いますが。
>にっさ.こむ さん
同感です、環境と育ちが同じように使われているので、分かりにくいですね!
何とも言えないです!

裁判上での被告人の場合すべてのマイナス面は裁判上でのプラスである。
過去の例では、音楽、GAMEなども環境として取り扱われますね!ま、アメリカの場合ですけど!
仮に、悪い環境で育った人の30%が犯罪者になり、
一方、良い環境で育った人の3%が犯罪者になる
という統計が得られた場合、環境と犯罪に関係が無いとは言いがたいでしょう。

トピックの推論の場合、反証が1つでもあれば無関係としているのが問題なのでは?
トピ主さんが環境をどのように定義されているのかわかりませんが、
生活環境と犯罪との相関はそこそこ高いのではないでしょうか。

しかし、0か1かの議論をするにはあまりにも条件が玉虫色で、関係がある、も、無関係、も間違いに帰着すると思います。

まぁ、僕の思考力があまりにも低過ぎて何とも言えませんが。
>にっさ.こむさん
同感です。
少しトピの趣旨からはそれるかもしれませんが、本人が悪影響をうけた原因があるならそれは「悪い環境」ともとれなくはないと思います。

なんにせよ一度環境の定義をしないことにはこの話はすすめられないような気がします。
やはり、

環境の定義が曖昧(境界条件が不明)

証明したいことがらが相関にも関わらず、統計学的例を提出していない。

この2点が問題ぽいですね。数学的に考えるにしても。
大体みなさんと同感ですね。
環境の厳格な定義をするのはたぶんかなり無理があるのでそれは置いておいても、Auさんのご意見はもっともだと思います。

むしろ、「関係がある」の捉え方に、問題があると思います(Auさんのご意見も、たぶんそういう趣旨だと思います。誤解でしたらすみません)。
皆さんが仰られる通り『関係』には『1対1関係』や『相関関係』
など様々なパターンが考えられると思います。
(相関関係も立派な数学上の関係です)

なので、トピ主さんの証明は『環境』で『犯罪者』は100%
決定しないということになりますが、この場合論理的である為には
環境の良し悪しをどう判断したのか『正しい』定義が
必要になってしまいます。

環境を環境因子(生まれてから現在までのその個体の受けた刺激)
と定義するならば、犯罪者は先天的か後天的かという話に成るかと
思います。
この場合は、アメリカで特に進んでる生き別れの双子が
どの様な人物になったかの違いの研究等を参考にすると良いかも
しれませんね。
ちょっと雑な表現になってしまうかもしれませんが・・・。

「“すべての”犯罪者は、悪環境の下で成長した」
「“すべての”悪環境の下では、犯罪者になる」
という推論を試みているような気がします。

この種の問題は、
「“ある”犯罪者は、悪環境の下で成長した」
「“ある”悪環境の下では、犯罪者になる」
のどちらでも構わないのですが、“ある”の程度を推論すべきでしょう。

・“悪環境”を定義して数値化
・“犯罪”を定義して数値化(凶悪犯はウェイトをかけるとか)
そして、この“2値の相関係数を出す”というのが手順のように思います。
(比較として“良環境”についても同じことをする必要があります)
「推論として適当かどうか」で考えたとき、3点の問題があります。


【1】 対偶を別の前提として捉えている点。

 (a1)と(a2)はそれぞれ対偶なので、真偽は当然に一致します。
 つまり、この2つは同じことをいっているわけで、根拠としては1つなわけです。
 どちらも「良い環境で育った犯罪者がいる」という1つの反例で否定できますし。
 (b1)と(b2)の関係についても同様。
 まあ、これは推論そのものの正誤とは直接は関係ないでしょう。重要度10。


【2】 必要条件・十分条件・無関係、それぞれの相互関係が曖昧な点。

 この推論には、(c)と(結論)との間に、重大な隠れた前提があります。↓
 「AがBの必要条件ではなく、かつ十分条件でもなければ、AとBは無関係である」
 では、この前提は真でしょうか?偽でしょうか?
 細かい論証は飛ばしますが、当然、偽です。
 この「隠れた前提」が否定されることで、推論は誤りとなります。重要度80。
 1:ホイミンさんの投稿は、おそらくこの点を指摘されてますよね。お見事です。


【3】 全称命題の否定を否定の全称命題としている点。

 (a)(b)の推論は「背理法」と呼ばれる形式。日常生活でもよくやりますよね。
 ある仮定を真だとしたとき起こる矛盾を示し、仮定は偽であると結論するわけです。
 「Xが犯人なら同日同時に同所にいた。でも別の場所にいた。よってXは犯人でない」
 「夕食が寿司なら刺身を買う。でも刺身を買ってない。だから寿司じゃない」etc
 ここで、(a)で、「環境は必要条件である」との仮定から矛盾を示そうとしてますが、
 これは「環境は(常に絶対に)必要条件である」という意味だってことが重要。
 だから、この仮定が否定されたとしても、いえるのは、
 「環境が(常に絶対に)必要条件であるとはいえない」ということなんです。
 これは「環境が必要条件である場合もあるかもしれないし、
 必要条件ではない場合もあるかもしれない」という程度の意味しかありませんよね。
 それをこの推論では、「環境は(常に絶対に)必要条件ではない」としています。
 この点が最大の誤りなんです。重要度100。
 整理すると、「すべてのAはBだ」の否定は、「すべてのAがBとは限らない」であり、
 「すべてのAはBではない(BであればAでない)」としちゃダメ、ってことです。
 4:Auさん、11:でへへさんはこの点をきちんと指摘されてますよね。お見事です。
 5:ドリトスさんの投稿もそういうことではないかと愚考しますが、いかがでしょう。
 9: ambitious《》manさんの投稿も、ここと【2】にまたがった指摘のようですね。


ちなみに、定義を問題とするご意見もありますし、それは間違いじゃないですが、
推論では一応、同じ言葉は同じ意味範囲を持つという大前提があります。
そのために元投稿で「あくまで推論の正誤のみを検討しましょう」と書いたわけです。
この例ででいえば、どれだけきちんとした定義をみんなで共有しても、
【1】〜【3】の問題がある以上、推論としては誤りなわけですね。

「(本当に)犯罪と環境は関係あるか」は、論理的思考を鍛えるうえで有用ですが、
それはまた改めて、機会があれば。

あと、さらにいっておきますが、
この推論はぼくが行ったわけではなく、あるトピックでぼくが見つけただけです。
個人的な名誉のために申し添えておきます。。。(笑

その他、追記・再検討・批判など、お待ちしております。

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