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紀勢本線コミュの花の窟(ハナノイワヤ)神社

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 熊野市駅の南西約1.7km。国道42号線沿いにあります。吉野熊野国立公園エリアです。
 https://www.google.com/maps/@33.8787425,136.0878802,16z
 伊弉冉尊(イザナミノミコト)と軻遇突智尊(カグツチニミコト)を祭り、熊野参詣道〔史跡〕・「紀伊山地の霊場と参詣道」〔UNESCO世界文化遺産〕の一角を成す伊勢路の一部として指定地となっています。
 花窟(ハナノイワヤ)神社は日本列島を創った女神である伊弉冉尊の墓所とされる場所です。『日本書紀』には伊弉冉尊は火の神である軻遇突智尊の出産時に陰部を焼かれて死んでしまったため「紀伊国熊野の有馬村」に埋葬され、以来近隣の住人たちは、季節の花を供えて伊弉冉尊を祭ったと記されています。社名も「花を供えて祀った岩屋」を意味しています。熊野灘に面した高さ約45mの巨岩が御神体で、社殿はありません。
 御神体の巨岩の麓には高さ6.0m・幅2.5m・深さ0.5m程度の大きな窪みがあり、女性器の形状に似ているため「ほと穴」と呼ばれていますが、そこが伊弉冉尊の葬地であるとされ、白石を敷き詰めて玉垣で囲んだ拝所が設けられています。「ほと穴」の対面にある高さ18mの巨岩が軻遇突智尊の墓所とされています。
 伊弉冉尊を葬った地は約西方1.3kmにある産田(ウブタ)神社であり、当社は軻遇突智の御陵だとの伝承もあります。
 当地は太古からの磐座(イワクラ)信仰の場だったと思われますが、当地の巨岩は女性器風の「陰石」であり、和歌山県新宮市の神倉神社の神体であるゴトビキ岩が男性器風の「陽石」であるとして一対を成している訳です。
 『古事記』や『延喜式神名帳』に「花窟神社」の名は無く、神社というよりも墓所として認識されていた模様です。「花の岩屋」の碑は紀州藩主の権中納言徳川宗直(ムネナオ)が享保8(1723)年に寄進した物です。 
 古来、歌枕にもなっており、以下の様な歌が知られています。
*右大臣徳大寺公能(トクダイジキンヨシ;1115〜61)
 「紀の国や 有馬の村 にます神に 手向る花は 散らじとそ思ふ」
*西行(サイギョウ;1118〜90)
 「三熊野の 御浜によする 夕浪は 花のいはやの これ白木綿(シラユウ)」
*右大弁葉室光俊(ハムロミツトシ;1209〜76)
 「神まつる 花の時にや なりぬらん 有馬の村に かかるしらゆふ」
*本居宣長(モトオオリノリナガ;1730〜1801)
 「紀の国や 花の窟に ひく縄の ながき世絶えぬ 里の神わざ」
 上記の本居宣長の歌は2月2日の春季大祭と10月2日の秋季大祭で行われる御縄掛け神事〔三重県指定無形民俗文化財〕を詠んだ物です。
 これは、特別な田で作られた糯米(モチゴメ)米の藁縄7本を束ねた長さ約170mの大綱に、季節の花を結び付けた三つの縄幡及び扇を吊して、磐座の頂上の姥目樫(ウバメガシ)に結び、七里御浜の海岸へと大綱が引かれ、境内の南隅にある柱の先端へと引き渡される儀式です。その大綱の先端は地面の支柱に結び付けられますが、大綱として束ねられる7本の細い藁縄は、伊弉冉尊の子の自然神達を意味しています。即ち、風の神の級長戸辺命(シナトベノミコト)・海の神である少童命(ワタツミノミコト)・木の神である句句迺馳(ククノチ)・草の神である草野姫(カヤノヒメ)・火の神である軻遇突智尊・土の神である埴安神(ハニヤスノカミ)・水の神である罔象女(ミツナノメ)の事です。また三つの縄幡は、三流の幡(ミナガレノハタ)と呼ばれ、岩側より伊弉冉尊の黄泉の穢れをはらった際に生まれた三貴神である天照大神(アマテラスオオミカミ)・月読尊(ツクヨミノミコト)・素戔嗚尊(スサノオノミコト)を表しています。この三つの縄幡は、朝廷より毎年奉献されていた「錦の幡」が運ばれる時、舟が熊野川の増水により転覆したため、変わり「縄の幡」が作られた物だとされています。綱は掛け替える事無く自然に切れるまで残されるため、新たな綱と二本見られる場合もあり、その現象が起きると縁起が良いとされています。
 明治時代になって神社と位置付けられましたが、無格社でしかありませんでした。
 花窟神社社叢は熊野市指定天然記念物です。
 社前の口有馬道標〔熊野市指定有形民俗文化財〕には「右 熊野の山巡礼道」と示されています。
 社前の口有馬竜宮塔は、安政6(1854)1854年の九人が波に攫(サラ)われた事故を契機に「竜神様」の怒りを鎮め、無災害の願いを込めて造られた物です。

★熊野参詣道
 https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=398257&id=17103868
★熊野古道
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32332241&comm_id=159736
・花の窟神社社叢
 https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=320240&id=97986447

コメント(12)

花の窟。家に親戚の亡き祖母が書いた本があるから久しぶりに読んでみよう…。あっ、その祖母が、三重交通に熊野市市長を通して、昔あった口有馬と言うバス停を花の窟に変更させたエピソードを思い出しました。位置情報バス
>>[2]
 ここは37年前に訪れたきりなんですが、独特の景観が深く記憶に残っています。
 おばあ様のエピソード、素敵なお話ですね。バス停の名前になると知名度が上がりますもんね。
 10月09日土曜日、40年振りに再訪しました。
 表参道と摂社稲荷神社(祭神;宇迦之御魂神)
左・中;口有馬道標〔熊野市指定有形民俗文化財〕
右;柿
左・中;口有馬竜宮塔
右;社前の七里御浜

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