ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

爆笑寺〜お笑い経の教え〜コミュのいちご大仏のワハハ日記8〜マークスの山〜

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
あれは めったに行かない山道を通った時だった

山と山の間の車一台が通れる 一本道の奥に配達へ行っていた

今の季節の 山といえば紅葉がキレイで目を楽しませてくれる

もの と思いがちだ・・・

しかし 外と中ではまったく違う顔をしている・・・

 その山道はアスファルトので固められてはいるが落ち葉や腐

った枝や 小石で 「アスファルト」と言う道ではない 「ア

スファルト」意味は 何もはたしてはいない・・・

 たぶん アスファルトを張ってから 一度も張り替えたこと

がないのだろう・・・

 普段の道路とは違う 小石を跳ねる音 枯葉を踏む音 腐っ

た枝を踏む音 それらのもがタイヤの振動とともに俺の足に伝

わってくる

 横を見れば 杉が何本も上へ向かって生え 杉と杉の間隔は

何の計算もされていない感じで 自然とそこにある 人間の手

が加わっていない証拠なのだろう・・・

その適当な間隔のおかげで 昼間だというのに薄暗い 見た目

にもジメジメとした湿気の多さを感じる 奥を見ればますます

ジメジメした陰険な暗さが伝わってくる・・・ 

 俺はその狭い山道をひたすらまっすぐ見ていた 別に危ない

道ではないし 横を見る余裕もあるのだが・・・

正直あまり見たくはない その杉と杉と暗さの間から 何者か

が車で山道を走っている俺を見つめている感覚に襲われてくる

のだ 君が悪い・・・

 たぶん 俺以外の人間が通ってもこんな感覚はあるだろう

そんな俺の恐怖心を緩めてくれる ラジオのパーソナリティー

の声がとてもありがたかった

 その何者かを考えたくはないが 人間ではないと思う 理由

までは分からないが・・・ そう考えると この山に住んでい

る動物なのだろう または霊的なものか

 あのホラー映画を見終わった後の いやに残っている恐怖心

みたいなものが 今の俺にとり付いている あの感覚におちい

ってしまうと大人なのだが 一人でお風呂に入るのも トイレ

に行くにも 自分自身の後ろやドアの向こうに何かいるような

感じがするものだ そういった感覚が今感じている 

いや 考えるのはやめよう そうやって自分の心を自分自身で

 びびらせて何がおもそろいんだ? 俺は自分自身にそう言い

聞かせた

 5分くらい走っただろうか・・・ 目の前に道の横の寄せた

軽トラが一台止まっている こんな狭い道ではあるが ギリギ

リにがんばって寄せたのだろうが 残念ながら俺の車が通れる

間隔までは寄せてられはいなかった 

 俺はここで 足止めを食らったのだ 俺も特に急ぎのことで

はないのだ 普段ならここで クラクションの一つは鳴らすは

ずだ でも今日はこの 薄暗い山道であまり鳴らしたくはない

ここで鳴らしてしまうと さっき考えていた「何者」かに俺の

居場所を教えているような感じがするのだ 

 車の窓からその適当な間隔の杉林を見て 俺を観察しててそ

うな 奴はいないか探しては見た もちろんいるはずがない

 なんで俺はこう杉林ばかり気になってしまうのか・・・・?

自分自身を落ち着かせようとタバコに火をつけた・・・

 一服したおかげで心が少しは落ち着いた しかしふと考えれ

ば・・・ なぜここに軽トラがあるのだ?

別に誰かが乗り捨てた感じじゃないし この山に 軽トラの持

ち主がどこかにいるようだ この季節を考えたら マツタケは

もう時期がおそいが そのほかの山の幸は まだまだあること

は知っている それを取りに来た人の車なのだろうか?

むろん そう考えるのだ普通だ

 今まで気がつかなかったことを一つ見つけた 杉林の道路を

挟んだとなりが草むらになっていた その草むらの奥にもまた

山になっているのだ その草むらに目をやると 何やらいる気

配がする・・・

 何なのか・・・?

 俺の背丈よりも低いその枯れかけた色の草は風が吹く感じよ

りも違う動きを一部分だけしているのだ

 よく見ると黒い色が見えた

クマか!? 

 ギョッとしたのだが 人間ようだ 黒いニット帽をかぶって

いる人間だ 耳の肌色がちらりと俺の眼に入ったのだ・・・

はて・・・? この人は あの草むらで何をしているのか?

 疑問が生まれた ああいう草むらには「自然薯」が生えてい

ると誰かから聞いたことがあるのだが・・・ 

その「自然薯」堀をしているのか・・・?   

 すっかり 吸ったタバコを呑み干した コーヒーの缶の中へ

いれた ジュッ と言う音とタバコの濃い香りがした

 とにかく 目の前の車を動かしてほしい

そうしないと いくら時間があるといっても 「自然薯」を掘

るのを待つために時間をつぶすのは いささかもったいない

 俺は車を降りた

足から地面落ちている 小石や枯れ葉や腐った枝が 足の感覚

と音と一緒に伝わる 車に乗っている時よりも明らかにリアル

だ そしてジメジメとして・・・ 俺はその草むらで 何かを

している人物に向かって歩き始めた・・・

 その人物は 俺が近づいているのを分かっているのか 分か

らないのか・・・?

 こう見る限りでは 分かっていない感じだろう 何やらしゃ

がんで何かをしているようだ

 一歩・・・ また一歩・・・ 杉林に背を向けて歩くのはい

やに寒気を感じる すると左足に何か柔らかい感じが伝わった

 今 歩いた短い距離だが その短い距離に中でもこんな感じ

は初めてだ 何か ガムでも踏んだような ネトリとした柔ら

かさなのだ 

 そっと 足をどけてみた・・・

ネズミの死骸だ

 「う・・・」 声を殺した重い発音だった 

あの 柔らかい気持ちが悪い感覚がまだ 足に残っている い

やな気分になった まだガムを踏んだほうがマシだろう・・・

 その黒に極めて近い茶色の死骸・・・ 何か動いているのが

見えた 

 モゾモゾ

そんな音はしないが そんな感じの物が動いているのだ 濃い

茶色でつやがあり 無数に その死骸の周りを動いている 

 アリだ・・・

何百 何千 何万・・・ 一ミリにも満たない その小さなア

リが死骸の毛から 足から ネズミの顔の穴と言う 穴から

モゾリ モゾリ 這い出てくる

触覚を 機敏に動かし 俺が間違って踏んでしまって 驚いた

のか うじゃうじゃと周りを這い回る 

 俺の背中にも この何千のアリがはいつくばっている様感じ

で ゾクゾクと寒気がくる

 ネズミは完全に死んでいるが この多くのアリたちのおかげ

で 毛から体内からアリたちの動きからなのだろうか 呼吸だ

けをしているように見える

 俺は この一ミリにも満たないアリに恐怖を感じた

もし このアリたちがネズミの死骸を踏んだことによってター

ゲットを俺に変えたりはしないのだろうか?

 相手は小さいが これが何百 何千 何万 何億・・・

その計り知れない数で来るとしたらならば・・・

 目の前にある死骸のようの なまなましく 残虐に食われる

としたならば・・・

 ゾクゾクとした寒気が俺の体を走った 

死骸を踏んだスニーカーに 標的を俺に変えたのか?一匹のア

リが動いているのが見えた 気持ちが悪い俺は足を振ってアリ

を飛ばした

 いやな気分になった 踏んだ足を地面でこすり 死骸をさけ

て歩いた 

 こんなことなら車からおりるんではなかった 

草むらの中で あのニット帽は まだ何かをしていた

 俺は次第に その人物に対してイライラしてきた

あんなところに車を置いていなければこんな気分には なrな

かったのだから・・・

 草むらに近づいた時

バキ!!

 太目の枝を踏んでしまったのだ

その音に驚いたのか 山か騒ぎ出した!

 俺の頭の上から 杉林から 草むらの奥の森から

無数に 縦横無尽の方向から その何か警戒するような泣き声

 突然 何かか俺の頭の上を飛んだ!!

俺が上を向くと その存在もう いない!

 そして 何やらいっせいに飛び立っていった

 カラスだ! 無数のカラス!!

上を見上げれば 曇った空を真っ黒のカラスが飛び立って行く

一匹ならまだしも その何十羽と言える カラスの集団の存在

は 空を覆いつくしたのだ

 俺は驚き心臓がバクバク鳴る! 

そして 目の前の草むらにいる人物も 俺の存在に気がついた

 細い長い草むらから しゃがんだまま俺を草むらの間から見

ているのだ 俺と目が合ったのだ

 その人物の目は 俺の存在に驚き 細かった眼をいっぱいに

広げていた 

 その男の いやな目線に俺は 後ずさりをしてしまった

この人物は一体 何をしているのか・・・?

 なぜそこにいるのか・・?

その人物のところから カチャ カチャ金属が擦れるような音

がする 何かあわてているかのように・・・

 その人物の表情は 驚きの次に何やらこわばった感じで俺を

見つめてきた 何か不安げで・・・何か隠しているようで・・

 俺の心臓はバクバクと大きく脈打っている!!

一体そんなところで何をしているんだ? なんでそんな おび

えたような目で俺を見る!!

 俺は 一歩前へ出た そしてまた 前へ・・・

正直 どう声をかけようか迷っっていた

 何をしているか 分からないこの人物になんて 言えばいい

のか? 

 俺が近づくと だんだん その人物の表情が見えてくる 下

から俺を見上げ そして怯えた目で・・・ 下唇をかみ締めな

がら・・・

 体は震えている・・・

俺も 怯えているのが 思い切って

「す・・すみません」言葉を発した

そして 一歩前へ行くと 男の全体が分かるところまでの距離

へいた 俺・・・

 そして その一歩を踏み出した・・・

俺は目を疑った! 

「ぅわッ!」

息を飲みこんだ ような変な声 驚きのあまり手を口に持って

いった!!

 そのあまりにショッキングな光景を 俺は見てしまった

その草むらでしゃがんでいた男は・・・なんと・・・

 「NO GUSO!!」

をしていたのだ!!

 その なまなましい「NO GUSO!!」の光景!!

あまりの衝撃に声を失ってしまった

 この「NO GUSO!!」をしていた 男はなぜ 俺に警戒をして

いたかが よくわかった!!

 男は 黙って 俺から目線をはずしていった・・・

 
   

    

コメント(1)

ホラーいちごっち!!!
こえぇ〜よ!そんな道、通っちゃいかんよ!
で、それからどうなったん?

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

爆笑寺〜お笑い経の教え〜 更新情報

爆笑寺〜お笑い経の教え〜のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング