Red Snapper
Red Rodney (tp. flh)/Dick Oats (as)/Jay Anderson (b)/John Riley (ds)
美メロ、というより個人的には懐メロなのが3曲目のWhat'll I Do。華麗なるギャツビー(1974年版。デカプリオでなくレッドフォード)で流れていた曲。この曲、ジャズヴォーカルの演奏はいくつかあるが、楽器の演奏はほとんどない。アーヴィング・バーリンの名曲で、子供ながらにメロディを口ずさんでいた、いい曲である。
演ずるレッド・ロドニーはまたマイナージャズメンで、若い頃録った「Fiery」は隠れ名盤だったが、その一発しか知られていない(と思う)。本盤は年を取りスローテンポのバラードにうまみを増した頃の演奏で、What'll I Doは味付けを押さえて愚直に、ストレートに、しみじみペットを吹いている。サイドのディック・オーツもパピッシュな音でレッド・ロドニーを支えている。味わい盤。