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我が子に会いたい親の会コミュの有意義な「ハーグ条約、親子問題シンポジウム」

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今日のセミナー「アジアと日本の家族法:野田愛子メモリアルシンポジウム」はハーグ条約に関する日本の現状及び関連国内法を知るに関して、非常に有意義であったので紹介したい。



「アジアと日本の家族法:野田愛子メモリアルシンポジウム」 於弁護士会館 
日時:2011年7月8日 10:00〜17:30
主催:日弁連、LAWASIA、日本法律家協会、日本ローエイシア友好協会
後援:最高裁判所、法務省、外務省、
協賛:大韓弁護士協会、日本家族〈社会と法〉法学会、アジア国際法学会日本協会他多数団体


〔プログラム〕
1 開会式
・宇都宮健児(日弁連会長・ビデオメッセージ)
・Lester HUANG(LAWASIA会長)
・原田明夫(日本ローエイシア友好協会会長)

2 メモリアルスピーチ
・小杉文夫(前LAWASIA会長)
・阿部嘉人(前東京高裁長官)

3 基調講演 「アジア太平洋地域における家族法の現在と将来」
Dian BRYANT(オーストラリア家庭裁判所長官)

4 SESSION1「家庭問題の解決における家庭裁判所や専門家・支援機関の役割」
司会:棚村政行(早稲田大学教授)、杉井静子(弁護士・日弁連家事法制委員会委員長)
スピーカー:
・高取真理子(東京家庭裁判所裁判官)
・山口恵美子(FPIC常任理事、元家庭裁判所調査官)
・Dian BRYANT(オーストラリア家庭裁判所長官)

5 SESSION2「国境を越える子の監護紛争とハーグ条約」
司会:小川富之(近畿大学教授)、大谷美紀子(弁護士、日弁連ハーグ条約に関するWG副座長)
スピーカー:
・宮島昭夫(外務省総合外交政策局参事官)
・磯谷文明(弁護士、日弁連ハーグ条約に関する委員、法制審議会ハーグ条約関係部会委員)
・Malathi DAS(シンガポール弁護士、LAWASIA次期会長 ※シンガポールは2010年にハーグ条約に加盟)


現在、ハーグ条約加盟を表明した日本において、関連国内法がどのようになるのかが注目されている。
このシンポジウムでは、
・日本国内でじかにハーグ条約加盟実務に係っている方々のそれぞれの立場かからの重みのある意見
・すでにハーグ条約批准国として、種々、数々の経験を重ねている国であるオーストラリアの家庭裁判所長官による貴重なアドバイス
・まさにハーグ条約に加盟したばかりのシンガポールの司法実務家によるハーグ条約加盟に関するホットなトピックと情報
・さらに、ハーグ条約以外の親子問題についてのオーストラリア、シンガポールの実情
等々、関係実務者から直に経験に基づく、貴重な話を聞くことができた。非常に充実したシンポジウムであった。


若干の感想を述べる。

○ このシンポジウムのテーマとして「家族法」を採り上げていたが、実際は離婚・別居時の親子問題関係法理と実際の状況であり、子と引き離されてる当事者にとって、とても有意義であった。
○ 日本の家裁裁判官、外務省ハーグ条約担当者、日弁連のハーグ条約担当者、面会交流支援公益社団の面会交流実務担当者、そしてハーグ条約批准はもとより、離婚後の親子問題や子の最善の利益について日本の先例となるオーストラリア、シンガポールの司法担当者のかなりの本音を交えたスピーチは、本当に貴重な内容であった。
その一例を示す。
・高取真理子東京家庭裁判所裁判官の発言:「子は、同居親に気遣いすることがしばしば見受けられる。」
(現役の家裁裁判官から、直に、このような発言を聞くとは思わなかった。)
・シンガポール弁護士、LAWASIA次期会長であるMalathi DAS氏のスピーチで、「シンガポールの2010年ハーグ条約加盟時には、今の日本のように加盟に対して、それほどの賛否両論は起きなかった。」「シンガポールでは、子の国外連れ去りは元々違法行為とされていた。」「タイは、シンガポールより先にハーグ条約に加盟していた。」「アジア太平洋地域ではすでに香港、マカオ、フィジーがハーグ条約に加盟している。」等々、いろいろな情報を与えてくれた。
○ Dian BRYANT氏(オーストラリア家庭裁判所長官)の冒頭の言葉がとても印象的であった。「まず、日本のハーグ条約批准(法的に正確には「加入」又は「受諾」か?)に『おめでとう』を言いたい。」
・・・日本の裁判官、特に家庭裁判所長官がこのようなことを公式の場で言えるだろうか。
○ FPIC常任理事、元家庭裁判所調査官で、豊富な面会交流支援経験のある山口恵美子氏の言葉も心に残った。「初めは本当にひどい状態の面会交流であったのが、時間とともに素晴らしい親子の絆を築くようになった。このような状況において、『子の成長』が大きな解決の元となる。今は苦しんでいる非監護親も、お子さんを信じてください。」
○外務省ハーグ条約担当宮島参事官より、条約関連国内法及び条約加盟そのものの問題点、課題が提起された。かなり、本音のトークであった。


以上、このシンポジウムが非常に意義深いものであった感想の一部である。本当に充実していた。
各界の、これだけのメンバーがそろったシンポジウムは初めてである。
ハーグ条約のみならず、各国の親子問題、日本国内の親子問題についてもかなり言及していた。

非常に貴重な内容であったので、機会があれば、親子問題コミュのトピックや、あるいは別にコミュを立ち上げて、シンポジウムの内容の詳細を報告したい。


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