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日本カンボジア学生会議コミュの私は種まき農夫です

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私は種マキの農夫です
ミレーがキャンバスに向かって描いた絵「落ち穂拾い」は有名だ。
私もそのバルビゾン派(農民画家)にあやかろう!。
しかしこの歳で絵心には自信はない、どうしよう。
よし描くテーマや画材などを変えてみよう、人が使わないような素材に・・・。

そんな思いが昨日は実現した。
その思いの感動場所は、地元の東海大学付属第二高等学校の大会議室の一室。
県内から137校の学校が参加し、東海大学では全国グループ78校も、これから追加参加を決めた。
会場にはその内40団体の、幼稚園児や高校生・大学生などが、笑顔での参加である。
保護者や教師、企業代表、自衛官までの姿がある、他に例のない室内雰囲気が漂う。

描いた絵は「かぼちゃ」?
カンボジア大使館関係者からの連絡で、私に協力依頼があったのは昨年の夏。
それは千葉県松戸市がかぼちゃの種を増やし、全国の学校に配布したい考えとの事。

私はひとつ返事で快諾した。
その理由はかぼちゃの渡来は、地元との「朱印船交易交流」の産物だから。
松戸市は過去のカンボジア支援交流の経験から、同市出身の女性宇宙飛行士山崎直子さんに、特産のかぼちゃ(松戸白)を宇宙飛行のお供を申し出をした。
その種は宇宙から地球帰還後、ASAで紛失騒動があったが、無事安全に松戸市に戻った。
同市はその宇宙かぼちゃ(冒険カボチャ)の増殖種を、全国の学校に配ろうと都道府県知事名宛で依頼した。 地元熊本へも12月11日付けの公文書は届き、県教委は同月13翌々日には県下市町村教育委員会へ通達した。 しかし、当会の調査で呼びかけ対象が義務教育の機関に留まっていた。 その趣旨を最大に活かし、カンボジア王国への理解促進のため、そして依頼元との「快諾約束」を守るため、民の行動と知恵の発揮だ。
ヒューマンネットワークは在福カンボジア名誉領事館や、西日本新聞社、飛行士のご主人が東海大学との縁もあり私自身が部外講師先でもある、東海大学グループにも輪を広げた。
その後熊本市私立幼稚園協会も加盟園全体が、この夢の取り組みに参加を申し出て来た。

昨日は同校大会議室でその種を配る「合同種配布式」を開催した。
同大学阿蘇キャンパスには農学部もあり、話上手な教授はゼミ学生を助手に従え、「いろ
んな種のお話し」をしてくれた。
種にもいろんな種類がある、種には知恵があるその知恵とは?・・・どれだけ聞いても面白く飽かない。 その話しに会場の学生も大人も、目はランラン耳はダンボ状態。
配布した種は参加校に3粒づつ、と言ってもイソップ童話ではないが豆は上に伸びるが、かぼちゃはどんどん横に伸び張るため、畑も広く要る。
カンボジア国についても学生プレゼンの不足分や、栽培管理表も資料化して配布した。
この取り組みですでに領事館は、同大農学部学生(3年女子、千葉県出身)を半田スカラシップの「遊学生」として選抜した。 学生は同国を訪問し、農業事情を視察しメコン大地にこの宇宙かぼちゃの種を、広げたいと嬉しそうに夢を描いている。

この「種」はすでに地元でも、いくつもの「実(成果)」を付けたようだ。
会場で配布された種が県内の学校で、どんな取り組み(学習素材)になるか気になる。

私の頭で描いて見た「絵」は、どうにか多くの人(鑑賞者)から喜んでもらえたようだ。 今度は植える人たちの「感性」に期待したい。
いまからどんな絵の完成になるか、届く報告が楽しみだ。

カンボジア王国政府観光省顧問 谷川 政敏

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