「名もなき詩人」同好会コミュの2014・9・１裁判　論告要旨

大麻取締法違反　　　　　　　　　　　　　　　　　被告人　関　　　千　尋
１、事実関係
本件公訴事実は，当公判廷で取調べ済みの関係各証拠により，その証明は十分である。
しかるに、弁護人及び被告人は，大麻取締法は，憲法13条，14条、19条，２５条２項に違反して無効であるから，無罪であるなどと主張しているo
しながら，大麻取締法が憲法各法条に違反していないことは、多くの確立された判例（平成12年8月1日，名古屋高等裁判所判昧等）により，認められているところであり、要するに本件公訴事実は，証明十分である。

２、情状
①大麻は、その薬理作用により、これを使用する者の心身に重大な害悪を及ぼすことは公知の事実であり，いかなる態様のものであれ，厳罰が必要である。
②被告人は，10グラムを超える大麻を所持したもので，犯情悪質である。
③被告人は，捜査段階においても当公判廷でも大麻の効用をるる主張している上，検察官調書においては，「大麻を他の人に吸わせることでその人に生きる希望を持たせるなど人助けにもなっている」と供述しており，大麻の害悪を不特定多数の者に拡散させることに何らちゅうちょがなく，むしろそれを広く推し進めるべきであると主張しているのであるから，その規範意識の欠如ぶりには甚だしいものがある。
加えて，被告人が，本件大麻の入手場所等を秘匿していること，今後も大麻と関わりを断つ気はないと述べていることからすれば，被告人が再犯に及ぶことは確実というべきであり，この際，被告人を相当期間矯正施設に収容し，徹底した矯正教育を施して更生を期するのが相当である。
３、求刑
よって，相当法条を適用の上，被告人を
　　　懲役1年
に処し，押収してある大麻は，これを没収するのを相当と思料する。
以　上