テストで「光のスペクトルは何色(なんしょく)でしょうか」と問われたら、それは科学ではなく言語学のテストである。今日の日本では赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色が定着しているが、古代では5色と表現されていた。ドイツでは5色、スウェーデンでは6色(赤・黄・青・緑・桃・藍)と認識されている。 イギリスでは7色と認識されているのは、アイザック・ニュートンがプリズムに白色光を当てると色が分解されスペクトルが生じるのを発見し、著書に7色と書いたことに由来している。日本には江戸期に、このニュートンの研究が蘭学者によって導入されたことが、江戸期以降7色という通念が定着した原因である。All aboutの記事にある「昔から7色という美意識を貫いてきた日本人」という記述は、誤っている。 イギリスでは光のスペクトルについて、“Roy G. Biv”という人名のような覚え方が定着している。 http://en.wikipedia.org/wiki/Roy_G._Biv >Roy G. Biv is a mnemonic for the sequence of hues in the visible spectrum, in rainbows, and in order from longest to shortest wavelength: >Red, Orange, Yellow, Green, Blue, Indigo, Violet >Another way to remember it is: >Richard Of York Gave Battle In Vain.(ヨーク公リチャードは戦いを挑んだが無駄だった) なおここで言う“Richard of York”は、ヨーク朝のリチャード三世ではなく、その父のことである。