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元清水市民コミュの三保の松原・世界遺産登録

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世界遺産委員会の登録可否の審議は、1件につき10分程度で終わることもあるが、22日の富士山に関する審議は約50分間に及んだ。

 19人の委員国代表が発言し、ほとんどが三保松原を含めた一括登録を支持、富士山の美しさなどの説明に時間を割いた。

 マレーシアの代表は「富士山以外の構成資産の知名度は高くないが、文化や歴史的な背景から見て三保松原も不可分な要素だ」と登録を強く支持。ドイツ、フランス、インドなどの委員も同様の意見を述べた。

 議長が登録決定を宣言するハンマーを鳴らすと、会場の日本代表団メンバーは万歳や拍手、握手をして喜びを表した。他の国の委員から抱きしめられ、祝福を受ける姿も。厳しい表情だった文化庁の近藤誠一長官も満面の笑みで喜びの輪に加わった。

 横内正明・山梨県知事は英語でスピーチし、「登録決定は、日本国民全ての喜びだ。環境保全に力を注ぎ、世界中から愛される富士山を目指す」と述べた。三保松原が構成資産として認められ、川勝平太・静岡県知事も英語で「富士山を守り、後世に継承し、富士山のように美しい国づくりをする」とまくし立てるようにスピーチした。


讀賣新聞・最終更新:6月22日(土)23時50分

コメント(1)

日本文化の象徴、世界の舞台へ−−。22日のユネスコ世界遺産委員会で富士山の世界文化遺産登録が決まると、会議があったプノンペンで、富士山のふもとで、拍手と歓声がわいた。当初は難しいとみられた三保松原(みほのまつばら)(静岡市)も含めた一括登録が伝わると、「この時を待っていた」と住民が喜びをかみしめた。「覆すのは不可能だと思っていた」(川勝平太・静岡県知事)という状況からの逆転登録の背景には、政府代表団と地元の熱意があった。

 ◇20分続いた十数カ国の「応援演説」

 議長が「採択」の木づちをたたくと、近藤誠一文化庁長官ら日本からの出席者は一斉に立ち上がり、喜びをあふれさせた。イコモスから除外が勧告されていた「三保松原」はまさかの大逆転で登録資産入りを果たした。その要因は、世界遺産委員会での十数カ国もの多数の委員国による強力な「応援演説」だった。

 ドイツの代表団は「三保松原は、世界で最も卓越した景観ポイントの一つだ」と絶賛。マレーシアの代表団も「三保松原はとても重要で文化的価値がある。距離ではなく、重要なのは富士山との関係だ」とイコモス勧告に疑問を呈した。

 他にも、富士山を含む景観が日本文化を語る上でいかに重要かを訴える意見が相次いだ。既に世界遺産としては「登録」勧告が出ている案件での激論は異例。イコモス勧告に異議を唱え、三保松原の登録を訴える各国の意見表明は、約20分間も続いた。【福田隆、プノンペン樋口淳也】

 ◇外交体験生かした近藤長官

 近藤長官は外交官出身。新規案件の審査が始まる4日前からプノンペン入りし、旧知の各国政府代表に粘り強く説明を続けていた。豊富な外交経験とリーダーシップが三保松原の逆転登録を生んだ。

 富士山と三保松原について、近藤長官はプノンペンに赴く前、「欧米と日本では、有形・無形の遺産の認識の仕方が異なる。プノンペンでは、あくまで三保松原が信仰、美術、景観のいずれにおいても富士山の一部であることを主張してくる」と繰り返し語っていた。心の中にあったのは、2007年に文化遺産に登録された「石見銀山」(島根県)と11年の同、「平泉」(岩手県)の成功体験だった。

 ユネスコ日本政府代表部大使として関わった石見銀山は当初、イコモスが登録延期を勧告。だが、各国政府代表に「開発が進んでも、銀山周辺には自然がそのまま残されている」ことを強調し、逆転登録に。文化庁長官として直接関わった平泉も、当初の構成資産のコンセプトを練り直す柔軟さを見せ、登録に導いた。【中澤雄大】

 ◇地元は「天に祈り通じた」

 「日本人の美意識が世界に伝わった」。100年以上、三保松原で営業を続ける老舗「羽衣ホテル」のおかみ、遠藤まゆみさん(55)は声を弾ませた。

 松林の続く砂浜から駿河湾越しに望む富士山は数々の浮世絵に描かれ、45キロという距離を超え、遠藤さんら地元住民は富士山を身近に感じている。4月末に除外勧告を受け「言葉でうまく説明できない日本の感覚を認めてもらうのは難しいのかも」と思っていただけに、驚きは隠せない。

 22日は世界遺産委員会の審議に合わせ、自ら作詞作曲した「三保の松原再生音頭」をホテルの庭で歌った。

 ♪富士のおやまに恋焦がれ 三保の松原手を伸ばす 四十五キロの道のりも 遠くはないの恋の道−−。

 まさに「天に祈りが通じた」という。音頭では「天つ乙女よ舞い戻れ」「常盤の松よとこしえに」など再生への思いも歌った。三保松原はかつては東海道随一の白砂青松の地だったが、高度成長期、付近の河川で砂利が大量に採取されると海岸浸食が進み松枯れも深刻化しているからだ。

 「はっきり言って今の景観には満足していない」と遠藤さん。遺産登録に浮かれるだけでなく、かつての美しい景観再生への一歩にしなければと肝に銘じている。「私たちは松原と一心同体。維持していくには人の力が不可欠で、世界の景色となった三保松原を、いつまでも守っていく」【荒木涼子】

毎日新聞より

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