ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

馬淵澄夫代議士コミュの今週のまぶちNEWS(08.3.8)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
タイトル『イージス艦事故』


 去る2月19日午前4時7分、海上自衛隊の
イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突し、
清徳丸の乗組員2名がいまだ行方不明となっています。

 事故の原因究明については今後の捜査を待たねば
なりませんが、事故後の防衛省の対応のまずさには
目を覆うばかりです。

 防衛大臣に一報が届くのに1時間半もかかっただけでなく、
大臣をはじめ、防衛省側の説明が二転三転するなど、
その対応は国の安全保障を担う組織として
あるまじきものです。

 この事故を受け、2月26日の衆議院安全保障委員会において
防衛省改革に関する集中審議が行われました。
予算委員会の真っ只中で道路問題の追及に精力を
傾けておりましたが、安全保障という国の最大の使命に
からむ問題でもあり、私も急遽質問に立ちました。


■大臣答弁の変容

 石破大臣が衝突12分前に乗組員が視認しているとの
報告を受けながらも、公には2分前に視認と発表したこと
について「隠蔽」との指摘がなされました。

 この件について同僚の民主党渡辺周議員の質疑に
続いて、大臣答弁の矛盾を指摘しました。

 22日の安保委員会で石破大臣は、
防衛省に対しては「これも調査中、あれも調査中と言うのは
やめろと私は申し上げました」と答え、そして
「まだ確認中ですがという注釈をつけた上で出せるものは
出したい」と情報開示に対して前向きな姿勢を示していました。

 しかし26日の委員会で大臣は、「注釈つきで出せるものは出す」
としていたものを、「まだ確認されていないものは出してはいけない」
と完全に答弁を変えたのです。
その点を指摘すると、答弁を変えたことをあっさりと認めてしまいました。

 おそらく、大臣は「12分前に視認」の事実を知っていたのが
バレたので、答弁を変えてきたのでしょう。
言い換えれば、この「12分前に視認」という事実には
「出してはいけない」ファクト、また新たな事実が隠されている
かもしれないとの証左とも思えます。

 石破大臣は、答弁を変え何かを隠しているように見えて
仕方がありません。もちろん、防衛省改革に対しては
並々ならぬ意気込みを持って臨んでおられるのは
理解しているつもりですが、それでもなかなかに
大変な組織なのでしょう。



■問題の本質

 情報伝達の遅れは防衛組織にとり致命的です。
昨年10月の空自のF2戦闘機の事故は原因判明から
大臣に報告されるまで2日を要し、中国潜水艦の
領海侵犯事件でも海上警備行動が発令されたのは
領海侵犯から2時間40分後とこれまでも
情報伝達の遅さが繰り返し指摘されてきました。

 しかし、その教訓が今回も活かされておりません。
これまでの情報伝達システムは、現場の自衛官から
陸海空それぞれの幕僚監部に報告が上がり、
同監部の担当官から内局の担当課長と局長に説明、
内容を理解した局長ら内局幹部が大臣や大臣秘書に
報告を上げることになっています。

 今回の事件で内局は情報を40分間もプールしていました。
海上幕僚監部から防衛大臣への報告が50分後と遅れた点について、
報道官は「担当者が事実確認などを行ったうえで、次官や局長に
段階的に連絡したためだ」と釈明しています。

 緊急事態に制服組が直接大臣に報告できない体制が、
対処の遅れを助長したとも指摘されています。

 今回の事故後の対応など、一連の防衛省不祥事に
潜む問題の本質はどこにあるのでしょうか。


 自衛隊は、陸海空自衛官からなるいわゆる「制服組」と
国家公務員試験?種試験など、一般の公務員として採用された
内局と呼ばれるいわゆる「背広組」から構成されます。
今回の事件をはじめ、度重なる防衛省の不祥事は両者の
軋轢(あつれき)が根本にあると考えます。

 民主主義国家の源泉となる文民統制(シビリアンコントロール)
ガいつの間にか背広組(文官)による制服組(武官)の支配、
つまり「文官統制」に置き換わってしまっているのです。

 防衛省設置法に基づき、内局に置かれる参事官制度はその象徴です。
現在9名の防衛参事官が置かれており、防衛省の基本的方針の
策定について大臣を補佐することとされますが、
制服組が就くことはありません。

 政治家(文民)が脇に置かれ、キャリア官僚(文官)が支配し
都合の悪いことは隠蔽し、情報を操作する。
これは自らの立場を守るための税金の無駄遣いを
行ってきた厚労省、あるいは国交省など、今、槍玉にあがっている
官僚組織の腐敗の構図に通じるものがあります。

 しかし、この現象が普通の役人ではなく国民の生命を
守るべき自衛隊に起きているとすれば極めて重大な事態です。
自衛官が官僚同様「事なかれ主義」の小役人に堕してしまっては
国の安全は望むべくもありません。

 いずれにしても、実務に精通していると言われる
石破大臣をもってしてもなかなかに改革が進まない現状を
見るにつけ、この国の国防の脆弱さを感じずにはいられません。
それこそ、制服組の防衛参事官など枢要な立場への任命、
さらには政治任用などを徹底して進めなければなりません。



                      (了)




※先日の「まぶちNEWSに関して」の
トピックで書かせて頂いたように
3月22日分を持って私による『まぶちNEWS』の
UPを終わらせていただきたいと思います。

当初、これを持ってこちらでのUPは終わろうと
思っていましたが、「続けて欲しい」との
有難いお声を頂き、3月29日分から新たに
UPしていたいただく方を探し、お願いしました。

これからもその方により
こちらで『まぶちNEWS』を
引き続きUPしていきますので
どうぞよろしくお願いします。

          トピ主より

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

馬淵澄夫代議士 更新情報

馬淵澄夫代議士のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング