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ブッダとその弟子が好き!コミュのアジャセ王が予言をうける経 1/3

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勝手にトピ立て失礼します。『阿闍世のすくい』という本に、いい話が載ってたので、転記してしまいます。漢字は入力しずらいので、カタカナに勝手に変えたりしています。


阿闍世王が予言をうける経(大正大蔵経14−777上)


〔私は〕このように聞いている。あるとき仏は、ラージャグリハのギシャク山におられた。アジャセ王はさっそく仏を招待した。仏は馳走にあずかったあと、祇【さんずいに亘】にもどった。
王は祇婆に相談した。「今日は仏を招待し、仏は食事を召し上がって下さった。次にはどんなよいことをしたらいいだろう。」祇婆は言った。「灯明をたくさん献じてさしあげるのが一番よろしいでしょう。」そこで王は百斛の麻油を用意するよう命じ、宮門から祇【さんずいに亘】精舎に赴いた。

 そのとき一人の信心深い老婆がいた。彼女は常に仏に供養したいと思っていたが、なにひとつ財産をもっていなかった。〔しかし〕王が右のような功徳を行ったのをみて、大感激し、乞食をして2銭を手に入れ、油屋へいって油を買った。
 油屋の主人が尋ねた。「お婆さんのような一文なしが2銭もめぐんでもらったのに、食べ物を買って命をつなごうとせず、こんな油を買ってどうするのかね。」

老婆がいった。「仏の世に会うのは難しいもの、百劫に一度会えるくらいだ、と私はきいております。私は幸運にも仏の世に生まれあわせました。それなのになんにも供養するものがありません。今日、王が大功徳を施したのを見て、溢れるほどの大きな感激が私におきました。私はまったくの貧乏人ですが、なんとしても灯明をひとつ〔仏のために〕ともし、来世のための善根を植えようと思ったのです。」

それを聞いて油屋の主人は彼女の真心に感じ、2銭で油は2合しか買えないのに、3合おまけして、あわせて5合くれてやった。

 老婆は仏の前にいって灯明をともした。〔彼女は〕この油は夜中まではもたないだろうと考えて、次のような願をたてた。
「もし私が将来、仏のように悟りが得られるなら、この油が夜通し消えずに燃え続けますように。」
そして礼をすると立ち去った。

王がともした灯明は、火が消えたり、油がつきたりした。そばに人がついているのに、いつもどれかが消えた。
老婆がともした灯明ひとつだけはあかあかと、他の灯明に格段の差をつけて、夜通し燃え続けた。油も尽きることなく、翌朝まで燃え続けた。老婆がまたやってきて、〔仏に〕頭面作礼し、手を合わせながら後方にさがった。

仏が目連にいった。「空が明るくなってきた。灯明を消しなさい。」目連はいわれたとおり、次々に灯明の火を消していった。どの灯明も消えたのに、老婆の一灯だけは、三度消してもまた火がついた。そこで〔目連は〕袈裟をかかげて、それをうちふったが、灯明はかえって輝きをました。〔目連は〕今度は神通力で旋風(つむじかぜ)を引き寄せ、それを灯明に吹きつけたが、老婆の灯明はますます燃えあがり、上空の梵天世界を照らし、同時に三千世界を照らした。そのため、ありとあらゆる人がその光を目撃した。

 仏が目連に言った。「よしなさい。よしなさい。これは未来仏の光明がもつ功徳なのだ。おまえの神通力で消せる代物ではない。老婆は過去の世で、百八十億の仏を供養し、前世の仏から予言を受けたのだ。『一所懸命、経法をもって人民を教え導きなさい』と。〔ただし〕今のところまだ布施の行を完成していない。〔だから〕彼女はいま貧乏で一文無しなのだ。今後30劫へると、功徳が完全にそなわり、仏になることができ、須彌灯光如来至真と呼ばれるようになる。〔この仏の〕世界には太陽も月もない。すべての人民の体から大光明が発し、宮殿のすべての宝石が互いに照らしあって、トウリ天上の〔様を〕呈するのだ。」

 老婆はこの予言を聞いて喜んだ。そしてたちまち身もかるがると地上百八丈の空中に上昇した。そしてまた降りてきて、〔仏に〕頭面作礼すると立ち去った。

コメント(6)

そう!おそらく絶版だと思います。
いい話だと思うので、いろんな方のコメントがもらえたら嬉しいですね。

神通力第一の目連さんも、こう料理されては形無しです。
”ボクだって阿羅漢なのに・・・(o´・ω・`o)ショボン”といったところでしょうか?
釈尊も、知ってるなら早くやめさせめてやれよ、と思ってしまいます。
今、コミュ紹介文にしているのは、これ ↑ です。
アジャセが老婆の献灯のきっかけを作っていたり、二合では夜明けまで持たないはずの灯りが持続したのは、油屋のサービスのお蔭かも、とか、サブキャラが活きてますね、この挿話は。
>>[5] お久しぶりです。一時期、心理学の「阿闍世コンプレックス」にハマっていたのでこの本も古本屋でアンテナに引っかかりました。各種経典から阿闍世が登場する場面だけを抜粋した『阿闍世のすくい』と、阿闍世王経を完訳した『阿闍世のさとり』、どちらも楽しく読めました。
 『阿闍世のさとり』のほうは、替え歌トピの、「復活のイデオン」の替え歌に利用していますよ。

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