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リレー小説を作る会コミュの戦国動乱

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初めまして!
このコミュニティーを見て楽しそうで僕も仲間に入りたかったのでトピを作ってみました。
良く見て見ると戦国時代をテーマにしたリレー小説が無いことに気付きました。
戦国武将のイメージを壊してしまっても…
架空のキャラクターを参加させても…
史実に沿わなくても…
全然構いませんので自由に書いてみて下さい。
僕もたまに参加します。

コメント(13)

ここは九州の南の端、薩摩の国。鹿児島湾に面した山城「多賀山城」である。この城は難攻不落の城として、島津氏、伊東氏の間では評判だった。そこの本丸である。城主、島津家久は日向の国伊東氏の動向について、家臣らと謀議していた。彼は齢35。袴姿で、意気盛んな大丈夫だ。口髭を生やしている。
古参の家臣の一人種子島家成が発言する。彼は頬髯逞しい、豪放な武人だ。
「伊東忠清も今、弱体化しています。今こそが攻める好機かと思います」
同じく家臣の伊集院惟近がそれに反論する。彼は比較的新しく家臣団に入った人材だった。つるんとした顔で髭は無い。
「今、日ノ本の国の中央では、織田信長という武将が、天下を掌握しつつあると聞き及んでいます。あの武田信玄の息子勝頼も長篠でやられたとの話です。家久様天下に目を向けてください! 伊東忠清とは和議を結ぶべきです」
家久は黙って二人の家臣の話を聞いていた。そして徐に口を開く。
「忍びの者を中央に遣わすことにする。伊東は攻め滅ぼす。それで今日の談義は終わることにする!」
このように薩摩の国で家久が方針を決めている最中、日ノ本の国の中央では……。【続く】

★全然調べずに書いたものなのでお目汚しすみません(汗) 時代考証もムチャクチャです。とりあえず、書いてみました……。

日ノ本の中央、尾張では織田信長が軍議を開いていた。
内容は長篠の戦で勝利した事による武田の処断と今後の方針である。


背丈は普通、見た目は細め、声は甲高い。
しかしその風貌からは想像がつかないほどの威圧感は配下の将ですら畏怖してしまう。



★すいません。あんまり書けませんでした。
「お前に織田信長の身辺調査の任を与える」
多賀山城二の丸。つるんとした顔の家久家臣、伊集院惟近は薩摩の忍び、朝美遊馬に命令を下していた。遊馬は二十代半ばの、その黒い瞳が特徴的な女性だ。
惟近はいつもこのくのいちを見ると、目のやり場に困ってしまう。遊馬は小袖姿ながら、胸が非常に大きいのだ。それが服越しでも分かる。
「お方様は伊東氏追討の命を下した。それは残念なことだ。今、中央では、信長が急速に勢力を拡大していて、我が島津も争っている時ではないのにな……」
惟近は続ける。遊馬は黙って聞いていた。
「信長があまりにも危険だとお前が判断した時は、この武将を頼れ」
惟近は懐から文書を取り出した。その一文字目には「明智様」と書いてあった。
「明智光秀、それがその武将の名前だよ。わが島津とも内通している有能な男だ。さあ、行け! 遊馬よ」
「はっ!」小さいが明瞭な声で遊馬は返事した。
こうして、薩摩の忍び、朝美遊馬は薩摩の国を後にしたのだった。【続く】

★「朝美遊馬」でいいですか?(汗) 

遊馬は旅芸人の格好で、尾張の国へと入った。
戦の続くこの時代、理由もなく一人旅をする女など、いるわけがない。
男の忍は旅僧や、商人、浪人に変装するのが常であり、その方が怪しまれないのだが、豊満な胸を持つ遊馬が男に化けるには無理があった。

そんな無理な変装をするよりは、得意な歌や踊り、色香を使って路銀を稼ぎながら旅する方が、遊馬にとっては、容易かった。

力ある武将に声をかけられ、一夜を共にするような事があれば、思わぬ情報を仕入れる事もできた。

(さて、ここまで辿り着いたはいいが…問題はどうやって信長に近付くか、だな。)
城下町を歩きながら、遊馬は思案した。


★歴史に疎いので、どこまでが実在の人物や地名で、どこからが架空なのか、わからず四苦八苦しました。こんなんでよかったのかな。あせあせ(飛び散る汗)お目汚し、すみません。朝美遊馬でいいと思います。
(誰かいい女はいないかのう……)
羽柴秀吉は岐阜の城下町を一人で歩いていた。
彼は信長の家臣。農民から一気に出世した男だ。
有能な男なのだが、女に目が無いのが玉に瑕だ。
おねという連れ立った妻がいながら、こうして、他の女探しに余年がない。
そんな秀吉だったが、一人の女旅芸人に目が留まった。
(おおっ! いい女!)
その目の先には遊馬が居た。遊馬は茶屋で団子を食べているところだった。
秀吉はいきなり接近する。隣の席にわざとらしく座る。
「名は何と申す?」
いきなりのアプローチだ。
遊馬は観察した。すけべそうな男だと思った。だから……。
「いきなり女性にそんな声をかける侍はいないぞ」
こう言って断ろうとした。
しかし、秀吉は手を握ってきた。
「金は幾らでも渡すから、わしのところに来てくれぬか?」
「し・つ・こ・い!」
遊馬は手を振り払うと、茶屋を後にした。
これが、後の天下人豊臣秀吉と、遊馬の運命的な出会いだった。

★大風呂敷を広げましたが、この後を書いてくださる方がいたら助かります。
もし、声をかけてきたのが、かの有名な羽柴秀吉と知っていたなら、迷うことなく、彼の誘いに応じただろう。
織田信長の重臣として、数々の功績をあげ、異例の出世を果たした男の名は、遥か遠い薩摩の国にも聞こえていた。
信長の身辺調査の任務を与えられている遊馬にとって、秀吉への接近は、願ってもない事だった。

しかし、そんな有能な男が、まさか城下町の茶屋で、供も連れずに女あさりをしているとは思わなかったし、風貌にも言動にも、おおよそ大物らしさがなかった。

(全く、品のない男だ。いくら旅芸人相手だからとはいえ、露骨すぎる。金は幾らでも…などと口にしていたが、あのような男にそんな財力があるものか。まったく、人を侮りおって!)

胸の谷間をチラチラと覗き込みながら、手を握ってきた猿顔の男のことを思い出すと、怒りがふつふつと湧いてきた。
こんな感情を抱くことは、くの一としては失格だ。
例え、力を持たない、身分の低い侍でも、思わぬ情報を持っていることはある。
与えられた任務のため、主君にとって役立つ情報を入手するためならば、どんなことでも厭わずやるのが、一流の忍。
しかし、遊馬は、一流の忍であるために、女としてのプライドを全て捨て去ることは、出来なかった。

(いつまでも旅芸人の格好をしているから、あのような輩に声をかけられるのだな。)

信長の身辺を調査するならば、女中として信長の居城に上がるのが、もっとも手っ取り早い。
遊馬は町人の娘に姿を変え、岐阜城を目指した。


★旅芸人ではなく、歩き巫女に変装させればよかったと、今更後悔。
遊馬は岐阜の城下町に入った。大勢の人々で賑わっている。修験道の山伏みたいな男から、農民風のみすぼらしい格好の人々、威張っている侍から、色鮮やかな着物を着た町人風の人々……。遊馬は自分の故郷薩摩との差を感じた。
遊馬はちなみに、色鮮やかな赤の着物姿だ。目立つ姿だが、遊馬はそういうところは派手だ。
さて、ずっと尾張の国に入ってから歩き通しだったので、遊馬は旅籠に入った。
愛想のいい、町人風の若い男が「いらっしゃい!」と元気のいい声で迎える。
「私、堺の商人の娘です。一晩、泊めていただけませんか?」
男は遊馬の胸元をちらりちらりと見ながら「二十銭になります。前払いです」と顔を赤らめながら、話した。
そんな男の姿を見ると、遊馬は「これだから男は扱いやすい」と思ってしまう。
先日のいきなり話しかけてきた侍風の男にしても、女には弱すぎると思う。
遊馬はお金を払い、部屋に男に案内されながら、そんなことばかり考えていた。
部屋は四畳半で狭かった。真ん中に囲炉裏がある。遊馬はそこで草履を脱ぎ、足を投げ出した。「はあ〜」と大きなため息をつく。
遊馬は仰向けに横になった。すると睡魔が襲ってきた。
遊馬は気付かなかった。彼女を追ってある人物が近づいてきたのを。
障子に人影を見ながら、遊馬は深い眠りについた……。【続く】

★当時の人々ってどういう生活をしていたんですかね? かなりそのあたりいい加減です……。続き書いてくれる人いるかしらん?
!

遊馬は突然目を覚ました。
何か自分にせまる殺気めいたものを感じたからだ。
反射的に自分にせまろうとしている大男の首元に小刀をつきつけていた。

「おお、お見事、お見事。さすが御館様のおっしゃる通りじゃ」

聞いたことのある声。
大男の後ろに見覚えのある侍風の男が座っていた。

「熟練されたくのいちというものは、例え眠り薬を飲まされていたとしても、殺気を感じればすぐ目を覚ます・・・と。いやあ、それにしても御館様はたいしたものじゃ。わしの話を聞いただけでくのいちと見抜いてしまうとは。ははは、おかげで久しぶりに、うつけ者!、と怒鳴られてしまったわい、かははははは」

そうやって、怒鳴られたと語るわりには笑う男は笑い続けた。まるでその御館様という男に怒鳴られたことが嬉しいことのように。

「さてさて、そろそろ、その小刀をしまってくれんかのう。先ほどの殺気はそちを試しただけじゃ。」

そんなことを言われても遊馬は警戒をゆるめない。
しかし、その侍風の男は聞き捨てならないことを言っていた。・・・御館様、と。
手下の話だけを聞いて自分のことをくのいちと見破るほどの男とは、・・・まさか。

「かははは、その、まさかじゃよ」
侍風の男は、こちらの気持ちを読んだようだ。茶屋で出会った時と同じように、へらへらと笑うたいしたことのないような男に見える。
しかし、油断ならぬ男であることは察知できた。

「おそらくお主はこの尾張の国に来た忍びであろう?、もちろんねらいは御館様であろう?、かははは、喜べ、御館様が興味をお持ちじゃ。そのくのいちをわしのところに寄越せとな」

くっ
何たる不覚。こんな簡単にばれてしまうとは。

・・・
しかし、考えようによってはこれは好機なのでは?
あの信長が、自分から会いたいと言っているのだ。
しかし、同時に危険なことでもある。

どうする、この小男の誘いに応じるか。それとも、ここは立ち去るか。この二人相手に逃げるだけなら、何とか出来るだろう。
「私を招いて、どうするつもりだ。」
小刀を突きつけたまま、遊馬は問うた。
どんなに睨みつけても少しも動じず、ヘラヘラとした調子の猿男の様子が、酷く癇に障った。

「ただ、少しばかり旅の話を聞いて、得意の歌と踊りを披露してもらうだけじゃよ。御館様は、美しい旅芸人に化けるくの一に、強い興味を示しておられる。」
「ふざけるな!それだけで解放するわけがなかろう。いったい何が目当てだ!」

遊馬は、薩摩の惟近より預かった「明智様」と書かれた書状のことが、気になった。
信長の重臣である明智光秀は、島津家と内通している。
内容に目を通してはいないので、中に何が書かれているかはわからないが、万が一これが信長の手に渡るようなことがあれば、明智光秀の立場は危うくなる。

書状は、晒にまいて肌身離さず隠してあるから、今はまだ、敵の手には渡っていない。
しかし、この男の誘いに応じて、信長の元へ行くとなると、話は別だ。
城についた途端、殺され、密書を奪われることもあるだろう。


「ふははははは!もし、お主を殺そうだとか、お主の持ち物を改めようだとか思えば、初めからそうしておるわ。御館様も、それはそれは優秀な忍びの集団を召し抱えておられる。彼らに命じれば、殺気を立てずにお主を殺すことも、お主に気取られずにお主の体を改めることも、縛り上げて無理やり城に連れ帰ることも、全てできたであろうよ。」
小男は大声を上げて笑った。

本当に遊馬に対し、そこまでの芸当をやってのける忍びがいるかどうかはわからない。
が、対忍び用の忍びが存在する事は確かだ。

破竹の勢いで日本統一を進める信長の配下ともなれば…あるいは…。
遊馬は思案した。
相変わらず、二人の男への警戒は欠かさない。

「まったく、どこまでも疑い深い女子よのう。仕方ない。本当のところの事情を少し、話してやろう。実は、御館様はな、自国に探りを入れにくる忍びを見つけると、必ずと言ってよいほど城にお招きになるのだよ。」
小男はやれやれという風に首を振った。
「お主に尋ねることは、本当に、どこの国から、誰に使わされて来たか…くらいのものさ。この程度のことは、別の忍びにお主の後をつけさせれば簡単にわかることだし、正直に答えようと、嘘をつこうと好きにすればよい。ただ…もし、御館様がお主を気に入れば、お主は織田家の城内の様子や、兵力の全てを目にする機会を与えられることになる。そういう意味では、正直に答えておいた方が良いと、わしは思うぞ。あのお方は、なんとも鋭いお方じゃからのう。」

織田家の城内の様子や、兵力の全てを目にする機会!?
俄かには、信じがたい話だが、もしそれが本当なら、確かにまたとないチャンスだ。
しかし…
「そのような事をして、織田家になんの得がある。」

フッ…
遊馬の発言を鼻で笑い飛ばしてから、小男は言った。
「御館様は自分の力に絶対の自信を持っており、優秀な忍びに自分の情報を握らせることは、他国に自らの力を知らしめる絶好の機会…とお考えなのじゃよ。」

なるほど。
それならば、確かに筋は通っている。

遊馬は決意した。
万が一の時は、書状の抹消を優先し、自ら命を絶つことも。

そして、厳かに言った。
「わかった。お招きに預かろう。」

旅籠を出ると、その小男は全く表情も豹変した。あの時のすけべ男だ。遊馬にいやらしいことばかり話してくる。
「お主、男との体験はまだか?」
「なぜ、そのようなことに答える必要がある?」
「今の若いおなごの事情を知っておく必要があると思ってな」
「たわけ!」
遊馬にはこの秀吉という男の度量が分からない。しかし、街中でどこで誰に話を聞かれている分からない状況の中で、こういうったことを聞いてくるのかもしれない。
そうこうして歩いていると、岐阜の大通りに出た。人の出入りも早くなる。
「わしにはおねという女房がいてのう……」
秀吉は語りだした。
「そのおねがどうしたのだ?」
「いい嫁なのだが子供が出来ぬのだ……」
秀吉は急にしゅんとした表情になった。その表情には寂しさが漂っていた。
「お主にも会わせてやりたいのう……」
遊馬は何も言えなかった。秀吉という男の胡散臭さに見える本音の部分のような気がした。
「さて、御館様に豆腐でも買っていこうかのう……」
秀吉は店に入ると、遊馬を尻目に、三丁買っていった。
「御館様も喜ぶぞ」
秀吉は心なしか嬉しそうだ。それは豆腐のこと以上に、遊馬を目通りさせることがあるのだろう。
そこから二町ばかり歩いて、岐阜城の表門が見えてきた。
遊馬は気を引き締めた。いよいよあの信長だ。(続く)
「これが例のくの一か。猿。」

信長の言葉に、猿と呼ばれた小男は、「はっ!」と応えて平伏する。

(なるほど、この小男、羽柴秀吉か。そして、これが信長…。)

背丈も、体格も決して大きい訳ではない、白く整った顔をした男…というのが、遊馬の信長に対する第一印象だった。
しかし、対面してすぐ、彼がただ者ではないと、分かった。
切れ長の目は、常に油断なく光っており、自分に逆らう者があれば、すぐにでも切って捨てそうな気迫がある。

「どこから来た?」
「薩摩の国より参りました。」

遊馬は、短く答えた。

「誰の命で来た?目的は?」
「お使えする島津家のため、日ノ本の国中央の、動向を探りに参りました。」

すぐにばれる嘘をつくほど愚かではないが、だからといって、何もかも正直に打ち明けるつもりもない。

質問の内容は、秀吉の言った通りの内容であったが、まるで尋問を受けているかのような重圧があった。

「島津が我ら織田家の動向を?」

何が可笑しいのか、信長は急に笑い出した。

「未だに九州の平定も叶わぬ島津ごときが、天下をとるつもりか?」

遊馬は、顔にこそ出さなかったが、信長の言いように憤りを感じた。

信長は、腹を抱えて笑っている。
しかし、笑い声をあげているのは信長だけで、傍に控える武将の間には、緊張感が漂っていた。

「お前もそうは思わぬか、光秀。」

ひとしきり笑った後、信長は近くに控える武将の一人に声をかけた。
光秀と呼ばれた武将は、整った顔立ちの、どこか胸に一物秘めているような男だった。遊馬は影のある男だと思った。
「御館様、恐れながら申し上げます。ゆめゆめ、島津を九州の一豪族だと言って侮ってはなりませぬ。後で、手痛いしっぺ返しが来ますぞ……」
と光秀が言いかけた時だった。信長から杯が、光秀の眉間に飛んできた。
「……!」
遊馬は息をのんだ。
光秀はのぞけった。しかし、すぐに立ち上がる。額から血が出ていた。
「光秀! お前の説教など聞きとうないわ! この場で成敗致そうか!」
信長はもの凄い形相で、光秀を睨みつけていた。光秀は静かにその場に平伏している。
「まあまあまあ、御館様、その辺で……」
秀吉が一言添える。信長はその声を聞いて、少し落ち着いたようだった。
「酒が不味くなった。遊馬とやら、ゆるりといたせ。まあ、島津が束になってかかってきても、わしには敵わぬだろうがな、ははは」
遊馬は内心思う。島津の強みは琉球との貿易だ。信長ともあろう者がそのことを知らないわけでもあるまいに……。
こうして、遊馬は信長との目通りを後にした。
岐阜城の二の丸の一角の部屋に案内された、遊馬だったが、肝心の光秀との面会がまだだった。
こちらから、くノ一の忍法で忍び込むか、それとも待つか、遊馬は迷った。
(続く)
しかしながら、遊馬は、少し考えを巡らせた後、忍び込む事を諦めた。
目の前に光秀がいると思うと、少々気が急いたが、どう考えてもリスクが高すぎる。
今も、微かだが視線を感じる。恐らく見張りの忍びだろう。
敵国の忍びを城内に招いているのだから、警戒するのは当然の事だ。

(見張りつきの敵の居城でゆるりといたせ、と言われてもな…。信長はこれから私を、どうする気だ?)

遊馬が小さく溜息を漏らした時だった。

「待たせたのぅ。」

暢気な口調で言いながら、秀吉が部屋に入ってきた。
「あんな形でお開きになってしまったからのう。お館様が大層不機嫌でな…。」
相変わらずヘラヘラとわらってはいたが、主君のご機嫌取りに苦心したとみえ、その顔には疲労の色が見えた。

「まぁ、あれはお主が悪い、というより、光秀がのぅ…。」

秀吉は、軽く溜息をついた。
島津を侮るな…という換言の内容を批判しているのか、主君の性格を理解していない振る舞いを批判しているのかは、遊馬にはよくわからなかった。

「そんなわけでの。お主に織田家の城内の様子や、兵力の全てを知る機会は、与えられなそうじゃ。すまんの。代わりといっては…このあと、わしの屋敷にこぬか?」

思いもよらぬ誘いに、遊馬は驚いた。
自分が島津のくの一と知りながら、屋敷に招くとは…。
しかし、見張りのいる前で堂々と招くのだから、信長に報告されて困るような話をするつもりはないのだろう。
もしかすると、茶屋で声をかけてきたときのように、下品な事を考えているのかも知れない。

(さて、どう返事をしたものか…。)

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