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読漫コミュの再読あれこれ

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何度でも読み返すのがマンガ。
読み返すたびに発見があるのマンガ。
それが素晴らしいマンガ。
というわけで久しぶりに読んだよトピ

コメント(12)

ちばあきおの「キャプテン」再読中。
暑苦しくない、それでいて熱い、努力のみの野球漫画。
ある意味、野球漫画の面白さはここに全て集約されているみたいな良作。
何度読んでも同じシーンで泣いちゃう。
で、今回読み返してみて、今更のように「逆境ナイン」って青葉との死闘のパロだよなあと思った。日の出商業=青葉。
風邪で寝込んでいるので読書くらいしか出来ず、みなもと太郎の「風雲児たち」を再読。
このボリューム、客観的で斬新な歴史観、日本人観、そしてハイセンスで横断的なギャグ。これだけ良質なマンガはないよ。
なにしろ幕末の話なのに関が原の戦いから始まって、三〇冊以上でてるのにまだペリーが来ないw 異様な密度は何度読んでも勉強になる。
一度で良いからこのマンガの面白さについてじっくり他人と話したいんだけど、読んでる奴いないんだよねえ。
久しぶりに木尾士目「四年生」を。

こういうダラダラ感とか、置いてけぼりにされる人、先に歩く人とかってのは、20歳〜23歳ぐらい特有の時間だよなあ、と感じます。

好きなシーンは「アキオ。死んじゃやだよう」ってシワクチャババアが言うトコです。
数年前に漫画喫茶で読んで以来、心に引っかかっていた徳光康之の「最狂超プロレスファン列伝」の復刻版の1、2巻を古本屋で見つけたので購入。

今やガンダムのこおおおいネタマンガ等で有名な人だけど、このプロレスファン列伝も無茶苦茶濃い。本人の談によるとプロレスファンにはうけたけど、それ以外の読者にはかんばしくなかったらしい。
でもこれってファンでなくても面白いと思う。ちなみにおいらはプロレスには全くもって暗い。
それでも面白いと思えるのは、この人のマンガはファンだったらクスリと笑えるようなネタをふるのではなく、あくまで自分の好き嫌いで暴走していく過程があるからだと思う。その暴走が極まった時、それは正しく「狂ってる」わけでその面白さは一般性を持っている。特にこの作品関してはあくまで「プロレスファン」をネタにしているわけで、第三者の立場の視点から観ることが容易だ。
新日が低迷したい時期にあったファンによる暴動を観た登場人物が「きょうの新日は最低だ。放火なんかやるファンも最低だ。なにもかも最低だ。だから忘れちゃだめなんだ」と暴徒のつけた火を持ち帰り、その後五年に渡ってろうそくを継ぎ足して守るエピソードなんて狂気を超えて感動すらある。
最終話は世界がほろびゆく中で廃墟になった東京ドームで試合を待つプロレスファンたちの姿で終わるんだけど、なんというか本気で美しい狂気だ。なにかに狂ってる姿ってやっぱり美しいと思う。

ところでこの復刻版書き下ろしオンリーの4巻があるらしく、ネットでの評価を観る限り、これまた凄いことになってるらしくて欲しいんだけど、手に入るのかなあ・・・。
>プロレスファン列伝
リアルタイムで読んでました。
プロレスファンではないですが。

あの漫画の一番の欠点は「プロレスファン向けっぽい」トコじゃないかな、と思います。

プロレスを知らない人が読んで「面白いよ!」って公言しにくいんですよねアレ。

まあ、この年になってみれば
「わかんないけど面白いよ」と言えます。あれはおもろかった。
知ってる奴は皆オタ属性。
「菫画報」(小原愼司)

タバコ吸う女子高生って商業誌的にアリなのか、と連載当時に思ったけど、よく考えたらアフタヌーンに倫理も著作権も関係なかった(暴言)

そういや、アフタヌーンの四季賞だけまとめた本が出た、って聞いたけど「豚王」は載ってましたか。
載ってたら読みたいんだけどなあ。ねえだろうなあ。

あ、菫画報は軽い電波系ですけど面白いですよ。


好きなシーンは作った模型UFOを使って、インチキ写真を撮ってるトコ。野球部のさりげないツッコミがたまりません。
『封神演義』(藤崎竜)を全23巻一気読み。

連載当時は「藤崎作品はやっぱサイコじゃないと」なんて意見が飛び交ってましたが、後半で全員黙らされましたねえ。
やっぱこの人の作品は面白い。

キャラクターが次から次へと熱い死を遂げていくのに、一切読者に泣かせる余裕を与えないのがすごい変化球。
でも、ストライク。

ちなみに原作は一切読んでません。

好きなシーンは、姫昌が死ぬトコ。
「困ったな。本当にもうする事がない」ってセリフ。
いいなあ、ああいう死に方。
『KUROKO−黒衣−』高橋葉介全四巻。
連載でも読んでたけど久しぶりに一気読み。
単純な妖怪退治物からスタートしてクトゥルフ神話まじりして最後は世界の再構築というハードSFしてくれる怪作。
ラストの1巻の話の壮大さはやり過ぎ感はあるものの、それでもあの分量にまとめてくるのは流石ベテラン。
しかし世界が終わったり再生するシーンはどうして浜辺のシーンが多いんでしょうかね。この手のやつでなんかいか観たぞ。元ネタあるのかしら。
「ピンポン」全五巻 松本大洋
連載中に読んでたけど十年ぶりくらいに再読。

連載中にも思ったことだけど、これって内容的には古典的な友情スポーツもので、松本大洋みたいな特殊な絵を描く人じゃなくてもかまわない気がする。誰と指定するのは難しいけど、同じシナリオで別の人が描いてもそれなりに読めるものになっただろう。
まあとはいうものの、やっぱり松本大洋の描く絵はいいわけで、試合中のダイナミックなコマ運びとか、特徴的なキャラクター造形は素晴らしい。言ってみればスタンダードな内容と特殊な絵柄が全くかみあってないのだ。マイナスになってはいないものの、相乗効果はない。
で個人的に見どころになるのは、やっぱりありがちな二人の男の愛憎、努力と才能みたいな構図の物語よりもあの他の誰にも似ていない絵柄なんだよなあ。
極論いえばホントに絵だけの人。いや褒めてます。
「寄生獣」全10巻 岩明均

十年以上前の作品で昔は大好きでよく読んでたんだけど、読み返し過ぎて飽きて放置。多分5年以上ぶりに再読。

この漫画が他の似たような設定の漫画を明らかに凌駕しているのはなんといっても、このパラサイトのあまりに異質なデザインだろう。こんなふうな不安を体現したような不定形のデザイン、ちょっとマネできない。1巻の冒頭で寄生された中年男が妻を一呑みにするところでこの漫画の運命はほぼ決まったと考えていい。
そういや吾妻ひでおが山本英夫の「ホムンクルス」とこれを比較していたが、確かにその造形には同じ根っこがある。共にムンク的な不安の形状化と呼んだらアレかしら。
しかしこの漫画の凄さはビジュアル的なところにとどまらないところにある。よく指摘されていることだけど、伏線の貼り方がハンパない。「胸に穴をあけた人物」だとか「後藤の正体」とか読み返すたびにすげえなあと素直に思える伏線の張りっ振り。
最後の締め方にしてもしっかりと全体での構成というものがとれていて素晴らしいのはまあ今更言うまでもないよね。
ただ確かに造形は素晴らしいんだけど、今読み返すとこの頃の岩明均は背景とかが荒かったなあとも思う。市庁舎が非常に書き割りっぽい。まだ未熟な時期だったとも言えるかな。
そんなことをさっぴいてもやっぱり歴史に名を残す名作であるということは揺るがない。
っていうか今更褒める必要あるのか?w
「世直し源さん」業田良家

「ヨシイエ童話」から「世直し源さん」だけを抜粋した文庫版。
多分10年ぶりくらいに読んだw

ギャグからスタートしてだんだんとマジになっていくいつもの業田節炸裂な政治漫画。
昔読んだ時はギャグであり真面目な政治漫画でありそしてやっぱりギャグが強い、アンリアルな漫画という印象だったけど、久しぶりに読み返すと「四年間民主主義を凍結して国民も企業も完全無視して独裁政治を敷いて政治改革に専念する法案」という考え方は意外と本気で打開策のような気もしてくる。
近年、外山恒一が議会政治自体の否定というカタチでしか世の中は変わらないということを言い出して話題になったわけだけど、この物語の根底にあるのは民主主義というシステムが衆愚政治しか生まないというリアリストの視点であり、それを現実化させるのはあまりにも「童話でしかない」という絶望感だと思う。
なにしろこの漫画にはあまりにも現実的でない「奇跡」に彩られている。多分業田良家と言う人はロマンチストでありながらペシミスティクなリアリストなのだろう。この漫画が結局の所、ギャグであり童話としてしか書かれなかったところに現実がある。
でもってあのバブル崩壊直後に書かれたこの漫画が未だに有用な内容であるところが、哀しい現実だ。

ちなみにこの漫画は四コマからの派生でない。そのために「自虐の詩」でしか業田漫画を知らない読者にとっては見た事がない大胆なコマ運びやキャラの動き、余白が楽しめる。実は作画的には業田漫画の中でもピカイチの出来だと思う。キャラのポーズがかなり面白い。
なんか久しぶりに書いてみる。

「アウターゾーン」全15巻 光原伸
実は昔最初の4巻ぐらいまで買ってたw
今更最後まで読んでみる。
当時流行だった「世にも奇妙な物語」的SFチックなオムニバス。まあ最も作者はかなりの洋画オタクで、その元ネタのミステリーゾーンとかのオマージュだそうだが。
いやーまーなんつうか当時は面白いと思ってたけど、今読むと意外性のない、ありきたりな物語のオンパレード。少年誌連載ということもあってえげつない描写や小難しい話はなく、藤子Fの持っていたような潜んだ「毒」もない、大人しいSFホラーが延々と続く。
もちろんそれなりに捻った話やホロリとくる話、舞台装置の凝った話などもあるんだが、正直玉石混交と呼ぶのにも石が多い。
作者自身が売りにしていたように、ハッピーエンドに拘ったというのもこの温さの原因かもしれない。これはこの作品の色でもあるんだけど、逆につまらなさでもある。
SFやホラーに人が望むものは日常を超えてしまう異常な現象であり、そこには実は倫理や教訓なんかいらなくて、いっそ理不尽であってもかまわないくらいの意外性なんだと思う。
それを先に放棄したこの作品の温さはそのままこの作品の退屈さでもある。
幸い、この作者、当時としては破格の「女の子を描く才能」(多分なんだかんだで人気があった一番の理由はこれ)持っているのだし、毒を持てないのだったら、そっちを延ばす方法でよかったんじゃないかなあと今更思う。
つか光原伸って今何してる?

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