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ハードボイルド短編小説コミュの「ジュース・バー“レオ”」

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仕事帰りに一杯飲もうと「トムの店」に足を向けたのは23:00の事だった。
歓楽街を抜け、「トムの店」のネオンが見えた時、俺の足が止まった。
「肝臓疲れってかも・・。」
俺は今年の健康診断で肝臓が悪いと結果が出ていた。
ハードボイルドはサラリーマン。
健康が気になる年頃でもあった。
そこで、俺は「トムの店」に背を向けある店の事を思い出していた。
「ジュース・バー“レオ”」
ノン・アルコールで果汁100%のドリンクから市販のジュースまでを飲ませてくれる
とても体に優しい店だ。
つまり、アルコール類を一切置いていないジュース専門店だ。
俺は急いで自宅に帰り、駐車場へ急いだ。
「ジュース・バー“レオ”」は国道298沿いの街はずれにあった。
家からは15分ほどで着く距離だった。
俺はいつもより、深めにアクセルを踏み込み「ジュース・バー“レオ”」に急いだ。
「ジュース・バー“レオ”」には訳ありのやつらが夜な夜な集まってくる。
肝臓疾患、糖尿病、甘党、酒が飲めない奴。みんな訳ありだった。
そんな危険なやつらが集まる店“レオ”が俺は好きだった・・・。
「ジュース・バー“レオ”」の駐車場は街外れだけあって広く、
そんな、広い駐車場がアメ車とハーレーでいっぱいになっていた。
俺は駐車場の住みに車を止め、店内に入った。
店に入るなり、俺は辺りを見回した。
「危険なやつらがわんさかいやがるぜ」。
俺はこの店の危険な香りが好きだった。
ハードボイルドに危険は付き物だからだ。
俺はカウンターに座り、マスターのレオに挨拶した。
マスターのレオとは5年来のゴルフ仲間だった。
本名は「石鳥邦夫」。皆がレオナルド・ディカプリオにあやかり、
「ディカクニオ“レオ”」と呼んでいた。この店の名前の由来はそこからきていた。
俺の前にメニュー差し出され、今夜の気分に合うドリンクをチョイスした。
「マスター、Qoo(クー)とってもオレンジの2004年物をダブルで!」
俺はそっと、タバコを燻らしながら注文をした。
ハードボイルドはQooが大好きだった。
この店では、年代物のジュースを全て冷凍保存していた。
俺はついでにオー・ザック ジューシーバーベキュー味の2005年物をつまみで注文をした。
Qooにはオー・ザックが合う事を俺は誰よりも知っていた。
そして、俺はQooをチビリと舌先で味わった。
ほんのり、ほんとうにわずかだが、ちょっと腐ってっかな?大丈夫かな?
そう、思わせるギリギリの際どいラインだった。
俺は、Qooを喉越しまで通すとぽつりつぶやいた。
「危険な味だ。」
ハードボイルドは危険大好き。
俺は、Qooを一気に飲干した。
そして、俺は2杯目の「なっちゃんソーダ すっきりみかん(新作)」を注文し
トイレに向かった。
そして、隣の便器で小便しているオヤジの尿の匂いが漂ってきた。
「甘い匂いだ。糖尿か?」
俺はこの店に集まる訳ありなやつらの一面を垣間見た瞬間だった。
俺はトイレを出ると「なっちゃん」を飲干し自宅へ急いだ。
そして、明日病院行って糖尿検査してもらおうと考えながら、
「南アルプスの天然水」を枕もとに置き眠りに就いた。

コメント(3)

読み直してみると、ダメダメ作品だな、こりゃ。
いや、面白いとおもいますよ(笑)

今回は可愛らしい路線ですよね。
なっちゃんてところがツボでした(笑)
リンゴ >いやいや、ほんとはもっと話が広がって面白くなるはず
    だったんだが、眠くて眠くて手を抜いてしまった。
    今度はがんばるよ。

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