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白粉花(おしろいばな)コミュの馬鹿息子

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屋上でもうすぐ満月の月を眺め夕涼み。
遠くあちこちから阿波踊りの練習のよしこの囃しが風に運ばれてきた。
突然に「あれっ」って感覚が湧いてきた。毎年よしこのが聞こえると眉をひそめた。
「でもそれは違う」ともうひとりの自分が言い出す。

昭和24年8月私は1歳8ヶ月。母は24歳。お盆が終わって母は療養所に入り
翌25年4月12日に短い生涯を閉じる。
最後の夏の阿波踊りを歩いて見に行く力は母にはもうなくて、
父の押す乳母車に乗って行った。その話を父から聞いた二十歳の夏から
阿波踊りが苦しいものになってしまった。知人を案内して行ってもまるで
葬儀の列を眺める思いだ。

命を謳歌する踊り手と自分を比べ母がどんなに悔しく悲しかったと思うと堪らなかった。
でもそれは違う。私を産むことが死を意味するのを知った日から、すべてを私に託した
母がそんなにいつまでもメソメソしている筈が無い。踊りの渦の中に未来の私を
見ていたとさえ思える。
こんな簡単で当たり前の事に気が付かない私は何という馬鹿息子なのか。

何もかもの景色が違ったものに見える。遅すぎるかもしれない、でもきっとそうじゃない。
ごめんなさいお母さん。ありがとうお母さん。
今年は阿波踊りに参ります。あなたと一緒に。


コメント(3)

暑い毎日ですね。

阿波踊りは見たことないんですけど、あの「踊る阿呆に見るあほう〜」って
何とも楽しそうで一度見てみたいな、と思っています。

やそじいさん、ご無事で健康に恵まれ還暦をすでに何年かお過ぎですよね。
早くに天国に行かれたママさんにとって、こうして命かけで生んだ息子が立派に生きていること、そして
いつも心の中で母を思い出してくれる息子をたいそう誇りに思っているはずですよ。

私も息子を持っていますが、何より息子が人生を楽しんでくれていたら
それだけで、もう生んでよかった、と思うはずです。


母親なんてそんなものですよ。
子どもの幸せが一番です。何も一緒に悲しんでくれなくていいんですよ。

自分の人生を謳歌する〜阿波踊りの踊り手のように悲しみや苦しみも
ある中で、それでも楽しんで踊る〜お母様はそういう思いで
息子の未来を夢に描いていたことでしょう。。。

少し物の見方を変えてみるだけで
違うものが見えますよね。にいさんも踊るといい。。

自己解放してやること、私も悲しみの中で学びました。

ヒカママさん
ありがとう。そうですねえ、43年ぶりに踊ってみましょうか。
そのうちに是非踊りに来てください。手(チョキ)

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