白粉花（おしろいばな）コミュの夢であいましょう

夢で逢いましょう。なんというロマンチックな響きか。
坂本スミ子が歌うエンディングテーマもいい曲だったが、
あの番組が無かったとしても「夢で逢いましょう」なんて
もし女性に言われたら、それだけで惚れてしまうこと間違い無し。
人偏に夢を書けばはかない。
人生の夢は別として、眠りの中で見る夢は儚い上に妖しい。
初めて歩く道なのに知っている気がしたり、
恐ろしさで立ち竦むはずの光景を笑って見ていられる。
そんな見知らぬ世界での待ち合わせ。

あの頃こんな事を考えながら番組を見ていたわけではないが
少なくとも、「あー、もう終わってしまった。来週まで長いなあ。」
とは毎週思った。
渥美清の恥かしそうなギャグに黒柳徹子や九重祐三子がつっこむのが
暖かく、生放送の危うさもあった。
今は大実業家らしいアラン・ドロンもゲストで出た。
映画で観たほど美男子ではなかったが、照明の性かもしれない。

今月の歌からはヒット曲が沢山出ているが
「故郷（ふるさと）のように」西田佐知子
「ウェディング・ドレス」九重祐三子
「いつもの小径で」マイ・カップル
「おさななじみ」デューク・エイセス
「僕が君なら」坂本九　等等私的名作が数多くある。

写真は２９０円の「遠くへ行きたい」と３３０円の「僕が君なら」
「遠くへ行きたい」のＢ面の歌詞。のどかな時代だった。