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ハイグレードハイキング協会コミュのNo5,鍋足山(茨城)

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(以下の文面はだいぶ前に”遠野物語”のパロディーのつもりで書いたものですので気にしないで下さい)
この山は突然の思い付きで行きたり。一月十二日に訪れしことを筆記せしなり。思うにこのような山は尚幾つもあるならん。我々はより多くを登らんことを切望す。関東の近郊にてよりさらに隠れた面白き山また無数にあるべし。。願わくはこれを知らしめ共に登る人々を集めらせよ。
一月三連休の最終日に自分は奥久慈郷に遊びたり。水戸より十余里の路上に里美の村あり。山間にはさまれた典型的な寒村なり。人煙の希少なること雫石の原野と変わりなし。
或いは新年早々ゆえに遊び来る者少なきか。車を里美村の村役場前の駐車場に置き林道をゆるゆると登りたり。道舗装され両側は植林された道なり。陽やわらかく手入れの行き届いた杉の木の隙間から差込み風無く寒さしらず。一五分ほど登れば舗装終わり山道となる。まさに登山の始まりなり。村役場前と同じハイキングコース案内板と若干の駐車スペース有り。一部開けてこれより向かう鍋足山の稜線を望めり。鍋足とはすなわち鍋の鼎(かなえ)なり。四〜五のピークが鍋の足の様に弧を描いて並んでおりまさに鍋足なり。林道終点するもなかなか斜度きつくならずハイキングというより散歩と感じたり。さすが頂上直下にはわずかに急登りあり。杉の疎林につかまりつつ登る。山頂部は卵大の石が固まった様な岩山なり。昨年登りたる生瀬富士と似たり。登り始めて約五十分余り。山頂よりは三百六十度の眺めなり。西、北の遠方には那須、安達太良山の白き峰が、近くには久慈男体山、八溝山が望めたり。山頂に見事な赤松数本あり。全て岩稜たる山頂にどっしりとした根を生やし冬枯れの景色に緑に映えたり。他のピークにも同様の松有り。見事なり。山頂で昼食取っていると初めての登山者きたり。父親と兄妹の三人家族なり。その他単独の若者一人逆方向より来る。猪鼻峠への縦走を開始するものっけから岩稜の下り。ここからの縦走が今回の山行の核心にて気を休めるところなし(少し大げさなり)ピークは全て岩稜でできており登りはホールド、スタンス豊富なるが降りはいささか不安定なり。東側はなだらかなるも西側は絶壁。風無きこと幸いなり。何度かのピークを過ぎると三角点の山頂に至る。鍋足山の標高は五二四米にして三角点山頂は五七一米。無名峰の方が高いとは不思議に思われり。しばらく降り植林帯によっこら石を見送れば猪鼻峠ロードパークへ至れり。ここからが誤算で国道の舗装道路を永遠と歩くこと一時間余り。これは堪えるなり。帰りは「ぬく森の湯」につかる。つるつるとした湯感の気持ちの良い温泉なり。都合四時間半余りの内容充実山行はここに終われり。思うにこの手の山は東京より遠く、百名山にあらず、交通の便悪く現在の流行にあらず。いかに車あれば比較的に容易なればとてこのような山を登るなどという自己狭隘なる趣味をもって他人に強いんとするは無作法の仕業なりと云う人あらん。されどあえて問う。かかる山を登りきてのちこれを人に語りたがらざる者は果たしてありや。その様な沈黙にしてかつ慎み深き人は少なくとも自分の友人の中にはあることなし。要するにこの山は隠れたる名山なり。
体力:★【車で行った場合車道を2時間掛けて戻る】
技術:☆【特に難しいところは無いが道標ないので注意】
危険:★【断崖多し、道迷い注意】
総合:★☆【普通のハイキングに飽き足らない人は是非】
温泉:里美温泉保養センター「ぬく森の湯」(700円)

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