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ちりめん山椒(連歌 俳諧 連句)コミュの短連句

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二句で終わる連歌を長連歌(鎖連歌)に対して短連歌と呼びます。俳諧では二句で終わる形式を前句付と呼びました。前句がなくても面白い句は詠めることがわかり、前句が省略されやがて川柳へと進化していきました。

連歌・俳諧(連句)を成り立たせている原理は「付け」と「転じ」です。短連歌と前句付で二句間の「付け」が練習できます。転じは一般には三句の間で場面を変化させることです。これを三句のわたりとも言います。

二句の連句と三句の連句を合わせて、ここでは短連句と呼ぶことにします。


短連句の要領
●二句の連句(短連歌/前句付)(付けの練習)
 だれかが自分や先人など他人の句を前句として提示する。
 提示だけでもよいし、付句ありでももちろん良い。他の人
 は興味があれば、前句に付け句する。何度も付けてもよい。
 この適当な繰り返し。
  
 例  あら何ともなきのふは過てふぐと汁 桃青(芭蕉)
      蒲団のずれを直し又寝る    春蘭

●三句の連句(三句のわたり)(付け&転じの練習)
 同様にだれかが自他の二句を前々句・前句として提示する。
 二句の連句からもってきても良い。そして、第三句目を付け
 転じる。何度も付けてもよい。
 この適当な繰り返し。

 例    質のながれの天の羽衣     信章(素堂)
    田子の浦波打ちよせて負博打    信徳
      坊主で帰る海士の釣舟     春蘭(桃青のパクリ)


 では、よしなに(^^)


前句付高点付句集『柳多留』と俳諧高点付句集『武玉川』の句に付句する趣向は、ものが大きいので独立したトピといたしましょう。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=37360060&comm_id=1303056


写真提供は、フォト蔵
http://photozou.jp/photo/top

コメント(58)

では、岩波書店の新日本古典文学大系『江戸座点取俳諧集』のしょっぱなの句から再開しましょう。1年8ヶ月ぶり。

1または2を前句として付句して下さい。1なら前句付け、2なら三句のわたり。

1  正月やうにあたゝめぬ酒   「二葉の松」:前句付月次高点句集より  

 
1  正月やうにあたゝめぬ酒
2 嫌ひなる餅を舅に強いられて 芥子 (高点句)
3                         
1  正月やうにあたゝめぬ酒
2 嫌ひなる餅を舅に強いられて 芥子
3  骨董ほめてかはす矛先   春蘭
1  正月やうにあたゝめぬ酒
2 駅伝で母校トップを追ひ抜いて 春蘭
 大変おもしろいのですが、鈍感力が冴え渡りつけ句がどうしても出来ません。
暫く様子を見させて頂きます。涙あせあせ(飛び散る汗)
>大変おもしろいのですが、鈍感力が冴え渡りつけ句がどうしても出来ません。
>暫く様子を見させて頂きます。
あいやー。あせあせ(飛び散る汗)
私の一方通行だと疲れますんで、mamiyさんが気に入って付けられそうな句をどこからかひっぱてきて提示していただければいいのですが。川柳の高点句でもいいですよw しかし川柳観というものは実に幅広いものですね。
http://terasan.web.infoseek.co.jp/senryukan.htm

江戸座俳諧高点付句集『俳諧攜』
(攜:角へんが正しい。けい、くじり。角や骨で作った錐状のものでひもなどの結び目を解くために用いた。)

前句付
1  不思議さはいつ迄草のふけぬ美女  (其角座)


三句のわたり
1  不思議さはいつ迄草のふけぬ美女  (いつ迄草:忍草 冬)
2 見た事言へぬ神の御給仕       (御給仕:禰宜)
1  不思議さはいつ迄草のふけぬ美女  
2  むすめを姉かと問はれはにかむ   春蘭

1  不思議さはいつ迄草のふけぬ美女  
2 きけば夜な夜ないのる神仏     春蘭
1  不思議さはいつ迄草のふけぬ美女 
2 見た事言へぬ神の御給仕       
3  賽銭に去年の富のはづれ券    春蘭
No.3

前句付
1  華まち顔に見ゆる草庵  (二葉之松)


三句のわたり
1  華まち顔に見ゆる草庵
2 和歌に減る気根を琴の音に埋て
1  華まち顔に見ゆる草庵
2 春風にふはりふはりと綿ぼこり  春蘭
1  華まち顔に見ゆる草庵
2 和歌に減る気根を琴の音に埋て
3  番茶点前でこうこ一盛り    春蘭
No.4
前句付
1  あまり淋しく文の徒書(むだがき)   (二葉之松)


三句のわたり
1  あまり淋しく文の徒書
2 夫の留守心に錠をおろす閨(ねや)
No.4
前句付
1  あまり淋しく文の徒書     
2 あこがれは隠者気取つて山籠り  春蘭 

三句のわたり
1  あまり淋しく文の徒書
2 夫の留守心に錠をおろす閨    
3  庭ゆく鹿の小枝踏む音     春蘭
前句付
1  あまり淋しく文の徒書(むだがき)   (二葉之松)
2 折り貯めた鶴は千羽にならんとす  みかん

三句のわたり
1  あまり淋しく文の徒書
2 夫の留守心に錠をおろす閨(ねや)
3  仮想空間求めMIXI      みかん

こんな調子でよろしいのかしら   みかん
もちろん、グーですよ。わーい(嬉しい顔)

今久々に神楽坂に出掛けて帰ってきました。へろへろ。
買い物モードはやはり向いていないw まだ名店たかさごで新蕎麦を食って箪笥センターで里神楽を観たまではよかったのですが。

  新蕎麦をあてに観にゆく里神楽


では、気をよくしてNo.5いきます。

No.5
前句付
1  世は七転八起なりける     (二葉之松)
2 

三句のわたり
1  世は七転八起なりける
2 梅の香に気の煤はきて年とらん  (高点句)
前句付
1  世は七転八起なりける     
2 団塊が六十路になつて揺れる国  春蘭 

三句のわたり
1  世は七転八起なりける
2 梅の香に気の煤はきて年とらん  (高点句)
3  冷たさしみる神の若水     春蘭
前句付
1  世は七転八起なりける     
2 幾たびか職を変わって紅白へ 青波           (森 進一)
1  世は七転八起なりける     
2 幾たびか職を変わって紅白へ  青波
3  勇気を得たる都鄙のだみ声  春蘭 
3  みんなつられて口をぱくぱく  〃

ウィキペディアには、仕送りのためより高い賃金を求め17回転職した
と書いてありますね。甲府出身とは知りませんでした。
前句付
1  世は七転八起なりける     
2 出だし負けその後白星積み重ね   青波           (安馬)

                ところが、出る出る「出島」はこの反対、

               初日から6連勝で優勝争いのトップ、その後8連敗で今場所は負け越し。
前句付
1  世は七転八起なりける     
2 ホームレス本を出したら大金が   青波   
1 ホームレス本を出したら大金が    青波
2  はさまっていて何気ないふり    春蘭
3 着膨れて漬け物気分の電車にて     〃
>「本を出したら」
 の読み替え、故意による意味の取り違えが面白いですね。
ネタ

『末若葉』元禄十年(1697)
  若葉を題に十人の門人に独吟歌仙を詠ませ其角が加点したもの。

  第一    彫棠
帆柱や若葉上越ス谷の棚 (ほばしらや わかば うえ こす たにの うえ)
 山を見立る楊梅の旬  (やまを みたてる やまももの しゅん)
大名に八百屋が付て下るらん(だいみょうに やおやが ついて くだるらん)
 袴を陰に寝たる月影  (はかまを かげに ねたる つきかげ) #三字(五点)
蜘の居ぬ糸は袋に秋の風 (くもの いぬ いとは ふくろに あきの かぜ)
 たばこを苫に茨渡す松 (たばこを とまに ふきわたす まつ)
ウ 生実から淋しい道を輪どり来て(おゆみからさびしいみちをわどりきて)%二字(四)
 水摺るほどに狐尾を曳 (みず する ほどに きつね おを ひく)
小盥の蘇枋にそまる長局 (こだらいの すおうに そまる ながつぼね)
 ふるはといふてはしる初雪(ふるわと いうて はしる はつゆき)
かも川に鳶は吹れてむら鵆(かもがわにとびは ふかれて むらちどり)*五字考(十点)
 額けうとく鬘とる跡  (ひたい けうとく かつら とる あと)
腰伸ぬ二階の梁の物思ひ (こし のさぬ にかいの はりの ものおもい)
 神麹作る夏の夜の月  (しんきく つくる なつの よの つき) %
ぐるぐると箕を着た猫の後しざり(ぐるぐると みを きた ねこの あとしざり)
 いぶるもしらず榾に付蟻(いぶるも しらず ほたに つく あり)
泊リ螺花の衾にまどゐして(とまりがい はなの ふすまに まどい して)
 震動ひとつくもる春風 (ないふり ひとつ くもる はるかぜ)
ナ 鯛釣の鱶にまかるゝ朧舟(たいつりの はかに まかるる おぼろぶね)#
 長崎の子に我ぞ老ぬる (ながさきの こに われぞ おいぬる)   %
松の戸を連歌といへば引出され(まつの とを れんがといえば ひきだされ)
 雑煮の先へ匂ふ寒菊  (ぞうにの さきへ におう かんぎく)
灯うつりに上気もみゆる娵の声(ひうつりに じょうきも みゆる よめの こえ)
 御殿山からかけ廻る夢 (ごてんやまから かけまわる ゆめ)
帆は白く州崎州崎は草の汁(ほは しろく すさき すさきは くさの しる)
 座頭が嚊で亭主とらゆる(ざとうが かかで ていしゅ とらゆる)
郭公白うすやうの声の中 (ほととぎす しろうすようの こえの なか)#
 文殊の顔の錦帳をもる (もんじゅの かおの きんちょうを もる)
冷じや廿六夜の山かづら (すさまじや にじゅうろくやの やまかずら)*
 粥焼起す秋霧の駒   (かゆ たきおこす あきぎりの こま)
ウ 野を通る祭の先は稻むしろ(のをとおるまつりの さきは いなむしろ)%
 青い若衆がやがて墨染 (あおい わかしゅが やがて すみぞめ)
追風に御所ならはしの身の用意(おいかぜに ごしょ ならわしの みの ようい)
 しぐろうみゆる長谷越の連(しぐろう みゆる はせごえの つれ)
碓に餅も踏する花の宿  (からうすに もちも ふまする はなの やど)
 切石洗ふ水の山吹   (きりいし あらう みずの やまぶき)

参考
『江戸座点取俳諧集』新日本古典文学大系、岩波書店
http://members3.jcom.home.ne.jp/mutama/urawakaba.htm
(このサイトの武玉川はよさそう)
No.6 『末若葉』より

前句付
1  ふるはといふてはしる初雪  


三句のわたり
1  ふるはといふてはしる初雪
2 かも川に鳶は吹かれてむら鵆
3    
前句付
1  ふるはといふてはしる初雪   
2 炬燵から注意うながす母の声

三句のわたり
1  ふるはといふてはしる初雪
2 かも川に鳶は吹かれてむら鵆
3  しゃなりしゃなりと向かふ顔見世
1  ふるはといふてはしる初雪   
2 南国の友に写真を送りたい   青波    雪
No.7 『末若葉』より

前句付
1  郭公白うすやうの声の中


三句のわたり
1  郭公白うすやうの声の中
2 文殊の顔の錦帳をもる

前句付
1  郭公白うすやうの声の中
2 真木のしづくに濡れる杣人 

三句のわたり
1  郭公白うすやうの声の中
2 文殊の顔の錦帳をもる
3  なんとまぁ好き勝手なる願ひごと


  晩学は腹にたまらぬところてん  春蘭
    喉越し涼し心和やか     青波
 晩学はところどころにホツレ有り    青波
   夜なべ仕事に縫うて正さん     青波
 蜃気楼でるかも知れず富山湾     百   春
   心引き締め春の吟行       青波  春
今にしておもへば恥もなつかしく   蘭
  みずくきのあと麗しき文     波

今にしておもへば恥もなつかしく   蘭
  金釘流で付文をする       波


 3句目の付けをどうぞ
  女性はハート達(複数ハート)句がお好きexclamation ×2
今にしておもへば恥もなつかしく   蘭
  みずくきのあと麗しき文     波 ハート
ええいままよめのこそれぞれ魅力あり 蘭 ハート ー>失恋

 何兔も追って一兔も得ず(^^;)
今にしておもへば恥もなつかしく   蘭
  金釘流で付文をする       波 ハート 
休日は妻を助けてする子守      波 ハートハート達(複数ハート)
 
                  二兎を追わなかったので恋の成就exclamation ×2
                  私の近所に、休日には可愛い女の子を二人連れて散歩している若旦那exclamation & questionがいます。本人は体格よろしくイケ面ではないが、その奥さんはたいした美人。昔は近所の女の子だったので私は彼女を子供の時から知っています。(この辺で言う婿さん)
http://homepage3.nifty.com/generalsyayukai/renku1.html#renku1
http://homepage3.nifty.com/generalsyayukai/renku10.html

前句付けはもともと俳諧の練習だったそうな。
前句の説明や前句の続きを述べているだけの付け過ぎ、
逆に離れ過ぎて意味不明=付いていない、
これには前句の一部の語だけ関連は
あるが全体としては意味不明のも含まれる。
油断すると誰でもやりがち。
上のURLはちゃんと見ていないがよさそう。
やはり二句の転じがキーのようだ。

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