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Bukowski Translated:コミュのAbout My Very Tortured Friend, Peter

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「俺の傷ついた友人、ピーターについて」
チャールズ・ブコウスキー


ヤツはプール付きの家に住んでいる
仕事がきつくてやってられないという

年齢は27歳
俺は44歳

どうやってもヤツを追っ払うことができない

ヤツが書いた小説はいつも採用されなかった
「一体どうすればいいんだ?」と叫ぶ
「ニューヨークにいって出版社の連中の手でも揉みまくれっていうのか?」
「いや」と答える俺
「仕事を辞めるんだ。小さな部屋に閉じこもってやるべきことをやるんだ」
「だけど俺は保証が必要なんだよ、何か頼れるもの、言葉でもいい、兆候でもいい!」
「そう思わないヤツラだっているぜ。ヴァン・ゴッホ、ワーグナー・・・」
「ふざけんな、ゴッホにはなんだってくれた兄貴がいたじゃないか!」

「いいか」ヤツは続けた
「今日、ある女の家に行ったのさ」
「そしたらセールスマンがやってきて、わかるだろ、ヤツラのしゃべり方、ぴかぴかの新車でおでましさ」
「休暇のこととか話しやがって、フリスコにいってフィデリオのオペラとか観たとか言いやがって」
「そのくせフィデリオのオペラは誰が作ったとか忘れてしまったと。ヤツは54歳なんだぜ」
「で言ってやったのさ。フィデリオはベートーヴェンが作曲した唯一のオペラ作品なんだってな、このクソ野郎!って」
「そしたらどういう意味だ?なんて聞き返してきやがった」
「だからお前はクソ野郎だよ、54歳にもなって何にも知らないのか!って言ってやったんだ」

「で何が起こったんだ?」
「俺は女の家から出ていったよ」
「彼女とセールスマンを二人きりにしてか?」
「ああ、そうさ」

「俺は仕事をやめるわけにはいかないんだ」
「新しい仕事につくのにいつもトラブルだらけでさ」
「ヤツラ、俺を見て、話をして、すぐにこう思うんだ」
「ああ、この仕事にヤツは賢すぎるな、どうせすぐ辞めるんだろうな、雇うのはやめたほうがよさそうだなって」
「でもアンタは違う」
「アンタはすぐに仕事につけるんだ」
「アンタはちょっと変なジジイに見えるから、仕事が必要なヤツって感じがするから」
「ヤツラはアンタを見て、話を聞いてこう思うのさ」
「ああ、ヤツにはこの仕事が必要なんだろうな、雇ったら長いこと、それも一生懸命働いてくれるだろってな!」

「アンタの職場にいる連中」
「連中はアンタが作家だって、詩を書いているって知っているのか?」
「いや、知らないぜ」
「そんなことアンタは喋らないからな、この俺ともそんな話さないくらいだからな!」
「俺だってアンタの写真が載っていた雑誌を見なかったらアンタのことなんかわからなかっただろうしな」
「そんなもんだろうな」
「連中にアンタが作家だってことを教えてやりたいぜ」
「絶対伝えてやりたいぜ」
「どうしてだい?」
「だって連中はアンタの事をどうせ競馬狂いか酔っ払いとしか思っていないからさ」
「俺はその両方だぜ」
「連中はアンタの事を話しているんだ。変なヤツだとか、独りでしか旅行しないとか、俺くらいしか友人がいないとか」
「まあな」
「アンタを見下しているんだよ。アンタを擁護したいんだよ。アンタが詩人だって連中に教えてやりたいんだ」
「ほうっておけよ。俺は連中みたくここで働いているだけだ。俺達は皆一緒さ」
「俺自身の為にも連中に教えてやりたいんだよ。なんで俺がアンタと一緒にいるのか、俺は七ヶ国語喋れるし、音楽のセンスだってあるんだ―」
「もういいから」
「わかった、アンタの言い分は尊重しよう、だけどちょっと別の気になることが―」
「なんなんだよ?」
「実はピアノを買おうかなって考えているんだ。でもバイオリンを買うことも考えている。決めれないんだ」
「ピアノにしておきな」
「そうか?」
「そうだ」
ヤツはピアノを買う事を考えながら去っていった

俺も考えていた
まあ、ヤツはバイオリン片手にいつでもウチに来て、より悲しい音楽を奏でるんだろう


訳:Shingo the Blood

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